楽園日記

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緊急避難の対応

2010年03月16日 | 災害 防災関連

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グループホーム火災被害者の皆様のご冥福をお祈り申し上げます。

火災に限らず 防災意識やリスクに対する管理意識や避難行動を
改めて 職員一人ひとりが自覚し 訓練も含めて 予防しなければ
なりません。年二回の総合消防訓練(避難訓練を含む)と 夜間に
職員非常招集網を使用して避難訓練や消火訓練を実施しています
が、一番大事なのは 火災の場合は 「火の用心」に なります。
有珠山の噴火も今年三月で十年を迎えますので 新聞社の取材も
昨日 受けております。噴火が介護保険制度が実施される一日前
の 3月31日でしたので非常に 重く 感慨 深いものが あります。
(「混乱」の 日本語よりも コンフュージョン以上の カオス状態)

それで 当時を振り返って 災害非常時の体験を 書いてみます。
施設の方の 参考にでもなれば 幸いに 思います。
 (噴火等の緊急避難時対応マニュアルからの抜粋です。)

※人命優先  
まず 第一に 非常事態の発生ですので リーダーや 職員は
 「頭はクールに 心はホットに」を 標語として 迅速 かつ
  安全を 最優先して 行動すること。

※緊急連絡先名簿の確認と所持
消防署・警察署・市役所(役場)・道庁・道社協・道老協(支部含)
ご利用者・ご家族の連絡先・役職員名簿等アドレス帳を所持する。
※避難等の判断、避難先等については 行政の指示に従う
短期間の一時避難場所と長期化となる場合には、時点主義で
行政等の指示も異なりますし、特に長期化が想定される場合
はご利用者を小グループ(ユニット)にわけて避難先も数か所
に分散される可能性が高いと考えられる。(当時は介護保険
施設に避難しなければ介護保険の請求はできない だった。)
あくまでも 「まず受け入れ先があっての 避難」 の 認識。
※避難先場所の銀行等のセーフティケース等を利用する。
公印・預貯金等や預かり通帳等を安価で 保管できる。
※災害時緊急使用電話回線を専用ですぐ取り付けてもらう。
避難先の施設の了承を得て NTT に 手配する。
携帯電話等は 混乱時 使用 できなくなる。
※優先して持ち出しする物品
保険証 投薬(医薬品) 温度板(カルテ) 非常食 懐中電灯
パソコン 必要最低限の 事務用品各種 介護用品 バック類
段ボールやバックは すぐそろえられないので 大判の風呂敷
を 人数分 用意しておく。
※介護用消耗品はディスポ用品を主体とし購入する。
紙おむつ・パッド・おしぼり・エプロン・プラスチック グローブ
マスク・清拭ナップ等 すべてディスポザール(使い捨て用品)。
洗濯・乾燥機は、避難先の施設の了承を得て、すぐ購入する。
リネン類バスタオル等は避難先施設の業者からリース対応。
※レンタルトラック・レンタルベッド等手配できる所は迅速に
最低限の寝具・マット類は必需品である。
運ぶものや スペースの関係もあるので 相手先と協議する。
※衣類の関係は下着とジャージ類・タオルをすぐ購入すること。
職員についても避難所から勤務の職員もいるので、用意する。
※勤務割表等については、避難三日目までは 前日の午前中
までに立案し周知する その後 三日分 五日分と 調整する。
特に夜間勤務職員は、同一施設内であっても居住が分散される
ので、最低、通常の 二倍強の 勤務者が 必要である。
※片道15分の移動距離であったが、六十数名の避難に 人だけ
で三時間を 要した。車両は 4台フル活動し、ストレッチャーや
車椅子使用者は約6割の方々であった。(職員を非常招集し早め
の夕食を済ませてから移動を開始した。市民の避難の一日前で
あったが、全世帯避難の当日だと 施設に残った数名の職員の
移動だけで、五時間を要したので かなりの交通渋滞が 予測
される。)あと官公庁や関係官署への報告や連絡等やマスコミ
の取材が多々重なることから、スポークスマンは予め二名ほど
に 絞りこんで 対応させた ほうが、混乱を 招かない。
結構 正確さや 時間も 気も かなり つかう ことになる。

余談ではありますが、措置制度から介護保険制度移行時の狭間
の時期だったので、社会福祉法人会計の変更により措置制度の
繰越金は 介護保険に移行した日から、法人の都合によっての
使用を 禁止されていたので、四月一日以降の運転資金を含め
(前年度の未払い金以外の出費はダメ)認められていた 単年度
の銀行融資(短期融資)によって借り入れ職員の給与等の支払い
必要物品・消耗品等四月に入ってからの購入分を支払いました。
その借り入れに必要な書類を 施設に取りに行くため、許可を
得て 立ち入り禁止の施設まで パトカーに乗って 15分間だけ
戻りました。昼間でしたが 静かで 音のない 人ひとり いない
地域の町に 足を踏み入れた体験は まるで映画のワンシーン
のように 記憶して おります。(この他にも 多くの エピソード
が ありますが..........あえて 書くことは ひかえています。)

有珠山噴火については 
当時の 岡田弘教授 等の 的確なアドバイスや 噴火 予測
が あったので、早めに色々な対処ができ怪我などなく、避難
中もサポートセンターひまわりの当時 菅施設長さんを始めと
して理事長さん・常務理事さん・職員さんには暖かいご支援を
戴きましたことを 感謝申し上げます。ありがとう ございます。


♪デイ トリッパー♪ ビートルズ
多分 再掲の曲ですが なぜか 昨日の選に もれていました
ので追加してほしい曲、パンチと浮遊感に溢れるこのイントロ
リフだけで充分 ロックンロールしてしまう衝撃が ありました。

12:59 | Posted by admin