抽象的なもの と言えば 音楽ほど 抽象的なものはない。
音が時間的に変化 していくことによって ある種の感情が
芽生える それを 言葉として表現できないし 歌詞は限定
され選択されて そこに存在することで 意味を成すわけで
音 そのものに対しては 拘束できるものではない。
絵画と小説の違いにも 似ているが 非なるがゆえに 合体
すると 強力な 合成品として 完成する。
コミュニケーションは聞き手側が KEYであり 伝達側が意図
していることを 如何に聞き取れ 理解するかによって良好
にも 不良にもなる 分岐点で 同じ場で 同じ話を同じ時間
聴いても 聴き手側の 受け取り方は 千差万別になる。
よく 同じ地域の同じ場所の 地図を書いてもらっても その
書き手の その場所の受け取り方により 書かれている地図
も 全く違うように 知識や環境など持てる力量によっても説
明の仕方は 異なることになる。
ある有名なJAZZ喫茶店主の本で 「レコード」は いつも同じ
演奏を 同じ力量で われわれに語りかけてくれるが その
中味は 受け取る側それぞれの 技量で 決まるとのこと。
だから 抽象的で とらえどころのない 音楽が 好きでそれ
が伝わる手段は 聴く側のスキルや感情による所が 大きく
面白いしそのわかり具合も一定ではない所が 魅力である。
♪ Alone Again ♪ ギルバート オサリバン
絶望的に 暗い歌ですが 哀愁のメロディに 救われるような
名曲。アローンアゲインの後にNaturallyがつづくところで 又
涙します。What do we do でも 又歩いて 行きまっしょい !