内容説明
イタリアンレストランのオーナーシェフとして、日本で本場の味を広めた第一人者が半生を振り返った読売新聞のインタビュー連載「時代の証言者 落合務」(2020年9月28日~ 10月31日掲載)。高校を中退して飛び込んだ料理人の世界で才能を開花させ、現地修行を通じて人々の「舌」を魅了した日々を回顧する。料理人としての節目ごとに手助けしてくれる「恩人」が現れるのも落合さんらしく、「団塊の世代」の料理人が駆け抜けた昭和の高度成長期、平成バブルの「イタめし」ブーム、新型コロナウイルスによる飲食業界の苦境など、日本の世相、社会の記憶を呼び起こす記録としても貴重だ。