まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書 / 阿部 幸大【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア

まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784334103804
  • NDC分類 816.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人文学の論文執筆には、基礎となる習得必須の知識と技術がある。しかし、それを現在の大学教育はうまくカリキュラム化できていない。どんな条件を満たせば論文は成立したことになるのか、どの段階でどの程度の達成が要求されるのか、そしてそのためにはどのようなトレーニングが必要なのか。そもそも、なんのために人文学の論文は書かれるのか。期末レポートからトップジャーナルまで、「独学で書く」ためのすべてを網羅する。

内容説明

人文学の論文執筆には、基礎となる習得必須の知識と技術がある。しかし、それを現在の大学教育はうまくカリキュラム化できていない。どんな条件を満たせば論文は成立したことになるのか、どの段階でどの程度の達成が要求されるのか、そしてそのためにはどのようなトレーニングが必要なのか。そもそも、なんのために人文学の論文は書かれるのか。期末レポートからトップジャーナルまで、「独学で書く」ためのすべてを網羅する。類書の追随をまったく許さない、アカデミック・ライティング本の新定番。

目次

原理編(アーギュメントをつくる;アカデミックな価値をつくる;パラグラフをつくる)
実践編(パラグラフを解析する;長いパラグラフをつくる;先行研究を引用する;イントロダクションにすべてを書く;結論する)
発展編(研究と世界をつなぐ;研究と人生をつなぐ)
演習編

著者等紹介

阿部幸大[アベコウダイ]
1987年、北海道うまれ。筑波大学人文社会系助教。専門は日米文化史。2023年に博士号取得(PhD in Comparative Literature)。研究コンサルティングのベンチャー、アルス・アカデミカ代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

22
正直なところアメリカ式のパラグラフ・ライティングなんて文章力が乏しい文化圏の人たちが使っている退屈な手法だとこれまで思っていた(仏式目線)。それを本書を読んで深く反省する。アメリカ文学研究で培われたパラライの威力、議論構築力の強さは鳥肌もの。自分がこれまで書いてきたものが日式のアーギュメントなし文章だと痛感する。人種、ジェンダーといった文化的批判に終始するアメ文らしさは、欧州(日本も)からすると文学に非本質的に思えるかもしれないが、そこには筆者もいうように文学が社会変革の力となるという信念がある。2024/07/31

ほし

16
どうすれば論文が書けるのか、という内容が極めて実践的に解説された一冊。論文を書く機会は生涯ないであろう自分が読んでも面白く、今後に人文関連の文章を読む際の解像度も高まるように思います。論文を「アカデミックな価値をもつアーギュメントを提出し、それが正しいことを論証する文章」だとし、論証の方法としてパラグラフ・ライティングがあるとしています。パラグラフを抽象度のレベル別に解析し、それがU字を描くべきだとする視点は様々な文章作成にも応用できると感じました。人文関連の文章に関心がある方に広くお勧めできる一冊です。2024/10/19

hippos

15
学部生でもなけりゃもちろん研究者でもないのにタイトルに惹かれて購入。とにかくプラグマティックに徹しているので、論文など書く当てもない僕でもひょっとして書けるのでは?と思わせるところがすごい。 アカデミック・ライティングとはうたっているが実はビジネス上の様々なドキュメント記述にも応用できそうだと思った。学部生の息子に読ませたい。2024/10/03

とある本棚

13
大変勉強になった。今後は論文執筆のハウツー本はこの1冊だけで良いのではないか。人文科学が主なテーマだが、少なくとも社会科学には十二分に生かすことができる。論文の肝はアーギュメントで、そのアーギュメントをどう構築することができるかを実践的に学べる。先行研究の整理の仕方も参考になり、この本を読んでから論文の読み方も変わった。本書の後半に著者の人文に対する熱い思いも述べられており、学問の社会における意義についても思いを馳せることができる。2024/08/26

ユーユーテイン

12
海外の研究論文の書き方をベースにしたアカデミック・ライティングの本は読んだことがあるが、形式を知っただけで、隔靴掻痒の感を拭うことができなかった。しかし、本書は海外の流儀を咀嚼して日本語話者や日本の文化に適合する書き方で示してくれている。本書が新しいのは、論文に「問い」が必須ではない、という主張だ。論文には鍛え上げたアーギュメント(主張)が必須だと訴える。論証する部分に書く内容についても詳細に示されているので、再読して理解したい。日米の学術界に挑み続ける筆者が掴んだ人文学研究の目的には、胸が熱くなった。2024/09/17

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