2024年3月27日(水)、京都スタートアップ支援 エンジェルコミュニティ第10回交流会を、京都東急ホテルにて開催しました。
今回スタートアップ6社に登壇いただき、次世代半導体、バイオ分野、アート作品向けデジタル管理システム等、多様なテーマの新規事業・新ビジネスに関する説明がなされました。
会場は、エンジェルアドバイザーに加え、エンジェル投資家、過去登壇者、地元金融機関やメガバンク、大手証券会社、VCなど多々にわたり、計66名の方々にお集まりいただきました。回を重ね、我々が目指すスタートアップ支援のコミュニティとしての様相に近づいてきています。また本会は同時にオンラインでも配信しました。
登壇企業による8分間のプレゼンテーションの後の質疑応答では、
・海外から先にブランド価値を高めてはどうか?
・顧客が発注先を切替えるには非常に難しい分野。優位性や模倣困難性を教えてほしい。
・事業のソリューションは色々な活用用途があると思うが、あえてこの領域に絞った理由・今後展開予定の事業があれば教えてほしい。
・本商品の開発状況、マイルストーン状況を教えてほしい。基礎技術は終わっているのか。
・本商品は別の事業にも展開可能なのでは。
・従来はコストがどれだけかかるのか、本商品を利用すると従来よりもどれだけコストが減るかという点で自社商品の検討をされることも良いのでは。
など活発な意見交換が繰り広げられました。
プレゼンテーション・質疑応答のあとに開催した情報交換会では、連携の可能性、登壇時よりも詳細な事業内容の説明など様々なディスカッションが行われていました。
今後もスタートアップ企業の早期成長を実現できるよう、本会を進めてまいります。
開催日時 | 2024年3月27日(水) 15:00~18:00 |
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プログラム | 1.ピッチ、質疑応答(2時間) ・株式会社clarus 代表取締役 東原 達矢 2.情報交換会(1時間) |
会場 | 京都東急ホテル 雅舞の間 |
主催 | 京都府、(公財)京都産業21 |
後援 | (一社)京都知恵産業創造の森 |
株式会社clarus
代表取締役 東原 達矢
AIが贋作へのすり替えを許さない!アート作品の価値を守るデジタル証明書
clarus IDとは、対象のリアル作品が本物であることを示すデジタル証明書です。弊社独自のAI・ブロックチェーンを用いた特許出願中の技術を活用し、書き換え不可能な形で証明書を作成し、安心安全なアート作品流通と作家への利益還元を実現します。
ソラリスバイオ株式会社
代表取締役 石川 格靖
AIを活用した独自技術で培地を開発し再生医療を身近な医療に変える
再生医療には、治すことができなかった病気を、治せる病気に変える力があります。再生医療を身近な医療とするためには、コスト、有効性そして安全性といった課題を解決する必要があります。当社が独自に開発した、AIを活用した培地開発技術を用いることで、低コストながら安全性も有効性も高い細胞を提供することができる培地を開発しました。この技術を患者様まで届けるパートナーを探しています。
株式会社ハイパーデジタルツイン
COO 長谷川 大貴
自動運転機能をインフラにアウトソースする新発想でモビリティの自動運転を実現する
LiDARや計算機、自動運転ソフトウェアをインフラにアウトソースすることで、モビリティの自動運転の実現を目指します。まず、インフラ設置LiDAR及びエッジコンピューティングを活用して空間をセンシングしてデジタルツインを構築します。空間データを活用して、“死角なく”&“遅延が無い” 3Dマップを連携し、マイクロモビリティの自動運転を実現します。更に、空間データを活用した分析と介入(空間ID更新、人流や行動分析など)を実施することで場の価値を最大化します。
Patentix株式会社
取締役CTO 金子 健太郎
次世代パワー半導体材料r-GeO2の社会実装を目指すPatentixの取り組み
新しいパワー半導体材料として注目されているルチル構造二酸化ゲルマニウム(r-GeO2)の社会実装を目指す立命館大学発のディープテックベンチャーです。r-GeO2は、①基板、薄膜、加工のコストが安いこと②SiCやGaNよりも高性能な省エネ能力(約10倍のバリガ性能指数)③p型とn型の両方が作成可能であるため、パワー半導体マーケットの主役であるノーマリーオフ型MOSFETが出来る、という社会実装されるためのパワー半導体の条件を満たしています。現在、琵琶湖半導体構想(案)を中心に様々な企業様に参画して頂いていますので、その取り組みについて御紹介いたします。
株式会社Plasma
代表取締役 遠野 宏季
誰でも確実に磨けるパーソナライズされた歯ブラシ Oral Fit Brush
日本人の95%は毎日歯磨きをしているにも関わらず、30代以上の3人に2人が歯周病と言われており、500年以上変わっていない歯ブラシのデザインには改善の余地がある。本事業では、個々人の歯列・噛み合わせデータによってパーソナライズされた歯ブラシの製造・提供を通して、歯磨きの上手い下手という属人的な要素に左右されることなく誰もが確実に口腔ケアを行えるサービスの提供を行う。
株式会社ROX
代表取締役 中川 達生
相棒(AI棒) 〜子ども向けの防犯システム・危険な場所をAIが評価〜
幼い子供を狙った悪質な犯罪が後を絶ちません。私も、4、5歳の娘を持つ二児の父。他人事とは思えません。しかし、子供が不審者を見た目で判断するのは至難の技。マスクが当たり前の昨今、人の容姿で犯罪被害を予測することは大人でも困難です。一方で、犯罪が行われる”場所”には傾向があることが、研究でわかってきています。AIアプリ〜相棒(AI棒)〜は、ユーザーが気になる場所を撮影し、アップロードすれば、その場所の「危険度」を定量的に評価できます。AI棒が広まれば、子供が被害に遭う犯罪を減らせると考えます。