検査方法
検体となる空気の採取法はいくつかありますが、実用性を鑑み主に2種の方法を採用しています。世界的に認められている分析方法、学会で評価されている分析方法など、信頼性の高い検査方法をご提供します。
精密ポンプを使用して一定の時間、吸着管に対象とする空気を送り込みます。
多孔質の特殊なチューブに詰められた吸着材を一定時間、対象とする空気中に設置することで目的物質を集めます。本来の方法であるアクティブサンプリング法との相関を求め、本来の値に換算するための係数(拡散係数)を独自に検証して設定しています。使用する吸着管も性能が広く認められたものに限っていますので、作業環境用の簡易なものを安易に流用するようなことは決してありません。
EPA(米国環境保護局)メソッドや厚生労働省のガイドラインに収載されている「DNPH-HPLC」による測定です。連続分析の場合は東亜DKK 社製の装置を用います。
サンプリング時間: 30分~24時間
分析方法: DNPH 誘導体化固相吸着/溶媒抽出-高速液体クロマトグラフ法
サンプリング時間: 8時間~
分析方法:DNPH 誘導体化固相吸着/溶媒抽出-高速液体クロマトグラフ法
VOCsはアクティブ採取でもパッシブ採取でもGC/MSによる分析です。簡易であっても精度の劣るGC/FIDによる分析は行いません。前処理装置は感度の高いATD法、汎用性のある二硫化炭素抽出法のどちらも対応できます。
吸引ポンプを使用し捕集管に吸着させサンプリングし、固相吸着/溶媒抽出法、固相吸着/加熱脱着法とガスクロマトグラフ/質量分析法の組み合せにより検査します。
テナックス捕集、加熱脱着-GC/MS法を採用しております。
現在TVOC分析は受付けしておりません