2022年度までは3歳馬による準重賞として行われていたが、新たな3歳ダート三冠競走の前哨戦のひとつとして、中央と交流のJpnIIIとなった。1着の地方馬には、一冠目の大井・羽田盃JpnIへの優先出走権が付与される。距離は従来の1700mから羽田盃と同じ1800mへと延長。川崎・全日本2歳優駿JpnIから中4週。ここで賞金を稼いでおけばクラシックへのローテーションが楽になる。(栗田 勇人)
1956年の創設から97年まではアラブ系3歳馬の重賞として行われた。サラ系(オールカマー)3歳馬の重賞となった98年の2着アトミックサンダー(船橋)はのちの東京ダービー馬。03年にはナイキアディライト(船橋)が当レースから重賞4連勝で東京ダービーを制すと、同年のNARグランプリ3歳最優秀馬に選出された。06〜16年は特別戦で、その後は準重賞として行われていたが、23年度(24年)からJpnIIIのダートグレード競走となった。(栗田 勇人)
舞台となる船橋競馬場は1周1400mの左回り。入口のコーナーが緩やかで、出口のコーナーがきついスパイラルカーブを南関東で唯一、採用している。スピードを落とさず進入して、4コーナーでは馬群がばらけやすいため差し馬も勢いを維持したまま直線を迎える。ブルーバードカップJpnIIIが行われる1800mは、フルゲート14頭。4コーナー奥のポケットからスタートしてホームストレッチいっぱいを使ってポジション争いができるため、枠による差はない。(前田 恒)