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『ポケモンスリープ』がポケモン狂いによるガチ育成ゲームすぎてつらい

アプリ『ポケモンスリープ』を最近ずっとプレイしてるんですが、マジで話が違いました。

ただ寝てるだけで、かわいいポケモンたちがわんさか寄ってきて、毎朝癒やしを得られるアプリだと思っている人、その考えは今すぐに捨ててください。

これは、ただ好きなポケモン集めてヨダレたらしながらグースカ寝ているだけでは、絶対にたどり着くことができない領域がある、ポケモン狂いの睡眠バーサーカーたちによる、血で血を洗うガチ育成ゲームだったのです。

なにが「朝起きるのが楽しみになる睡眠ゲームアプリ」だ?俺はもう、朝起きるのが怖くて仕方ない。

 

いや、僕も最初は純粋にこのポケモンスリープを楽しんでいましたよ。

ヤドン、コダック、タマザラシといったお気に入りのポケモンちゃんを集めてほのぼの睡眠ライフを満喫していました。

が、しばらくやって気づきました。なんか同じポケモンばっかり出てくることに。

特によく見るのはコラッタ、キャタピー、ピチュー…たまにトランセル。なめてんのか?トキワの森か?

落胆し、般若のような顔で旧ツイッターで他のプレイヤーの投稿を見ると、目を疑う光景が広がっていました。

 

「フシギバナ出た!」

「ライチュウがカビゴンのおなかの上で寝てる!」

「リザードンの色違いヤバい!」

 

と狂喜乱舞の声。本当に同じ日数、同じゲームやってんのかと疑うほどに状況が違う。なんだこれは…なんの差だ…

「カビゴン評価」

 

これはノーマル→スーパー→ハイパー→マスターとあり、この評価が高くなることでより多くの種類のポケモンが集まってくるというもの。

その評価を上げるためにはカビゴンが1日3食とる「食事」、そしてポケモンが持ってくる「きのみ」が最重要なのです。

ポケモンごとに、持ってくるきのみも違えば、その数も時間も違う。常に最効率を考え、より速く多くきのみと食材を収集できるポケモンだけを揃え、カビゴンにきのみを与え、レシピ通りにカビゴンを太らせる高カロリーの食事を提供し続ける。これを毎日朝昼晩繰り返す。

 

それが「ポケモンスリープの全て」でした。

 

そして、ポケモンスリープには「タイムリミット」という意味不明の最悪ルールがあり、一週間ごとにカビゴンとは別れ、評価はリセットされてしまう。限られた時間でいかに評価を上げられるかが勝負で、無駄な行動は1秒もできない。

つまり、ぐうたらなポケモン共とマヌケな顔をして寝ているだけでは絶対にマスターランクに上がれないし、寝顔図鑑も文字通り「一生」完成しないのです。

 

「好きなかわいいポケモンだけでプレイしたい!」と、俺がどれだけ願おうが「今週のカビゴンの好きなきのみ」がそれを許さない。

カビ野郎の腹を満たすため、入れたくもないポケモンをチームに入れなくてはならない。その結果

なんじゃこいつら…

 

まったくかわいくない…

 

こんなやつらを見たくて俺はこのゲームを始めたんじゃないのに…ヤドンは…?コダックは…?

 

ど、ドードリオ?俺がこんな三つ首のバケモンみたいなキモい鳥をパーティに入れる日が来るなんて…

しかし、ドードリオは短時間で、おびただしい数のきのみを収集します。それはヤドンやコダックでは考えられない数だった。

ポケモンスリープで「勝つ」には、心を捨て鬼となってドードリオを育成し続けなければならないです…

 

そして、このゲームの最も恐ろしい点。それは頭がおかしくなるほどのランダム性を持った「個体厳選」です。

 

これは2体の「プリン」の能力値を並べた画像なのですが、メインスキルは種族共通ですが、レベルが上がるごとに習得するサブスキル、そして性格がまるで違っているのが分かるでしょうか。

つまり、それぞれのプリンによって、きのみや食材の収集率が天と地の差になってくるのです。

大谷翔平と俺、どっちが野球上手いかと問われたら99.9%の人間が大谷と答えるように、「強いプリン」「弱いプリン」がはっきりと表れてしまっている。こんな残酷なことがありますか…?

そして、このスキルや性格に目をやりながらプレイをすると、せっかく朝起きてポケモンを捕まえても

 

「チッ、ハズレかよ。今日の睡眠も無駄だったな」

 

と思ってしまう闇の俺がいました。「明日こそは強個体のポケモンが出るはず…」と祈る日々。

正直、目がギンギンになり全然寝付けませんし、睡眠に関するデータなど1秒も見てませんし、うとうとだろうがすやすやだろうがぐっすりだろうがそんなものは、もうどうでもよかった。

 

しかし私はポケモンスリープをやり続けました。できる範囲の課金をし、

 

「起床後はすぐきのみと食材を回収しレシピを確認後すぐにカビゴンに食事を提供。その後チーム編成に矛盾が無いかを確認し矛盾が無ければチーム全体のレベル上げが終わり次第いいキャンプチケットの有効期間の確認とスリープパスでおてつだいホイッスルを交換し使用するさらに食事の時間である12時と18時を目安に2時間おきにきのみと食材の回収を繰り返しげんきの確認し仮にげんきが残り10%を切ったらサブチームに交代し…」

 

などと、狂ったようにノルマをこなし、カビゴンが満足する大量のきのみと高級な食事を提供し続け、カビゴンを太らせ続けました。

そして先日、ようやく目標だった最高ランク「マスター」に到達したのです。

本当に嬉しかった…

 

私の心は頂点に立てた喜びと、一つのことに全力で打ち込んだ達成感に満ちあふれていました。

1ミリも愛情が沸かなかったこのチームも、なんだか愛おしく思えてくる。俺たちは共に戦った同志。…ありがとうドードリオ…ありがとうオコリザル…

 

よし…この喜びを「#ポケモンスリープ」をつけて、旧ツイッターに投稿しよう。

エヴァ最終回以上にきっとたくさんの「おめでとう」の声が

 

?「SP5000超えた!」

?「マスター20到達!」

 

SP5000?マスター20?狂ってる…狂ってるよこのゲーム。「ポケモン修羅道」に改名してほしい。