髭男の『Subtitle』がI LOVE…とCry Babyをねるねるねるねさせてできたバラードの皮被ったグニャグニャのヘビ - kansou

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髭男の『Subtitle』がI LOVE…とCry Babyをねるねるねるねさせてできたバラードの皮被ったグニャグニャのヘビ

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曲出すたびに限界超えるのもうやめろ。耳が置き去りにされてる。恋愛ドラマの主題歌なんだから安牌切ってゆっくり王道バラードやると思うじゃないですか。

『I LOVE…』と『Cry Baby』をねるねるねるねさせてできた、バラードの皮被ったグニャグニャのヘビでした。もはや大蛇。聴くアナコンダ。メロディリズム音程アレンジ演奏声なにもかもがキングオブ変態。Z世代がこの曲Tik Tokで踊ろうとしたら確実に手足ちぎれる。

 

曲をリアルタイムで聴きながらひとつずつ話進めますが、まずセオリーとして曲ってだいたいAメロ→Bメロ→サビって流れじゃないですか。

スタートの「凍りついた心には太陽をォゥ……」からをAメロとしましょう。で、「ごめんねェ…笑ってェ…やってェ…」で一旦終わるんですよ。そのあと「火傷しそうなほどのポジティブのォ…」でまたAメロ始まり「きっと君に渡したいものはァもっとひんやり熱ゥいものォ…」となる…Aメロの2連、まあここまではわかる。ピアノポロンポロンのまだ一般的なバラードと呼べる曲調で

 

聡「綺麗事じゃないけどッ綺麗で揺るぎないものッうわべよりも胸の奥の奥を温めるものッ理想だけはあるけどッ心のどこ探してもまるで見つからないんだよッ」(常軌を逸した早口)

 

急になに?

 

「ドゥンッ!」合図に曲変わりすぎだろ。なにをどうしたらこのBメロ辿り着く?どんな歌詞の詰め込み方してんだこれ?激安スーパーのカップ麺詰め放題のテンションで譜割りすな…

すでに俺は4人の姿見失ってる。みんなで仲良くマラソン走ってたはずなのに急にタクシー乗られた。一緒にゴールまで行こうね…って約束したのによ…

「綺麗事じゃないけど綺麗で揺るぎないもの」って1ミリたりとも意味が分からないんですが、かまいたち山内が言う「もし俺が謝ってこられてきてたとしたら絶対に認められてたと思うか?」みたいな意味でいいですか?

 

完全に一人で迷子になってる俺に

 

聡「伝えたい伝わらないッ! その不条ォオオオオオ理が今ァアアア〜〜〜〜!キツく縛りつけるんだよォオオオオォオ〜〜〜……臆病な僕のッ…この一挙手一投足をォゥゥゥゥ………」

 

な、なんですか?

 

これはBメロがまだ続いてるんですか?それともCメロを1番サビ前にブチ込んでくるという鬼畜の所業?しかも速いのかと思ったら急に遅くなるわ、叫んでるかと思ったら囁き出すわ、わからない…この曲に関して俺はもうなにもわからない…

 

聡「言葉はまるで雪の結晶ォオオ〜〜〜!!君にプレゼントしたァアァアアくてもッッ!!夢中になればなるほどに 形は崩れ落ちて溶けていって!消えてしまァアアアアアアうけど!!!!でも僕が選ぶ言葉が ァ〜!そこに託された想ォオオオ〜〜〜いがァアアアアア!!!君のッ!胸を震わすのをッ!諦められないッ!愛してるよりも愛が届くまで ェ〜〜〜〜!!」

 

(アァーーアーーーァーーアーーーァーー)

 

聡「もう少しだけ待っててェェ……」

 

(アァーーアーーーァーーアーーーァーー)

 

「この一挙手一投足をォゥゥゥゥ………」からの「言葉はまるで雪の結晶ォオオ〜〜〜!!の爆発部分マジで本人以外の誰が歌えるのか教えてくれ。「歌えるもんなら歌ってみろ」ってメチャクチャ胸ぐらつかまれてる。まだ1番だぞ…?これから俺はどうなっちまうんだ…に…2番いくぞ…

 

聡「薄着でただそばに立っててもォ… 不必要に汗をかいてしまう僕なんかもう… どうしたって生温くてキッ!ミッ!をッ!を痛めつけてしまうのだろう……」

 

てゆうか、お前さっきからずっと大丈夫???

そんな自分のこと自分で傷つけなくてもいいだろうがよ…汗かきは体質なんだからしかたねぇって…お前にも他に良い所いっぱいあるって…彼女だってそれ分かってくれてるって…とりあえずエイトフォー貸すか…?

 

聡「手のひらが熱いほど心は冷たいんでしょう?」冗談でもそんな残酷なこと言わないでよ ッ別に言えばいいけどッ 全人生を賭けてもちゃんと覆さしてよ……」

 

な、なぁ……もう諦めよ聡?な?別の恋しよ?俺がいくらでも紹介するからよ…それか今日、このあと相席居酒屋でも行くか…?「そんなこと言わないでよ」「別に言えばいいけど」ここの躁鬱感ヤバすぎて見てらんねぇよ俺は…聡……

 

聡「救いたい=救われたいこのイコールが今ァァ〜〜〜〜〜!優しく剥がしていくんだよォォオォオオッゥ……堅い理論武装 ッ…プライドの過剰包装をゥゥ………正しさよりも優しさが欲しいィィイ! そしてそれを受け取れェエエ〜〜〜〜れるの!はッ!!!イルミネーションみたいな 不特定多数じゃなくてただ1人 君であってほしいィィイイイイイイ〜〜〜〜〜〜!!!」

 

えっえっ急にテンションの高低差がすごい。わ、分かったからッ!!俺が悪かったっっ!!諦めろなんて言わないからッ!!!

 

ギュウウゥウウウウイイイイイ!!

 

プピピピーィイイーーーーー!!!!!

 

デェエェエエン!デェエェン!!

 

ビルビビビビリルルル!!ビルビルビルビルビビビビルビルビルビルビビビイイイイリリリッ〜〜〜〜〜〜!!!!

 

「かけた言葉でェ〜!割れたヒビを直そうとしてェ〜!足しすぎた熱量でェ!引かれてしまァアアアったァァカァァァーテン…そんな失敗作をォ!重ねてェ…重ねてェ…重ねてェ…… !見つけたァァアアアアいんだいつかァァ 最高の一言一句をォオオオォオオオオオ〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

俺「………」

 

「言葉はまるで雪の結晶ゥ……君にプレゼントしたァとして………… 時間が経ってしまえば大抵 ィ記憶から溢れ落ちて溶けていィィって 消えてしまう……

 

 ……でもッッ!!絶えず僕らのストーリーにィイ!! 添えられた字幕のよォオオオオオうに!!!!思い返した時ィ………不意に目をやる時ィ………… 君の胸を震わすものッッ!探し続けたいッ! 愛してるよりも愛が届くまでェェエエエエ!!!!!」

 

(アァーーアーーーァーーアーーーァーー)

 

「もう少しだけ待っててェェエエエエエエエエエァァアアエエエエ!!!!」

 

(アァーーアーーーァーーアーーーァーー)

 

「言葉など何も欲しくないほどォ!!! 悲しみに凍てつく夜ッォオオオオル〜〜〜〜!!でも ッッ!!!勝手に君のそばでェエエ〜〜! あれこれと考えてるゥゥ〜〜〜 雪が溶けても……

 

残ォォォォォっ………

 

 

てるゥゥゥゥゥゥゥ………………」

 

 

無理でした。

 

少しでも聡の気持ちに寄り添いたかったんですが、後半ひと言も声かけてやれなかった。聡の愛は俺の思っていた一兆倍重たいものでした。

しかもメロディの不安定さとギターのノイズ感、2番サビ前のドラムの力強さ、ベースの要所要所で急にかかる「ブゥゥウン」というブースト音、グチャグチャで強すぎる愛が歌詞だけじゃなく、曲の至るところで表現されていた…特に

「もう少しだけ待っててェェエエエエエエエエエァァアアエエエエ!!!!」→「雪が溶けても……残ォォォォォっ………てるゥゥゥゥゥゥゥ………………」

高低差が宇宙からの深海。気圧で耳破裂するかと思った。

僕なんかあの子にはふさわしくない、そんな感情では絶対に「割り」切れない、「たし」かに他人から見ればドン「引き」するような、いびつで「かけた」ものかもしれない……そんな想いが……

 

文章で四則計算するの難すぎる。聡…やはり天才か…

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