平成26年8月上旬から10月初旬にかけて、約70年ぶりに国内で160例のデング熱患者の発生が確認されました。今回のデング熱の国内発生は、東京都内代々木公園及びその周辺という限られた地域でヒトスジシマカを主な媒介蚊とする事例でありました。また、ヒトスジシマカはチクングニア熱の媒介蚊でもあり、今後は、一次医療機関において、国内発生のデング熱やチクングニア熱疑い患者を診察する機会が増加することが予想され、一次医療機関が専門医療機関に、デング熱等の疑い患者の診断・治療や入院の要否、必要に応じた患者の受け入れ等について相談する体制が必要とされています。
本学会と致しましてはこの一次医療機関などからの疑い症例に関する病原体検査の必要性や、外来受診及び入院適応に関する相談への対応を行う蚊媒介感染症専門医療機関国内ネットワークを立ち上げました。
現在、蚊媒介感染症専門医療機関として、ご協力いただく施設は以下の通りです。
蚊媒介感染症専門医療機関一覧
2023年9月5日更新
参考資料:蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第4版)
参考資料:デング熱診療の流れ