日本人における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する重症化因子の探索事業―多施設共同後ろ向き観察研究―|日本感染症学会

レジオネラ症サーベイランス事業

一般社団法人日本感染症学会
 

日本人における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する重症化因子の探索事業 ―多施設共同後ろ向き観察研究―

 COVID-19は2019年12月に中国湖北省武漢市を中心に発生した新型コロナウイルスによる新興感染症で、その後世界各国に拡大しパンデミックの状態に至っています。わが国での感染者は800万人を超え、3万人を超える方々が本感染症で命を落としています(2022年5月17日現在)。発生からおよそ2年半が経過し多くの臨床的知見が得られていますが、未だ不明な点が多くその臨床特性の解明が求められています。
 COVID-19に関するいくつかのレジストリー研究が本邦においても進行中です。COVID-19の疫学・病態・臨床的特徴に関しては不明な点が多く、現時点でも新たな知見が報告されつつあります。このような背景の中で、日本感染症学会において本学会員のネットワークを活用したCOVID-19疫学・臨床研究を実施することが計画しました。現在進行中のレジストリー研究とは異なる視点で、Question-Oriented Surveyとして特色のある臨床疫学研究を実施できればと考えています。本研究は、これまでに報告されている多数の関連論文のエビデンスを学会のネットワークを通して検証していくとともに、臨床症例の中の疑問を抽出し、次の前向き研究を考案する上での基盤となる情報を収集することを目的としています。現在、日本感染症学会のビッグデータを活用し、会員の先生方のご協力をいただきながら研究を進めているところです。

2022年5月23日

一般社団法人 日本感染症学会
理事長 四柳 宏

COVID-19重症化因子探索事業Ad-hoc委員会
委員長 川上 和義

研究の詳細

 
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