プロダクトマネジメントを究めるため、自ら望むキャリアを自ら実現したいと転職。
渡辺さんは、なぜ転職をお考えになられたのでしょうか。
転職を意識するようになったのは、ちょうど30歳になるタイミングで、自分のキャリアについて真剣に考え始めたことがきっかけでした。
当時、前職で新規サービスの立ち上げに関わっていて、社内にプロダクトマネージャー(PM)のポジションはなかったものの、自分でPMを名乗ってプロダクトマネジメントを勉強しながら開発を進めていました。そこでPMの仕事にとてもやりがいを覚えて、プロダクト開発をもっと究めたいという思いを強く抱くようになったんです。
しかし、勤めていたのは日系の大企業で、異動ありきの人事であったため、自分のキャリアがアンコントローラブルになる可能性のほうが大きかった。まさにそれを実感する出来事もあって、新規サービスを一緒に立ち上げていたエンジニアの先輩が、ローンチ直前のタイミングで別の技術部門に異動になったんです。
本人のキャリアパスとしては良かったのかもしれませんが、せっかくプロダクトに愛を持って作っていても、途中で外されてしまう可能性があるのを目の当たりにして……やはりこの環境では、自分が望むキャリアを自分で選ぶことは難しいと感じ、転職を考えるようになりました。
転職にあたって、具体的にどのようなアクションを起こされましたか。
転職を決断したものの、最初は不安しかありませんでした。そもそも自分に転職できる力量があるのかという心配もあり、転職に対して明確なビジョンが描けていなかったので、どう行動すべきなのかもまったく判らなかった。
とりあえず転職サイトに登録したものの、機械的に送られてくる求人情報が本当に自分の期待値と合っているのか見極められず、そこでエージェントの方々の力を借りようと。クライス&カンパニーは、ちょうどPMに特化したアセスメントツールの「DIA for PM」をプロモーションされていて、自分の力量も計れるのではと思って声をかけました。
先ほど、転職先を探す際に「自分の期待値と合っているかどうか」という話がありましたが、渡辺さんはどんな期待値を満たしたかったのでしょうか。
私が転職先に期待していたことは3つありました。ひとつは、プロダクトを通して解決しようとする課題に共感でき、そこに自分が貢献したいと強く思えるかどうか。二つ目は、PMの組織に一緒に学んで成長できるメンバーやロールモデルになるメンバーがいるかどうか。そして課題に対してしっかり向き合い、PMが何でも屋ではなく本来のミッションを追求できるかということ。三点目は、その企業のカルチャーが自分とマッチしているかどうか、仕事を楽しめる環境であるかどうかを重視して転職活動を行いました。
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