2024年08月14日更新
第1 基本理念
神奈川県は、西には箱根や丹沢の山々が連なり、各所に緑なす丘陵部が広がり、南には日本有数の深海である相模湾が開け、河川の周りに展開する平野部にも多くの緑地が残る等、次世代に引き継ぐべき豊かな自然環境を有している。
しかし、都市化の進展とともに多くの自然が破壊されてきた事実があり、京浜工業地帯を中心とする大気汚染・水質汚濁等の深刻な公害問題も発生した。近年では、里地里山の減少による生物多様性の劣化や獣害の増加、外来種の分布拡大、気候変動の悪影響等、様々な形での環境問題が生じている。
そのような中、神奈川県弁護士会は、人権の擁護と社会正義の実現を使命とする弁護士から成る団体として、生命あふれる豊かな自然環境こそが人類の生存にとって不可欠な基盤であることを強く認識し、気候危機の回避、生物多様性の保全、その他自然破壊や環境汚染の防止等に向けて貢献し、持続可能な社会の実現のために一定の役割を果たすことを目指すものである。
そのため、当会は、以下のとおり宣言する。
第2 環境宣言
1 気候変動、生物多様性の喪失、その他自然破壊や環境汚染等の環境問題に真摯に向き合い、環境を守るための法制度の研究や意見表明、研修や啓発等の活動を積極的に行う。
2 当会の全ての活動に伴う環境負荷の低減を図り、また個々の弁護士の業務における環境負荷の低減についてもリードし、もって持続可能な社会の形成に寄与するために、以下の取り組みを継続的に実践する。
(1)省資源・省エネルギー活動の推進 (2)環境に配慮して生産された資源・エネルギーの選択の推進 (3)当会の会員及び職員の環境意識の向上のための活動の推進
2024年8月8日
神奈川県弁護士会
会長 岩田 武司
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環境宣言 提言理由
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