1970年
3月、『大きい1年生と小さな2年生』刊行。発刊当時から子どもたちの共感を呼び、小学校入学前のプレゼントとしてもよく買われる本に。
12月、偕成社オリジナル絵本の出発点となる「創作えほん」シリーズの1作目、はじめてひとりでパンツをはく子どもを描いた『はけたよはけたよ』を刊行。
1972年
6月、『おばけのバーバパパ』刊行。130万部を越えるベストセラーに。
12月、かこさとしが子ども会での活動を通じて描いた「かこさとしおはなしのほん」(全10巻)刊行開始。『からすのパンやさん』『どろぼうがっこう』など長く愛される絵本に。
1975年
1976年
2月、『先生のつうしんぼ』(現在偕成社文庫に収録)刊行。後に刊行された『おかあさんのつうしんぼ』『おとうさんのつうしんぼ』の3冊あわせて100万部を越えるミリオンセラーに。
5月、『はらぺこあおむし』刊行。鮮やかな色彩と穴あきのしかけが子どもたちに愛される。シリーズ累計730万部をこえる翻訳絵本の金字塔に。
8月、「ノンタン」シリーズ刊行開始。やんちゃで元気、ときどきわがままな白ネコが子どもたちの共感をよび、大人気に。
1977年
5月、「下村式となえておぼえる漢字の本」シリーズ刊行。現在も改訂を重ね、辞典、漢字ドリルと共に多くの子どもたちに受け入れられている。
12月、スウェーデンのカメラマンが視覚障がい児と寝食を共にして子どもたちの姿をとらえたフォト・ドキュメンタリー作品『指で見る』を刊行。以後、「障がい者を理解する子どもの本」が、偕成社の刊行物のひとつの大きな柱となる。
1979年
5月、アメリカでコルデコット賞次席を受賞した『からすたろう』を翻訳刊行。日本で絵本にっぽん賞特別賞を受賞。
8月、『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』で岡田淳が児童文学界にデビュー。図工教師として学校に勤めながら数々の独自の傑作ファンタジーを書く。
10月、月刊雑誌「絵本とおはなし」創刊。1983年から誌名を変更し「MOE」(1992年4月〜白泉社より刊行)となる。