重量級のカバくんは、船乗り、飛行士、ピアニストと、次々に新しい仕事に挑戦します。おかしな結末をユーモラスな絵で語ります。
受賞歴:
★『英語でもよめるぼちぼちいこか』刊行時に寄せられたメッセージです
グロスマンさん描くところのカバくんとお会いしてから、いつのまにやら30年もすぎてしまいました。思慮深か気にノーンビリした顔を、書斎の棚で毎日のように見かけては、「やあ!」とか「オハヨ」とか「お元気ですやろか?」などと呼びかけているうちに、——カバくんがどうやら大阪育ちみたいな顔に見えてきてしまい——いざ訳そうとすると、大阪弁でしか訳せませんでした。出来上って勇んで編集者に送ったのですが、大阪弁ではどうも……と渋い顔をされてしまいました。
それでも私にはもうカバくんは大阪育ちや……としか思えなくなっていて、OKが出るまで待ちました。幸い、大阪弁の普及度が高まってくれたお蔭で、ようやくGOサインが出ました。
出来上った日本語訳では、グロスマンさんが絵で遊ばはったように、コトバで遊ばせてもろてます。たのしませてもろてます。
幸いなことに、カバくんの大阪人ぶりは、ゆっくり、のーんびりふんわりと受け入れられていって——版も重ねてくれました。
講演に行ったときに「ヨンデクダサイナ」と言われて、大阪弁丸出しで朗読させてもろてますんやけど——すんなりふんわり受けとめていただけて——わたしはカバくんに、
(ほらみてみ、あんたはやっぱり大阪生まれの大阪育ちやったんやでェ……)
と囁いています。うふふふふ。
これからもどーぞよろしゅうに……。(今江祥智)
いいひびきです。関西人にとっては特に!かばくん見習いたい!人生の指針。(読者の方より)
わたしは先生に読んでもらったからすきになりました。すごくおもしろいのですごくきにいってお母さんにかってっていって買ってもらいました。すごくうれしいのでまいにち読みたいです。(7歳)
小学生や幼児への読み聞かせで、1番ウケが良い作品です。よく活用しています。シンプルで分かりやすい内容がとても良いですね。(読者の方より)
4歳のお誕生日に奈良のおばあちゃんからプレゼントでもらいました。関西弁の響きが楽しくて、まるで奈良のおじいちゃんおばあちゃんとおしゃべりをしているような気分で楽しく読んでいます。(4歳・お母さまより)
友達と本屋に行って、絵本コーナーを見ていて偶然この絵本と出会いました。関西弁で、かばの表情も私好みで個人的に買ってしまいました。何回見ても、面白くてリピートしてます。特に最後のページでこっちをむいてくれるのが好きです。(18歳)