サイバー攻撃は国境に関係なく発生し、海外のネットワークから日本のユーザを狙って攻撃されるケースも、逆に日本国内のネットワークを起点として海外が攻撃されるケースもあります。こうした国際的な事案の調整・解決にあたっては、国の窓口となるCSIRT間での情報共有や協力が不可欠となっています。
JPCERT/CCでは国際的なCSIRTのコミュニティであるFIRSTやAPCERT等への参加や、海外各国のCSIRTとの連携強化を通じて、国をまたいだ協力が必要な事案へスムーズに対応できる体制を構築しています。
これまで、インシデント事案に伴う情報共有は時々あったものの、中南米各国のCSIRTやサイバーセキュリティに関わる体制等について日本語で体系的にまとめられた文書が少なく、実態についての理解があまり進んでいませんでした。
本書は、OAS (米州機構)やLACNIC(Latin America and Caribbean Network Information Centre)が主導する中南米地域全体でのCSIRT間連携の現状に加え、中南米地域でもっともサイバーセキュリティに関する取組みが進んでいるメキシコとブラジル両国の窓口CSIRTの活動状況と彼らが直面するサイバー脅威の実態について公開文献と現地でのヒアリングをもとに調査した結果をまとめました。
海外におけるサイバーセキュリティの取組みに関心のある組織、また中南米地域でビジネスを展開している組織において、現状の把握のための参考資料としてご活用ください。
調査協力:アビームコンサルティング株式会社
公開日 | タイトル | |
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2019-03-07 | 2018年度 中南米CSIRT動向調査 | 2.46MB |