JPCERT/CCでは、インシデント対応に関する相談やインシデントに関する情報提供を受け付けております。
ご相談は、被害組織からだけではなく、調査を支援するセキュリティベンダー、システム運用会社などからも受け付けています(被害組織を秘匿した上での相談方法などは、経済産業省から公表されている「攻撃技術情報の取り扱い・活用手引き」[1]をご参考ください)。サイバー攻撃の高度化やランサムウェア攻撃の広がりにより、断片的な情報でインシデント対応の判断をしなければならない事案が増えており、被害組織やファーストレスポンダー(運用保守会社等)だけの知見では対応が困難なケースが増えています。JPCERT/CCでは、このような事案におけるインシデント初動対応支援やセカンドオピニオンも行っていますので、ぜひご相談ください。
情報提供につきましては、必要に応じて注意喚起やインシデント対応などインターネットの安全につながる活動に活用いたします。
[1] 経済産業省「攻撃技術情報の取り扱い・活用手引き」
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/sangyo_cyber/cyber_attack/20231122_report.html
相談・情報提供について
JPCERT/CCに相談・情報提供をご検討中の方は、依頼前に以下をご一読ください。
受け付けている相談
JPCERT/CCで受けている相談の例を以下に示します。ランサムウェアの種別を特定し、初期侵入経路を推測、種別に応じた初動対応方法を知りたい。
暗号化されたファイルが復号できる可能性があるかを知りたい。(復号作業やシステムの復旧作業支援までは行っていません。)
今後同じアクターから再度攻撃を受ける可能性の有無を知りたい。
リークサイト掲載等、外部に情報が開示される可能性を知りたい。
都道府県警や所管省庁、個人情報保護委員会等への報告・届出対応について相談したい。
相談を検討されている方は、侵入型ランサムウェア攻撃を受けたら読むFAQもあわせてご確認ください。
情報共有活動に参加していないが、情報共有活動に情報を提供してフィードバックを得たい。または、既存で参加している共有活動以外の他の情報共有活動で類似インシデントに関する情報がないか照会をかけたい。(情報共有活動や代理組織を通じた照会方法については、サイバー攻撃被害情報に係る共有・公表ガイダンス[2]をご参照ください。)
高度サイバー攻撃への対処について、詳しくは高度サイバー攻撃(標的型攻撃)に関する連絡をご覧ください。
サーバーへの侵入やDoS 攻撃が発生した際の対処について相談したい。
[2] サイバー攻撃被害に係る情報の共有・公表ガイダンス検討会「サイバー攻撃被害に係る情報の共有・公表ガイダンス」(PDF)
https://www.nisc.go.jp/pdf/council/cs/kyogikai/guidance2022_honbun.pdf
受け付けている情報提供
インシデント対応やリサーチで得た各種インシデントまたは脅威情報に関する情報提供を受け付けております。提供された情報は、被害拡大防止や他の被害現場での調査に活用、JPCERT/CCからの注意喚起やレポートなどに利用いたします。受け付けている情報提供の例を以下に示します。
連絡方法
相談・情報共有には次の方法があります。※原則として電話での報告は受け付けておりません。
電子メールでの報告
電子メールによる報告の場合には、次の様式に必要事項を記入し、以下のメールアドレスにお送りください。電子メール | info@jpcert.or.jp (PGP 公開鍵) |
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インシデント報告様式の記入方法、記入例については、 こちら をご参照ください。
情報の取り扱いについて
お送りいただいたすべての情報について、機密保持を厳守しています。何らかの理由により情報の開示が必要になった場合であっても、ご報告いただいた方からの明確な開示の許諾をいただかない限り、個別の事象が類推できるような情報を開示することはありません。
また、報告に含まれる個人情報の取り扱いにつきましては、JPCERT/CCの プライバシーポリシー に準拠します。 個人情報は、インシデント連絡についての確認、進行、終了などの業務連絡を行う目的のためにのみ利用いたします。 個人情報以外の情報につきましては、インシデントの拡大防止などの活動やJPCERT/CCからの情報発信における一つの判断材料として活用いたします。 また、提供いただいた情報はインシデントごとに分類し、報告者のプライバシーを侵害することがないように配慮した上で、四半期の活動概要、インシデント報告対応レポート、注意喚起および弊センターブログなどに利用いたします。
<注意>
JPCERT/CCの活動は、特定の個人や組織の利益を保証することを目的としたものではありません。個別の問題に関するお問い合わせ等に対して、必ずお答えできるとは限らないことをあらかじめご了承ください。 |
JPCERT/CCの活動内容に関してご意見やご希望、お問い合わせ等先につきましては、 こちらをご参照ください。