【お天気気象転結】八王子いちょう祭りと、映画『花束』

▼11月22日配信号　担当
鈴木純子

このコラムを真冬のような寒さに見舞われた20日（水）に書いています。
数日前の小春日和から一転。このような天気の急激な変化を私は「天気の手のひら返し」と表現します。恋愛のときにも、急に熱が冷めたのか突然冷たくされることがありますよね。手のひら返し。長い人生、私もしたりされたりの経験ありです。それの天気版、という意味です。
話がそれました。季節が移り変わるときには、このような変化を繰り返すことがあるので、体調を崩さないようにお気をつけください。

▲まず高尾駅に感動

17日（日）に八王子のいちょう祭りに行ってきました。
高尾駅に降り立つのは忘れ物を引き取りに来て以来。駅舎と観光地の雰囲気にすっかり魅せられました。いちょう祭りの会場は10か所近くもあり、巡る途中の道には、普通のお宅の庭先でバザーをやっています。中には「引っ越しに伴い不用品が出ました。必要なものがあったらお持ちください」と全て無料のところも！
屋台もにぎやかで、もちろんいちょうも8割方色づいていて、さらに季節外れの暖かさ。水分補給もしながら存分に楽しみました。よかったらあなたのお近くでも是非この時期だけの紅葉黄葉の風景を愛でてみてください。

▲歩道橋からの絶景

それから今週は映画を観てきました。サヘル・ローズさん監督の「花束」という映画です。児童養護施設出身の若者とともに作ったサヘルさんの出自にも通じる、想いのこもった映画。CINEMA Chupki TABATA（シネマ・チュプキ・タバタ）で11月30日まで上映されています。この映画館で観たかったのにはもう一つ理由があります。ここには目の見えない方のための音声ガイドがあるからです。
文化放送で継続的に放送している「ロービジョンプロジェクト」の番組にサヘル・ローズさんは初回から登場してくださっています。ロービジョンとは、何らかの視覚障害により日常生活が不便になること。文化放送ではロービジョン当事者の白石ディレクターを中心に、「知っていますか？ロービジョン～０と１の間」という番組を現在Vol.5まで放送しています。過去の放送はこちらのサイトから聴くことができます。
文化放送ロービジョンプロジェクトオフィシャルサイト

「ロービジョンプロジェクト」最新の回で番組を作って出演もしている白石ディレクターにサヘル・ローズさんが
「白石さんにお知らせしたいことがあるんです」
とお話されたので、何かなと思って聴いていると
「映画『花束』の音声ガイドを担当したんです」
とのこと。これは白石さんとの出会い、ロービジョンプロジェクトとの出会いがあったからの行動だったと思います。
私はサヘルさんの音声ガイドも聴きたくてシネマ・チュプキ・タバタへと向かいました。小さな映画館ですが、門戸は広く、目の見えない方も、耳が聴こえない方も楽しめる映画館です。
サヘルさんの音声ガイドは的確でとても優しかったです。音声ガイドで楽しむ方はぜひ、最後の最後までお聴きください。

気象予報士　鈴木純子

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