【アナコラム】長谷川太「箱根駅伝の中継アナウンサー・各現場のやりがいは……」 | 文化放送
【アナコラム】長谷川太「箱根駅伝の中継アナウンサー・各現場のやりがいは……」

【アナコラム】長谷川太「箱根駅伝の中継アナウンサー・各現場のやりがいは……」

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!

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▼11月24日配信号 担当
長谷川太アナウンサー

文化放送が箱根駅伝の中継を始めたのは1993年。
実況アナウンサーにはいろいろな担当があって、私が最初に担当したのは、鶴見中継所と小田原中継所の実況でした。
鶴見で実況したら急いで電車に乗って選手を追い越し小田原に向かうというまさに綱渡りの移動で、実況よりもこちらに気を使った記憶があります。
電車が遅延したりして、選手の到着にこちらが間に合わなかったなんてことになったら大変ですからね。
今は大会がより巨大になり、混雑も激しくなってこの移動実況は難しくなってしまいました。
さて、私は箱根駅伝中継の、総合実況と各中継所の現場、スタート&フィニッシュ
全ての現場を経験した唯一のアナウンサーです。

その経験から、各現場のアナウンサーとしてのやりがいを記すと……

◎鶴見中継所
往路は選手が固まってなだれ込んでくるので、一人一人を見分けて正確に実況するのは至難の業。隣のディレクターとの阿吽の呼吸が重要になる。

◎戸塚中継所
将来の「日本のエース」が集う2区のフィニッシュが見られる。
前回の、中央の吉居大 駒澤の田澤 青学の近藤の死闘は記憶に新しい。
「未来」を感じさせる実況を目指す。


▲かなり以前の戸塚中継所

◎平塚中継所
天気が良ければ遠く相模湾を見渡せる湘南の絶景が広がる。
沿道の観衆も多く気温も上がってくるので、気持ちよく実況できる。

◎小田原中継所
風情があっていい。懸命にタスキをつなぐ選手と、温泉街に向かう人々とのコントラスト
特に往路はこれから箱根名物「山登り」のワクワク感を実況に出す。
仕事が終わったらおいしい蒲鉾を食べる(^^)


▲かなり以前の小田原中継所

◎スタート&フィニッシュ
実況アナウンサーがつないだ中継のタスキを最後に締める重要なポジション。
全ての思いを言葉に乗せる。


▲前回のフィニッシュ実況後

◎総合実況
スタジオで映像を見ながらの実況。なんといっても長時間実況を続ける集中力。
駅伝は他の競技と違って一瞬で勝負が決まるということはないが、そこに至るまでをどう実況で盛り上げるか。そして勝負が決まる瞬間を見逃さない「眼力」が必要。

駒澤の三冠はあるのか、それを阻むのはどのチームか。
大会は今回が100回目の記念大会
選手たちの頑張りとともに、中継のタスキをつなぐ実況アナウンサー達にも是非注目してください。

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