オンライン授業に関する
JMOOCワークショップ

 

 

JMOOCでは2020年度より、オンライン授業がもたらす新しい教育の可能性を考えるためのワークショップをオンラインにて開催しています。
新型コロナウイルス感染症の流行下での教育継続の対策として、多くの教育機関でオンライン授業が導入されましたが、その在り方については多くの方が模索を続けられているかと思います。
ぜひ、多くの皆さんにご参加いただき、今後のオンライン教育を考える上での一助となることを願っております。

こちらのページでは、参加者募集中のワークショップの告知や、過去に開催されたワークショップのアーカイブの公開をしております。

2024年度 第3回 2024年12月26日(木)17:00-19:00

シリーズ「次世代教育への道をひらく:リベラルアーツ教育を考える」

日本の現代リベラルアーツとは? :米加州クレアモント大学群リベラルアーツ教育の挑戦

クレアモント大学群(Claremont Colleges)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州クレアモントにある5校のリベラルアーツ・カレッジと2校の大学院からなるコンソーシアムです。キャンパスはそれぞれ歩いて行ける距離に近接し横の交流が盛んで、他カレッジの授業を受けたりメジャー・マイナーを取ることもできます。小規模大学の利点である特化性・柔軟性・各学生への配慮などと、大規模大学の機能性をあわせもつ全米最難関な少数精鋭カレッジ・コンソーシアムなのです。

ここでのリベラルアーツ教育は特徴的です。たとえば、リベラルアーツの神髄を追求するポモナ大学の”Learn for the sake of Learning”(学びのための学び)と、実学に重きをおくクレアモント・マッケナ大学の”Learn for the sake of Doing”(実践のための学び)が併存しています。また、女子大学や理系リベラルアーツ大学など、「多様なリベラルアーツ」が体現されています。

今回は、クレアモント大学群をフィールドとして持続可能な中小規模私立大学モデルを探求されている長沢誠氏をお呼びしています。そして、アメリカで他に例を見ない知的資源の集積といわれるクレアモント大学群で、創成時から積み上げられてきたリベラルアーツの理念、変遷と現在を語っていただきます。そして、日本の現代リベラルアーツのあり方とともに日本の高等教育機関のボリュームゾーンである中小規模大学の未来を考えましょう。

https://www.jmooc.jp/workshop20241226/

 


講師:
長沢 誠(埼玉大学人文社会科学研究科・准教授)

ファシリテータ:
重田 勝介(JMOOC・理事、北海道大学 情報基盤センター・教授)

 

参加方法
オンライン(Zoomによるライブ)
参加費
無料
参加人数
Zoom開催(同時参加者数300人限定)
申込締切
2024年12月26日(木)16:00
申込はこちらから
https://peatix.com/event/4184010/view

2024年度 第2回 2024年10月15日(火) 19:00-21:00

シリーズ「次世代教育への道をひらく:災害教育を考える」

発災直後に現場で何が起こるか:ヘリコプターによる初動対応から見えたリアル

 

 災害が発生したとき、私たちは正しく行動できるでしょうか。被災直後に生き残ったあと、地域の自治体や消防団、自衛隊による救援活動が始まります。このとき発災直後の現場ではいったい何が起こっているのでしょう。
 被災地で初動対応してきた団体に、国際災害支援対策機構があります。小型の民間ヘリコプターによる活動をしていますが、そこから見えた現場のリアルな姿をお話しいただきます。ここから、防災や災害予防のあり方について、時代にあった被災地対応の見直しを行っていく必要があることが浮かび上がってきます。さらに、私たちの災害にたいする態度がどう変容するかを探っていくことにしましょう。
 最後に、JMOOCに今年度設置されたばかりの災害関係講座整備特別委員会で検討され始めた内容についても話題を広げたいと思います。

https://www.jmooc.jp/workshop20241015/

 


登壇者:
松尾悦子(一般財団法人国際災害対策支援機構・代表理事) →講演資料(PDF)

ファシリテータ:
重田 勝介(JMOOC・理事、北海道大学 情報基盤センター・教授)

2024年度 第1回 2024年6月17日(月)16:00-18:00

学習情報研究センター・JMOOC共催ワークショップ

デジタル文化遺伝子:AI時代の教育を超えて ~未来を紡ぐ知識の遺伝子、デジタルアーカイブが世界遺産を次世代へ継承する~

 今回のワークショップでは、AI技術とデジタルアーカイブの融合によって、世界遺産を次世代に伝えるための新たな教育アプローチをご紹介します。
 生成AIは、AIの機械翻訳技術トランスフォーマーによって実現され、すでに社会に広く浸透して日常生活や仕事に不可欠な存在となっています。この時代に沿った教育のあり方とは何でしょうか。それは、生成AIを上手く活用する世代をいかに生み出していけるかでしょう。
 そこで、今回のワークショップでは「世界遺産」を題材にして、次世代に伝えるための「デジタル文化遺伝子」開発事例を通して、AIを超える世代教育のあり方を検討します。
 たとえば、国連機関ユネスコでは、世界遺産を高精細映像アーカイブすることによって、卓越した普遍的な価値(OUV)を持つ世界資産としてのデジタル文化遺伝子を構築しています。これには、日本発のデジタルアーカイブ技術が用いられています。
 さらに、「デジタル文化遺伝子」の糸口を見つける開発も進んでいます。文化理解の前提となる多種多様な文字を解読するために、3種類の生成AI、たとえば「ChatGPT+Gemini+Claud 3」との対話によるアプローチがあります。ここで、くずし文字を現代語訳にする翻刻技術や、失われた文明の解明、脳内イメージの解読技術などにもAI技術が活用されています。
 こうして、AIが文化遺産を保護し、未来に継承するための鍵になるのではないでしょうか。
なお、今回のJMOOCワークショップは、学習情報研究センターによる超AI世代教育シリーズの第2弾として、JMOOCと共催します。

https://www.jmooc.jp/workshop20240617/

 


登壇者:
澤井進(学習情報研究センター・専務理事、岐阜女子大学・特任教授)

ファシリテータ:
重田 勝介(JMOOC・理事、北海道大学 情報基盤センター・教授)

2023年度 第6回 2024年1月20日(土) 14:00-16:00

シリーズ「次世代教育への道をひらく: 高等教育の変容を考える」

マイクロクレデンシャルの普及と展開

 デジタル化による産業構造や技術の急速な進展を背景に、特定の分野を学び、その学修成果を証明するマイクロクレデンシャルが注目を集め、世界各国で取り組みが急速に進んでいます。これによって、大きなコストを要する学位という形式から解放されて「学習内容をより詳細な単位に分け個別に認証する方法」が実現します。JMOOC講座でもすでにオープンバッジなどの電子証明書が付与されるようになりました。これまで当たり前とされていた一つの大学で学んで卒業する考え方から、場所を問わず多様な機関で学び続ける教育モデルが実現しつつあるのです。

https://www.jmooc.jp/workshop20240120/

 


登壇者:
児玉 靖司(JMOOC・理事、法政大学経営学部・教授)→講演資料(PDF)
井上 雅裕(慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科・特任教授)→講演資料(PDF)
岡田 祥成(JMOOC・事務局次長)→講演資料(PDF)

ファシリテータ:
重田 勝介(JMOOC・理事、北海道大学 情報基盤センター・教授)

2023年度 第5回 2023年11月4日(土)14:00-16:00

シリーズ「次世代教育への道をひらく: 高等教育の変容を考える」

生成系AIの教育への活用方法

生成系AIを授業で実際どのように教えたらよいのでしょうか。今回は、AIを活用した教育の第一人者である安藤昇氏にご登壇いただき、教育への活用方法を具体的にご提案いただきます。氏は、多くの学校でGIGAスクール導入マネージメントを担っており、現在はプライベートスタジオを持って映像授業のクリエイターとしても活動されています。2023年からはスタディサプリ講師として2025年大学入学共通テスト必履修科目「情報Ⅰ」講座を担当中で、人工知能(ChatGPT)をはじめとして、プログラミング、映像制作、日本初の高校ドローン部を設置しレース開催するなど、最新テクノロジーを活用した教育への貢献が国内外に大きく評価されています。

https://www.jmooc.jp/workshop20231104/


登壇者:
安藤 昇(スタディサプリ情報Ⅰ講師/青山学院中等部情報担当講師)→プロフィールページ →講演資料(PDF)

ファシリテータ:
重田 勝介(JMOOC・理事、北海道大学 情報基盤センター・教授)

2023年度 第4回 2023年10月7日(土)14:00-16:00

シリーズ「次世代教育への道をひらく: 高等教育の変容を考える」

生成AIがもたらす高等教育へのインパクト:大学生の利用実態調査から見えるもの

全国の学部生4千人を対象にした大森不二雄・東北大学教授(高等教育論)らによる調査(2023年5月24日~6月2日)で、「チャットGPTを使ったことがある」学生は全体の32.4%、リポートなどの提出物に使ったことがある学生は14.0%であった。ここで、驚くことに「チャットGPTの回答が正しいか確認し、必要に応じて修正した」と回答した学生が91.8%、「チャットGPTの回答を書き換えたり書き足したりして自分のアイデアを生かした」が85.3%と非常に高かった。生成AIは「学生の言語能力と思考力を鍛えられるツールとしての視点が最重要」と指摘されている大森不二雄教授に高等教育へのインパクトをお話しいただく。

https://www.jmooc.jp/workshop20231007/

 


登壇者:
大森不二雄(東北大学 高度教養教育・学生支援機構・教授)講演資料(PDF)

ファシリテータ:
重田 勝介(JMOOC・理事、北海道大学 情報基盤センター・教授)

2023年度 第3回 2023年9月14日(木)14:00-16:00

シリーズ「次世代教育への道をひらく: 高等教育の変容を考える」

マイクロクレデンシャルがもたらす高等教育へのインパクト

デジタル化による産業構造や技術の急速な進展を背景に、特定の分野を学び、その学修成果を証明するマイクロクレデンシャルが注目を集め、世界各国で取り組みが急速に進んでいる。これまで当たり前とされていた一つの大学で学んで卒業する考え方から、場所を問わず多様な機関で学び続けるモデルが想定されている。これからの展開を予測しながら大学教育のさらなる発展を探る機会としたい。

https://www.jmooc.jp/workshop20230914/


登壇者:
富田 英司(愛媛大学 教育学部/地域レジリエンス学環・准教授)講演資料(PDF)
井上 雅裕(慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科・特任教授)講演資料(PDF)

ファシリテータ:
重田 勝介(JMOOC・理事、北海道大学 情報基盤センター・教授)

2023年度 第2回 2023年6月3日(土)14:00-16:00

シリーズ「次世代教育への道をひらく: 高等教育の変容を考える」

世界の中堅大学はどこに向かっているか? ~私立大学の未来を探る~

私たちは日本の未来を創る教育に貢献できる好位置にいます。なぜなら、JMOOCには教育にかかわる多くの大学・団体・企業が参集しているからです。
私たちの未来は私たちが創るという志をもって、日本の未来を創る次世代教育への道をひらくために、私たちに何ができるかを探究するためのワークショップをシリーズで開催することにしました。

今回は、明治大学学長である大六野耕作氏にご登場いただきます。大六野学長から世界の中堅大学がどこに向かっているかをお伺いし、私立大学の未来を探っていきます。

https://www.jmooc.jp/workshop20230603/

 


講師:大六野耕作(明治大学・学長)
ファシリテータ:重田 勝介(JMOOC・理事、北海道大学情報基盤センター・教授)

 

2023年度 第1回 2023年4月1日(土)14:00-16:30

シリーズ「次世代教育への道をひらく: 高等教育の変容を考える」

大学は社会人のリベラルアーツに貢献できるか? ~大衆教育の社会的機能を探る~

私たちは日本の未来を創る教育に貢献できる好位置にいます。なぜなら、JMOOCには教育にかかわる多くの大学・団体・企業が参集しているからです。私たちの未来は私たちが創るという志をもって、日本の未来を創る次世代教育への道をひらくために、私たちに何ができるかを探究するためのワークショップをシリーズで開催することにしました。

今回は、田中優子氏(法政大学名誉教授・前総長)ならびに土屋恵一郎氏(明治大学名誉教授・前学長)にご登場いただきます。ファシリテーションには齊藤剛氏(PwCあらた有限責任監査法人・パートナー)をお迎えして、民間企業の社会人に求められはじめたリベラルアーツの風に、大衆教育の帆を大学は張ることができるかを話題に取り上げます。

https://www.jmooc.jp/workshop20230401/


講師:田中優子(法政大学・教授・前総長)
講師:土屋恵一郎(明治大学・名誉教授・前学長)
ファシリテータ:齊藤 剛(PwC あらた有限責任監査法人・パートナー)