SIS2024 プログラム詳細

SIS2024 プログラム詳細

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戦略的AI活用によるREBOK(DX編)の実践ワークショップ
7F 会議室A
10:00-12:00
企画・運営
技術委員会 エンジニアリング部会
 <<アジェンダ>>
10:00~10:30 ライトニングトーク
LT01
AIを活用した要求仕様の自動分類の試み
北川 貴之(東芝)
LT02
オンプレミス環境における大規模言語モデルの導入戦略
澤田 藤洋仁(日本マイクロソフト/工学院大学/Stability AI)
LT03
人とAIが共存するDigital Enterpriseにおける要件定義とは
中村一仁(Ridgelinez株式会社(富士通グループ))
LT04
LLM はソフトウェアプロダクトをユーザ視点で評価できるのか?~ 企画・要件定義工程の自動化を見据えた調査 ~
秋信有花(NTTソフトウェアイノベーションセンタ)

10:30~12:00 ポスターセッション
P01
生成AIと要求工学の知見を融合させた要求定義支援手法
位野木万里(工学院大学)
共同研究者
島川遼太郎、宅間健生、杉村康気、村野遼(工学院大学)
奥田博隆(日本インテリジェンス)
P02
生成AIと要求工学の知見を融合させた要求定義支援ツールの適用事例
竹内智哉(日本総研)
岡本あかり(日本総研)
P03
AIを活用した要求仕様の自動分類の試み
北川 貴之(東芝)
P04
オンプレミス環境における大規模言語モデルの導入戦略
澤田 藤洋仁(日本マイクロソフト/工学院大学/Stability AI)
P05
人とAIが共存するDigital Enterpriseにおける要件定義とは
中村一仁(Ridgelinez株式会社(富士通グループ))
P06
ITサービス企画のシナリオ作成
大下 義勝(日立ソリューションズ)
P07
製品組込開発におけるAI活用の光と影
有本 和樹(リコーITソリューションズ)
P08
生成AIでペルソナの理解を深める
田中貴子(NTTテクノクロス)
P09
生成AI 活用によるRest API コード生成の品質向上
梶野晋(NEC)
P10
LLM はソフトウェアプロダクトをユーザ視点で評価できるのか?~ 企画・要件定義工程の自動化を見据えた調査 ~
秋信 有花 氏(NTTソフトウェアイノベーションセンタ)

  AI技術の進化に伴い、ソリューション開発におけるAIの戦略的活用がますます重要になっています。活用目的を明確にし、長期的な視点で基盤を整備したうえで、適材適所でAIを導入することにより、生産性や品質が向上し、高付加価値のタスクにリソースをシフトすることで市場創出にも貢献できると期待されます。
 
 本ワークショップは、Digital Transformationのための要求獲得実践ガイドに基づき、AI技術を戦略的に活用するための実践知識を深めることを目指します。 本ワークショップは、ライトニングトークとポスターセッションで構成し、AIの最新活用事例や要求工学に関する実践的な知識とノウハウを共有します。ポスターセッションでは、例えば、生成AIの利用シーンや条件、具体的利用手順、留意点等についてディスカッションを行います。
 JISA技術委員会エンジニアリング部会(前要求工学グループ)は、2023年3月に、要求工学知識体系(REBOK)の第4弾として「Digital Transformation(DX)のための要求獲得実践ガイド」を出版しました。本書は、社会にインパクトを与える問題発見のための要求獲得技術と価値創出のためのモデリング技術について、DXに取り組む技術者、開発者、経営者等へ向けた手引書です。現在、エンジニアリング部会では、AI技術の戦略的利用に関する実践ノウハウを含めたREBOKシリーズ第5弾の執筆を予定しております。
 戦略的AIの活用方法を学び、ソフトウェア開発の現場で実践できる知識を得るチャンスです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。


基調講演1
コンピューティングおよびソフトウェア工学の潮流: IEEE-CS技術予測&SWEBOK Guideに基づくAI・アジャイル・サステナビリティの展望
2F「多目的ホール」
13:10-13:50
鷲崎 弘宜 氏
早稲田大学 / 国立情報学研究所 / エクスモーション
 講演者が2025年会長に就任する世界最大のコンピュータ学会IEEE Computer Societyが毎年発行している技術予測におけるAI、DX、サステナビリティのメガトレンドを概観します。さらに、SWEBOK Guideの発展をなぞることでソフトウェア工学の発展過程を概観し、そのさきにある新潮流を解説します。特に、SWEBOK Guideの前バージョンV3から講演者が取りまとめたV4への進化の方針、新設知識領域(アーキテクチャ、運用、セキュリティ)、全体にわたって組み入れられたアジャイル開発、ならびに新たな技術分野との関連を中心に解説します。その基盤の上で、不確実性を増す中で持続的な価値創造が求められるAIソフトウェア工学およびサステナブルソフトウェア工学の展望を解説します。

【プロフィール】
早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所長・教授。国立情報学研究所 客員教授。 ㈱エクスモーショ ン 社外取締役。人間環境大学 顧問。㈱SI&C 顧問。IEEE Computer Society 2025年会長。情報処理学会ソフトウェア工学研究会主査。日科技連ソフトウェア品質管理研究会運営小委員会委員長。JST CREST 信頼されるAI システム領域アドバイザ。IoT・AI・DXリカレント教育プログラム「スマートエスイー」事業責任者。著書・監修に『Guide to the Software Engineering Body of Knowledge (SWEBOK Guide), Version 4.0』(IEEE Computer Society)、『AIプロジェクトマネージャのための機械学習工学』(科学情報出版)、『アジャイル品質パターン「QA to AQ」 伝統的な品質保証からアジャイル品質への変革』(翔泳社)、『機械学習工学 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)』(講談社)、『初級ソフトウェア品質技術者資格試験(JCSQE)問題と解説 第3版』(日科技連出版社)、『ソフトウェア品質知識体系ガイド(第3版)-SQuBOK Guide V3-』(オーム社)、『Scratchでたのしく学ぶプログラミング的思考』(マイナビ出版)、『ソフトウェアパターン:パターン指向の実践ソフトウェア開発』(近代科学社)、『ソフトウェアパターン入門~基礎から応用へ~』(ソフトリサーチセンター)、『AspectJによるアスペクト指向プログラミング入門』(ソフトバンクパブリッシング)ほか。

基調講演2
ソフトウェアエンジニアリング推進の新たな方向性
2F「多目的ホール」
14:00-14:40
平本 健二 氏
独立行政法人情報処理推進機構(IPA) デジタル基盤センター長
 AIの発達やアジャイルなどの手法の導入等、近年、ソフトウェアを取りまく環境が急速に変化してきている。また、日本はデジタル敗戦といわれるように、グローバル化が進む中で、そのマーケットに適切に追随できていない。一方、ソフトウェア自体は社会の基幹を支える重要な要素となってきており、今後の成長が期待されている。そうした環境の中で、企業や各エンジニアは変化に合わせて変わっていくことが求められている。その基礎情報として、ソフトウェアの世界の動向や国内の動向を紹介するとともに、日本が直面している課題、今後の方向性を紹介する

【プロフィール情報】
NTTデータからコンサルティング会社、経済産業省、デジタル庁を経て現職。内閣官房では政府CIO上席補佐官を務め技術のトップとして政府のシステム開発の推進、ソフトウェアメトリックスやモデリング等の方法論の導入を推進。その後、デジタル庁でデータ戦略統括(実質上CDO)としてデータ戦略や政府の相互運用性フレームワークの取り纏めと推進を担当。現職で、戦略を踏まえた社会のデータ基盤、活用環境の整備、AI推進、ソフトウェアエンジニアリングの強化を担当。さらに、企業のDXやデータガバナンスを推進。国際調整や展開にも取り組む。オープンデータも含む国連電子政府調査2022のオープンガバメント指標で日本の1位を実現。

招待講演
PM Award2024最優秀プロジェクト賞(Large部門)/ 情報サービス産業協会 デジタルトランスフォーメーション 賞
生保企業年金統合プロジェクト(SOP ~ Seiho Open-Innovation Project) から学んだこと
2F「多目的ホール」
14:40-15:20
原嶌 努 氏
企業年金ビジネスサービス株式会社 情報システム部長
 当社がプロジェクトオーナーとして取り組んだ生保企業年金統合プロジェクト(SOP ~ Seiho Open-Innovation Project )をご紹介します。SOPは、2つの陣営に分かれていた生命保険会社における企業年金の制度管理事務・システムを統合し、生保7社の共通プラットフォームを構築したプロジェクトです。お客様サービスの一層の向上、競合会社間での「非競争領域」においてオープンイノベーションの実現によるコスト効率化、「人生100年時代」における企業年金制度のサステナブルな運営が可能となる事業基盤の実現を目指しました。講演では、様々な苦難を乗り越えSOPをやりきった今、プロジェクトを通じて得た“学び”などもご紹介します。
 
【プロフィール】
1993年 日本生命保険入社。日本生命保険、ニッセイ情報テクノロジーにおいて、厚生年金基金、確定給付企業年金、確定拠出年金など企業年金全般にわたるシステム開発、金融機関向けの各種ITサービス事業展開、オフショア推進等を経て現職。
現在は、SOPを終えてスタートした生保7社事務運営のサステナブルなサービス提供に向けたデジタル化推進、ナショナルインフラを担う立場として次なるステージに向けた事業・サービス展開の検討などに取り組んでいます。 

経験報告1
CI/CD実践力強化 普及展開活動取り組みの紹介
2F「多目的ホール」
15:30-15:55
発表者:服部 桂子 氏(東芝デジタルソリューションズ株式会社)
共著者:小阪 和宏 氏、長岡 武志 氏、前田 尚人 氏(東芝デジタルソリューションズ株式会社
 当社は、様々な業種に向けたシステム・サービスを提供するSIerです。ソフトウェア開発の生産性向上のため、ソフトウェア開発の現場にCI/CD(継続的インテグレーションおよび継続的デリバリーを定着させ、ソフトウェア開発環境を継続的に改善するための「CI/CD実践力強化」の取り組みを行っています。
 様々な業種を扱うという特徴から、全社一律にCI/CDを適用することは難しく、プロジェクト個別の支援では利用率は伸び悩んでいました。
 そこで、有識者を交えて、普及展開活動の見直しを行いました。プロジェクトのCI/CDの実践力を見える化するための成熟度モデルの作成、普及展開活動の見直し、見直しで立てた仮説に基づいたアセットの開発の取り組みについて紹介します。

経験報告2
技術者の視点が生んだ、営業管理の革新
~真のSFAで仕事のための仕事をゼロにする挑戦~
7F「会議室」A
15:30-15:55
発表者:松田 賢司 氏(CTCエスピー株式会社)
 私たちは、営業活動における煩雑さや非効率を解消するため、技術者の視点を活かした営業管理ツールの開発に取り組んでいます。この開発の背景には、案件の長期化や大型化に伴う情報のズレや、担当者が増えることで発生するレポートの質のばらつきがあり、従来の手法では営業活動がスムーズに進まなくなる課題がありました。そこで、私たちは自身の経験をもとに、AIを活用した解決策を提案しました。
 新たに開発したツールは、報告や案件概要の更新作業を自動化し、営業担当者が本来の業務により集中できる環境を提供します。この取り組みにより、営業活動における「仕事のための仕事がゼロになる未来」を目指しています。

経験報告3
開発プロセス改革:シフトレフトで実現する価値提供の新たなアプローチ
7F「会議室」B
15:30-15:55
発表者:加茂 悠 氏(リコーITソリューションズ株式会社)
共著者:田口 真義 氏、小笠原 倫子 氏、滑川 梨紗 氏、田子 智晶 氏(リコーITソリューションズ株式会社)
 製品・サービス開発では、企画、開発、評価の各担当者が「低コストで早く、市場で価値のあるものを提供する」という共通の目標を持っているが、テスト中の改善提案が納期を理由に先送りされ、納期やコストの制約から本来の価値を妥協してしまう問題があります。これに対処するため、業務課題を把握して提供すべき価値を正しく捉える「品質要求分析」を導入。さらに、価値の検証に着手するタイミングをシフトレフトすることで、関係者間の合意形成を促進し、コミュニケーションロスを防止しようと考えました。
 結果、作り込み前の段階で要望を反映することで先送りや割り切りを防止することができ、要求整理と新機能提案により付加価値を実現することで、より市場ニーズに即した製品の提供に成功しました。
 本発表ではこの取り組みについて報告します。

経験報告4
要求インスペクションの進化
AI支援ツールによるチェックプロセスの最適化
2F「多目的ホール」
15:55-16:20
発表者:谷 寿人 氏(株式会社日立ソリューションズ)
共著者:青木 直子 氏(株式会社日立ソリューションズ)
 当社では顧客からのRFPに対して手法に基づいた要求インスペクション、RFPチェックを実施している。RFPチェックを2014年から1300件以上実施してきた。
 チェック期間の短縮化要望に対し、速報チェックの仕組みを導入して対応してきたが、さらなる期間の短縮が求められた。
 また、非熟練者によるチェック品質の確保が課題となっていた。そこで属人的なチェック作業の効率化のため、支援ツールを開発し導入した。
 支援ツールを導入したチェックでは、従来のチェック期間と比較し半減の1.6日となり、非熟練者でもチェック品質の向上が確認できた。
 今後はAI学習の継続による精度向上と、他ドキュメントチェック施策への適用を図る。

経験報告5
論理的なデータ同期ツールの活用による、DBシステム老朽更新作業時間の短縮
7F「会議室」A
15:55-16:20
発表者:山中 薫 氏(東芝デジタルソリューションズ株式会社)
 大規模工場のITシステム老朽更新作業(複数のサーバのリプレースと複数データベースのバージョンアップ)は数年に1回の頻度で実施する必要がある。
 従来は、限られた時間内で、複数チームが平行作業で、データ同期処理とバージョンアップ作業を実施する必要があり、作業リスクも高くなっていた。
 そこで、論理的なデータ同期ツールを活用して、限られた時間内の作業を削減する方法を検討したが、大規模工場の大量更新処理に対してデータ同期状態を作成、維持できるか懸念があった。今回、その懸念を解決するハイブリッド手法を確立し、ツールの導入を成功させ、切り替え当日の作業量を削減することで作業リスクを低減した体験を報告する。

経験報告6
WELLBEINGな社会の実現に向けたZ世代の心理的安全性に着目したデザイン思考サービス創出の試み
7F「会議室」B
15:55-16:20
発表者:三笘 悠成 氏(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
共著者:澤田 藤洋仁 氏(日本マイクロソフト株式会社/工学院大学)、位野木 万里 氏(工学院大学)
 Wellbeingな社会の実現に向けて、心理的安全性の向上が重要であると考え、特にZ世代を対象とした改善施策を検討した。
 きっかけは、社内で心理的安全性が低い会議の存在を目の当たりにしたことである。
 本取り組みでは、心理的安全性が低いと感じている若手社員を発言回数などのデータを用いて心理的安全性を定量的に評価するアプリケーションを開発した。
 アプリケーション開発プロセスにはデザイン思考を適用し、各イテレーションごとにデータ収集方法やプログラムの改善を行った。
 具体的な改善例として、生成AIを活用して擬似的な検証データ(zoomログ)の作成を自動化した。
※75分で100本のログを作成

経験報告7
研究開発(集団協業と知的生産)の現場を支えるOSS知識基盤システムの導入
2F「多目的ホール」
16:20-16:45
発表者:赤羽根 州晴 氏(株式会社島津製作所)
 株式会社島津製作所 分析計測事業部は、研究開発型製造業の課題である大量の知識と情報の管理、共有、継承に対処するため、2010年より現場主導でOSS知識基盤を導入しました。この基盤は、①課題追跡管理システム、②改版・構成管理システム、③全文検索システムを中心に構成されています。
 国内外の関連部門3,500名が日常的に活用し、知識と情報の管理、共有、継承が可能となり、研究開発の効率化と品質向上を実現する知識基盤を整備できました。現場では「無くてはならない仕組み」として評価され、研究開発を伴う製造業における革新的な情報共有・知識管理ソリューションとして定着しています。
 本発表では、この取り組みの概要と成果を報告します。

経験報告8
エディタログデータベースを活用したプログラミング教育支援の提案
7F「会議室」A
15:55-16:20
発表者:鈴木 源吾 氏(開志専門職大学)
共著者:曽根 歩生 氏、吉田 貴裕 氏、堀川 桂太郎 氏(開志専門職大学)、斎藤 忍 氏、飯村 結香子 氏(NTT コンピュータ&データサイエンス研究所)
 開志専門職大学 情報学部では,高い情報処理技術を持つ専門職人材の育成に取り組んでおり,学生のプログラミング能力向上において,学生の多様性・生成AIの負の影響,を大きな課題と認識している.
 この解決のため,学生のプログラミング行動を詳細に観察・分析するアプローチが有効と考え,エディタログを収集・データベース化し,その結果を分析・活用する取り組みに着手した.躓きの発見・生成AIの活用頻度や活用方法の把握・高スキル者のノウハウの把握と水平展開,などを実現したい.
 NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発したリモート開発環境MORDEnでログを収集する学生実験を実施し,プログラミング状況や生成AI利用状況の可視化を行なった.本取り組みは,技術者・開発者向けへの応用も期待できる.

経験報告9
新聞社のDX推進
~事業構造転換に向けたベンダーのアプローチ~
7F「会議室」B
16:20-16:45
発表者:堀井 秀樹 氏(東芝デジタルソリューションズ株式会社)
共著者:加藤 雄一 氏(東芝デジタルソリューションズ株式会社)
 現在の新聞業界は、新聞の販売部数が右肩下がりで広告収入も減少の一途を辿っている状況。ニュースはインターネットなどで無料で読むことが常識となっており、デジタルでの収益化に苦戦している。
一方、記者の取材力、地元地域とのつながり、販売網・配送網は新聞社の強みであり、信頼できるメディアとして新聞社は認知されている。
海外ではニューヨークタイムズ社がデジタルでの収益化に成功した事例もあり、日本においても構造転換が大きなポイントとなる。
本書では、デジタル化に向けたベンダーのアプローチとして報告する。
 ・事業構造転換のポイント
 ・統合編集の提供

経験報告10
2万人が利用するソフトウェア開発管理支援サービスの進化
2F「多目的ホール」
16:45-17:10
発表者:前田 尚人 氏(株式会社東芝)
共著者:山中 美穂 氏(株式会社東芝)
 2012年当時、当社がソフトウェア開発において直面していた問題は、社外パートナーと共用できる開発支援環境が無く、プロジェクト内の連携に支障が生じていたことである。さらに、こういった問題に対し、各部署が独自に開発支援環境を構築しており複数部門で同じ悩みを抱えている状況だった。その問題の解決に向けて、当社グループ内で利用できるソフトウェア開発管理支援プラットフォームを開発し、2013年から社内でのサービス提供を開始した。そして2024年現在、当社グループの2万人が利用する大規模なサービスへと成長した。本報告では、これまでのシステムの変遷と、利用拡大に伴う問題への対応を事例として示し、同様の課題を抱える組織への示唆を提供することを目的とする。

 
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