【ドラフト】2024年の注目候補を紹介

ドラフト2024の注目候補をまとめました！

高校生・大学生・社会人＆独立の3カテゴリの候補を各ページで紹介して行きます。

• 1ページ目は高校生
• 2ページ目は大学生
• 3ページ目は社会人＆独立リーガー

高校生投手のドラフト候補

今年の高校生投手は粒揃い。特に、有望な長身投手が例年以上に見受けられ、昨今の高速化と合わされば、一体どのような化学反応が起こるのか。とても楽しみなポイントとなっています。

上位確実と呼べる候補は今朝丸裕喜、藤田琉生、村上泰斗ぐらいしか挙げられませんが、柴田獅子や小船翼などのスケール感のある有望株が複数おり、技巧派や左腕にも有力候補が揃っている状況。球団毎の好みによって個別の評価は変わってくるでしょうが、多くの高校生投手が早くから指名されると予想しています。

今朝丸裕喜 (報徳学園)

今世代投手のフロントランナー

残念ながら夏の甲子園は初戦で負けてしまいましたが、U18代表まで投げ抜いた今世代の先頭に立つ投手です。最速151kmの速球は高低やコースに投げ分けられ、スライダーやフォークで打者を崩すことも可能。角度のある投球と制球の良さが両立された本格派で、高校生投手の中では最も手堅い先発投手だと評価しています。1位指名の可能性も十分あり、遅くとも2位前半までには呼ばれると予想しています。

今後は奪三振力次第

将来の1軍のローテ入りが約束された投手である一方、現時点では少しまとまり過ぎな印象も。エース格になれるかは当然今後の成長次第であり、三振系の能力をどこまで伸ばせるかがやはり鍵を握るでしょう。

藤田琉生 (東海大相模)

変化球主体の大型左腕

今年に入り、一気に伸びてきた身長198cmの大型左腕。長身投手でありながら、スライダー系だけでなくチェンジアップも操れるように、変化球が持ち味です。一方の速球も最速150kmと威力はありますが、制御できている箇所がまだ限られているため、速球の安定化が今後の課題となるでしょう。

前例の少ない点がどう影響するか？

現時点で巨人・横川凱レベルまでの成長は見込めますが、このスケール感をどこまで伸ばせるかは未知数。育て上げられる自信がある球団はあまり多くないかもしれません。1位指名され得る逸材ではあるものの、各球団が及び腰となり、2位後半辺りまで残ってしまう可能性も考えられます。

他候補の紹介

村上泰斗 (神戸弘陵)
速球でも変化球でも空振りが奪え、制球面も問題なしとゲームメイクに定評のある投手。体さえ出来てこれば、超エース級も狙える有望株です。投手歴が浅いため、肩肘があまり擦り減っていないのも魅力と言えるでしょう。

柴田獅子 (福岡大大濠)
今年に入り伸びたものの、まだ先輩の山下舜平大ほど仕上がってはいない印象。とは言え、制球は安定しているので、後は球威を伸ばすだけで面白くなりそう。また、粗削りではあるものの、打者の方でも潜在能力を感じます。

狩生聖真 (佐伯鶴城)
癖がなく柔らかなフォームが売りで、安定したゲームメイカーの1人。特に、速球の精度が良く、出力も合わさればスケール感も抱ける投手となれそう。実績は劣るものの、今朝丸の次点候補として注目を集めるかもしれません。

清水大暉 (前橋商)
身長192cmに加え指にかかった時の球は威力十分と、スケール感を抱く素材型。ただ、速球が浮きがちであったりと制球面に課題を抱えているため、ここで挙げた高校生右腕の中では不確実性が強い候補に感じます。

小船翼 (知徳)
198cmの高身長だけでなく下半身もどっしりと。日本人離れした体格ながら器用に投げられており、奪三振力や制球面も及第点。まだ体を活かし切れていないなど、細かな課題は残るものの、ロマンを抱く超大型投手です。

山口廉王 (仙台育英)
佐々木朗希のように大きく足を上げるフォームが特徴。デビューが遅れたものの、150km超えを記録したり与四球が少なかったりと、早々にセンスを感じる投球を披露。一方、入学早々に肘を手術した点はやや気になるところです。

堀江正太郎 (文星芸大付)
力感のないフォームから変化球を多用する、丁寧な投球が持ち味。身長は187cmとある方なので、球威などの伸び代もありそう。先発経験が少ない故に高評価はあまり見られませんが、大化けも期待できる候補です。

金渕光希 (八戸工大一)
角度や変化球を上手く使いゲームメイクする先発左腕。まだ全体的に緩さは感じるものの、球威などが増してこればより面白い投手となりそう。高校生左腕では藤田に次ぐイニングイーター候補として個人的に見ています。

高橋幸佑 (北照)
4月の代表合宿で評価が急上昇したパワー左腕。威力満点の速球が大きな武器となる一方、変化球は発展途上。力投型にしては制球が良いので、変化球さえ仕上がってこれば、色々な起用法に対応できる投手となれそうです。

冨士大和 (大宮東)
サイド寄りのフォームから豪快な投げっぷりが特徴の大型左腕。変化球の制御など、課題はかなり多い候補ですが、奪三振力はやはり大きな魅力に。ジョシュ・ヘイダー (HOU)のような剛腕になれるロマン株だと思います。

高校生野手のドラフト候補

今年の高校生野手で1番の注目ポイントはやはり遊撃手。1位指名が濃厚な石塚裕惺だけでなく、多くの逸材が揃っています。打撃型、守備型ともに複数の候補が控えているため、バリエーションに富んでいるのも大きな特徴です。

一方、遊撃手以外のポジションは物足りない年に。捕手なら箱山遥人、外野手ならモイセエフ・ニキータと有力候補は挙がるのですが、彼らに続く存在が中々見当たりません。そのため、支配下で指名される高校生野手の半分以上が、遊撃手になるのかなと予想しています。

石塚裕惺 (花咲徳栄)

高校生トップレベルの打球速度

高校通算26発を誇りU18代表では4番に座るなど、彼の魅力は何と言っても打撃。特に、目を惹くのが打球速度の速さ。低反発でも木製でも関係なく強打を放てるため、そこらの大学生と比べても遜色ないレベルだと言えるでしょう。秋に大学生野手が評価を挙げ切れなかった時は、競合の可能性も十分あり得ると見ています。

遊撃に留まれるかは入った球団次第？

打球の捌きも送球面も安定しており、遊撃守備は無難な印象を受けます。ただ、打力を活かすなら、将来的な三塁転向は避けられないかもしれません。指名された球団次第で異なってくるでしょうが、強打の遊撃手として活躍できる可能性も一応有しているように感じます。

他候補の紹介

箱山遥人 (健大高崎)
高校通算35発と、長距離砲を狙える強打の捕手。盗塁阻止など、守備面の評価も高いのが魅力です。プルヒッターな点は評価が分かれるかもしれませんが、捕手候補の中では1番最初に指名される可能性があると見ています。

齋藤大翔 (金沢)
高校生No.1と評される守備が魅力のショート。一方、打撃は他候補に少し劣りますが、筋は悪くないため、中距離打者までの可能性は感じます。ショートに確実に留まれる高校生野手として、早めの指名もあり得るでしょう。

宇野真仁朗 (早稲田実業)
高校通算64発を放ち、木製バットでも結果を残す強打のショート。一方、守備の動きは良いものの、送球面の評価は故障により保留中。守備の評価は分かれそうですが、貴重な強打の内野手として上位もあり得る候補です。

今坂幸暉 (大阪学院大)
力強いスイングが魅力で、詰まってもフェンス際まで飛ばせる強打のショート。一方の守備もフットワークが良く、送球も問題なさそうです。このバランスの良さは違いとなっており、他候補より評価する球団も出てくるかもしれません。

田中陽翔 (健大高崎)
打撃センスと体格の良さを備えたショート。清水大暉から一発を放つなど、長打面でも潜在能力を感じます。走力的に将来的なショートは厳しいかもしれませんが、体の強さを武器に色々な起用が考えれる候補です。

森駿太 (桐光学園)
昨年には現西武・杉山遙希から一発を放ったこともある、長距離砲を狙えるショート。故障あり不調ありと、今年は評価を上げられませんでしたが、攻守に大きな可能性を感じます。ロマン枠として注目したい候補です。

モイセエフ・ニキータ (豊川)
ロシア人の両親を持つ外野手で、低反発バットが導入された選抜でも一発を放ったようにパワーがやはり魅力。高校生スラッガーが希少となる中、巧打力や強肩も有しているため、かなり高い評価を受けるかもしれません。