一般財団法人 漁港漁場漁村総合研究所 JIFIC

研究員コラム

2024
06

漁村総研の研修(福田~焼津)に行ってきました!

令和6年5月17日・18日の2日間、研修で福田漁港・焼津漁港に行ってきました。

福田漁港では、サンドバイパスを見学させていただきました。
福田漁港のサンドバイパスは、国内初のジェットポンプ式サンドバイパス工法によって整備された輸送システムです。
天竜川から供給される土砂が福田漁港の位置する太田川河口で堆積し航路埋没するとともに、下手側の浅羽海岸が浸食されるという課題を、砂を輸送することで解決するシステムとなります。
このシステムは未だ課題はありますが、浚渫船を用い掘削し土砂を海上輸送する場合と比較し、気象・海象の影響を受けないことが特徴としてあげられます。
私たちが見学させていただいた時は、実際に輸送システムはメンテナンスのため稼働していませんでしたが、稼働時に砂が排出されている様子も見てみたいと思いました。

次に、焼津漁港では、海外まき網船の陸揚げ、陸揚げした魚を保管する冷凍庫、旧漁具倉庫をリノベーションした焼津PORTERSを見学させていただきました。
海外まき網は主に焼津漁港や枕崎漁港、山川漁港で陸揚げしますが、焼津漁港は全国のおよそ半分を占めています。まき網船は規模が大きく、水揚げの様子は大迫力でした。
また、陸揚げしたカツオやマグロを保管する冷蔵庫は、EU向けの輸出水産食品取扱施設の認定を受けており、徹底した衛生管理のもと水産物が取り扱われていました。冷蔵庫内部も見学させていただきましたが、気温が-40℃と非常に低温のため1分ともたず退室しました。
焼津PORTERSは、海業の取り組みの一環として旧漁具倉庫をリノベーションし、コワーキングスペースやフードコート等が整備された複合施設です。日頃から地元の方々に利用されていたり、定期的にイベント(ダンスイベントやマルシェ等)が開催され盛り上がっています。焼津を訪れた際にはぜひご利用してみてください。

普段目にすることが叶わないような施設を見学でき、充実した有意義な研修となりました。

場  所
〒425-0021 静岡県焼津市中港2丁目8
取扱魚種
マグロ、カツオ、サバ、アジ等
アクセス
JR静岡駅より車で約30分 JR焼津駅より車で約3分
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