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指導者の役割と子どもの指導

一生懸命プレーする選手や子どもたちが楽しくプレーできるようにサポートすることが指導者の役割です。
そして、子どもたちの夢をかなえるために関わり、将来を見据えて育てていくことが大人の役割です。

指導者の役割

近年、社会構造や社会状況が年々変化し、指導者(コーチ)には多くの役割が求められるようになってきました。 そうした中で、指導者にとって最も大切な役割は何でしょうか。それは一生懸命プレーする選手や子どもたちが楽しくプレーできるようにサポートすることです。楽しくプレーすることは、上達にもつながりますし、困難を乗り越えることにもつながります。一生楽しくプレーを続けることができれば、人生を豊かにすることにもつながります。そうしたサポートをするためにも、指導者自身が指導を楽しむことも大切です。

楽しみながら生涯にわたって指導を続け、全ての選手や子どもたちが笑顔でプレーできる環境づくりを行うことが、指導者の最も大切な役割です。

大人の関わり

子どもたちの夢をかなえるために関わり、将来を見据えて育てていくことが大人の役割です。選手の成長過程でその年代ですべきことをなおざりにせず、しっかりと取り組ませることも大切です。子どもたちは当然、勝ちたいと思ってプレーします。それに関わる指導者は、より良い勝ち方を目指して導きましょう。「勝つこと」を指導者のモチベーションにしてはいけません。

子どもたちにサッカーの真の楽しさを伝えてください。ゲームに勝つこともその一つだと思います。しかし、それだけではありません。できなかったことができるようになること、うまくなったと感じられることも楽しさではないでしょうか。ここで伝えたいのは、「楽しむ」ことが、リラックスした雰囲気で楽しむこととは異なるという点です。良い相手と本気で競い合い、互いを高めるような経験をすること、できなかったことに取り組むことでできるようになることが本当の楽しさです。

大人の関わり

グッドスタンダード

「ゲームは子どもたちのものである」。

この言葉を理解しているつもりでも、指導者や大人はサッカーを自分たちのモチベーションにしている面があります。
子どもたちにとって何が一番良いのかといった考え方を貫くことが大事です。
子どもたちは指導者を見ています。子どもを一人の選手としてリスペクトし、子どもの良い見本になりましょう。
そうすれば、「コーチのようになりたい」と憧れの存在になるはずです。
子どもたちから尊敬されるすばらしい見本になりましょう。
なぜならば、われわれ指導者は子どもたちの未来に触れているからです。

指導者は子どもたちに大きな影響を与えています。
子どもたちの行動は、指導者や大人の鏡と言えます。
だからこそ、「グッドスタンダード」で、トレーニングやゲームに臨む姿勢、審判員に対する態度を意識しましょう。

グッドスタンダードの中身は何でしょうか。
答えは簡単ではないかもしれません。子どもたちと日々接しながら見つけ、高めていくものかもしれません。
また、指導者同士や子どもたちに関わる大人のさまざまな意見を参考にしながら、磨いていくものかもしれません。
いずれにしても、目的は子どもたちにサッカーの楽しさを伝えることです。この前提を忘れては、良い答えは見つからないでしょう。常にプレーヤーズファーストの観点から、さまざまな人の意見を聞き入れ、意見交換する中で、自分で咀嚼(そしゃく)しながらより良いものに変化させ、伝えていく力を身に付けることが大切なのです。

JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

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