計画どおり採用できなかった事業所は6割超~採用動向・雇用環境調査~(静岡商工会議所)|日本商工会議所

計画どおり採用できなかった事業所は6割超~採用動向・雇用環境調査~(静岡商工会議所)

 静岡商工会議所(岸田裕之会頭・静岡ガス)はこのほど、任意抽出した同所会員事業所500社を対象に「採用動向・雇用環境調査」を実施し、その結果を公表した(回答数:267社(回答率:53.4%))。

 2024年4月の新卒採用実績について聞いたところ「計画どおり採用できなかった」と回答した事業所は全体の62.5%と6割を超え、「計画どおり採用できた」の33.3%を倍近く上回り、売り手市場であることがうかがえる結果となった。

 2025年4月の採用計画については「採用予定あり」との回答した事業所は従業員規模に関わらず減少傾向にあり、全体では前年調査より8.7ポイント減少の68.9%となった。一方で「採用予定なし」と回答した事業所にその理由を聞くと「外部環境の変化により見通せない」との声が前回調査より多く寄せられた。

 外国人労働者の採用については、「過去を含め採用したことがない」事業所が全体の6割弱(56.6%)であった一方、直接雇用をはじめ、技能実習・特定技能、派遣、請負などのいずれかの形態で採用している事業所は3割ほどだった。今後については「(採用の)予定なし」が35.2%あった一方で、「日本語でのコミュケーションが可能であれば採用する」と回答した事業所が47.6%あり、採用に前向きな回答が見られた。なお、採用に係る課題については「言語・コミュニケーション」とする回答が最も多かった。