クレジットカードの利用ルール | 日本クレジットカード協会

クレジットカードの利用ルール

クレジットカードの利用ルール

カードの利用ルールについてご説明します

目次
  1. ローン・キャッシングのご利用ルールの変更について
  2. クレジットカードの正しい利用法
  3. クレジットカードの海外での正しい利用法

ローン・キャッシングのご利用ルールの変更について

改正貸金業法の完全施行(2010年6月18日)によりローン・キャッシングのご利用ルールが変更になりました。

主な改正ポイント

ポイント①
総量規制によりお借入総額は年収の1/3までとなります。(クレジットカードでのお買い物は含まれません)
ポイント②
お借入れの金額、お借入れの状況に応じて収入証明書等のご提出が必要となります。
ポイント③
専業主婦(夫)の方のお借入れは、配偶者の方の同意と配偶者であることを証明する書類が必要となります。
ポイント④
新たなお借入れの上限金利が20%以下に引き下げられます。
ポイント⑤
指定信用情報機関制度が導入され、総借入残高を把握できる仕組みが構築されました。
ポイント⑥
個人事業主の方は、決算書等の書類が必要となります。

クレジットカードの正しい利用法

余裕のあるプランニングを

“無理しない”これが大切です

クレジットカードの利用は計画的に。

一般にクレジットカードの月々の支払上限は収入(可処分所得)の20~25%といわれます。
ご自分の収入に合わせて計画的にクレジットカードを利用しましょう。
万一計画に支障が生じた場合にはカード会社などへ相談しましょう。

支払期日はしっかり守りましょう。

もし支払期日に遅れてしまうと遅延損害金を支払うばかりでなく、信用が損なわれ、クレジットカードの利用ができなくなる場合があります。
そうしたことにならないために、支払期日をきちんと守るようにしましょう。

利用限度額を超える時はご連絡を。

クレジットカードを利用する時は、ご自分の利用限度額をしっかり頭に入れて使うようにしましょう。
もしこの限度額を超えた場合ご利用をお断りすることがありますので、利用限度額を超えてしまうことが予想される場合にはあらかじめカード発行会社までご相談ください。
(なお、カードによっては、あらかじめ限度額を設定していないものもあります)

トラブル防止のシステム オーソリゼーション。

カード会社では、第三者の不正利用などのトラブルを未然に防ぎ、より快適で安全なカードライフをお楽しみいただくために、お店(加盟店)や商品ごとに、1回のカード利用に限度額(信用販売限度額)を設けています。
この限度額を超えてご利用になる場合、お店はCCTまたは電話等でカード会社に販売承認を得るシステムになっています。
この際にお電話にて、ご本人の確認をさせていただく場合があります。

会員規約にはしっかり目を通しましょう。

クレジットカードの会員規約にはとても重要なことが記されています。
このためクレジットカードの申込時にはしっかりと内容を読んで、もし分らないことがある場合には、必ずカード発行会社から説明を受けるようにしましょう。

こんなところに注意

クレジットカードは絶対他人に貸さないように。

クレジットカードは発行を受けた名義人以外(ご家族の方でも)は使用できません。
他人に貸したカードで、もしトラブルが発生しても困るのは貸したあなたご自身です。
また、名義貸などにより被害に遭われた場合も、あなたの責任となりますので ご注意ください。

クレジットカードの所有権はカード会社に。

クレジットカードは、カード会社から会員にお貸ししているものです。
盗難や紛失などが起こらないように管理には、十分にご注意ください。

クレジットカードには必ずサインを。

新しいクレジットカードを手にしたら、まず最初に必ずカードの裏の所定欄にサインをしてください。
ご本人のサインのないカードはご利用いただけません。
サインが義務づけられているのは、カードがご本人のものであるという確認を行うためです。
カードのサインが盗難・紛失の際のトラブル防止に役立ちます。
もしサインがない場合には、カードが不正利用された時にも損害額が補償されませんのでくれぐれもご注意ください。

売上票の利用代金をしっかり確認。

端末機へ暗証番号入力(もしくはサイン)をいただいた売上票の金額はあなたの同意をいただいたものとして扱われますので、売上票に記入された利用代金は必ず確認してください。
(特に海外では現地通貨で表示されるため、注意が必要です。)

売上票の控え、明細は大切に保管。

加盟店から渡される売上票の控えやCD、ATM機利用時の明細は大切に保管し、後日カード会社から送付される明細書との照合を忘れないようにしましょう。
また、売上票の控えや明細をその場で捨てて、第三者に拾われカード番号や有効期限を不正に使用される事件が発生していますので、不用意に処分するのは避けてください。

暗証番号は他人に知らせないこと。

暗証番号は、絶対に他人に知らせないようにしてください。
カード会社や警察が、電話などであなたの暗証番号の確認をすることはありませんので、ご注意ください。
暗証番号を記入したメモとカードを一緒にしておいたり、電話番号、生年月日など他人が簡単に知り得る番号は危険ですので、至急変更してください。
暗証番号が利用された不正利用についての損害は、原則としてご本人様負担となりますのでご注意ください。
万一暗証番号をお忘れの方はカード発行会社までご相談ください。

カードの保管の際にはご注意を。

クレジットカードのストライプ部分は磁気になっていて、カードご利用に必要な情報が入っています。
テレビなど強い磁気を帯びたものに近づけないようご注意ください。
また、紛失・盗難などに備えて、会員番号とカード会社の電話番号を控え第三者に見られないところに保管することをおすすめします。
その際、暗証番号を一緒に控えたり、保管したりしないようにしましょう。
会員番号がわかれば、カード会社でもスピーディーな対応ができるので、万一の場合も安心です。

海外ロト(宝くじ)にご注意。

最近、「海外ロト(宝くじ)に当選し、会費を払うと いかにも当選金を受け取れるかのような案内で、会費だけが請求される」と言った被害が発生しています。
海外ロト(宝くじ)を日本で購入することは、法律に抵触する恐れがありますので、ご注意ください。

こんな時ご一報を

こんな時クレジットカード会社へ連絡してください。

クレジットカードを紛失したら、すぐにカード会社へご一報を。

他人に悪用されると大変です。
もし紛失したり盗難にあった場合、すぐカード発行会社と最寄りの警察にご連絡を。
カード会社ではただちに紛失手続きをとり悪用を防止します。
また、必要に応じて、カード会社より紛失届が送られてきますので、すぐ記入してご返送ください。
クレジットカードの保管にはくれぐれも注意してください。

変更届はお忘れなく。

住所や勤務先、指定決済口座などの変更、また結婚などで姓が変わった場合などにはすぐカード発行会社までご連絡ください。
この手続きを忘れると、郵便物がお手元に届かなかったり、決済口座での自動引き落としがスムーズにいかなくなるなどいろいろな不都合が生じますのでくれぐれも忘れないでください。

売上票の処理で不審な点がある場合。

売上票が何枚かに分けて作られていた。
取扱日が違っていた。
カードを店の奥に持って行かれ、しばらく返してもらえなかった。
こんな時、不審な点があればカード会社までご連絡ください。
なお、ご連絡はカード名義本人が行ってください。

クレジットカードの海外での正しい利用法

こんな時クレジットカード会社へ連絡してください。

ホテルでカード

宿泊予約にもカード。
予約がより確実になります。

Check In

チェックインの時には、まずカード”これが基本です。
チェックインの時にはまずカードを提示しましょう。
海外のホテルの場合、パスポートや現金を見せるだけでは宿泊できないことがあります。
また予約をいれてあるのにスムーズに手続きできないこともあります。
ほとんどの場合、カードを持っていないことがホテル側に支払面で不安を抱かせるためのようです。
カードを提示するとホテル側は、宿泊登録カードと売上票にカード番号を記入し、宿泊中の全費用をカードで処理することになります。

ホテルでのカード利用については、独自の商慣習が認められており、カード精算時以降に判明した事実に基づいて、後日、ホテルでの飲食代金・ミニバー利用代金などを追加請求される場合があります。

Check Out

売上票を新しく作り直した時は、チェックイン時の売上票を必ず破棄してください。
記入ミスなどによってホテル側が売上票を作り直した時や、お支払いを現金やトラベラーズチェックに変更(できれば避けましょう)された場合、チェックイン時の売上票は、必ずご自分で処分するか、ホテル側が破棄するのを確認しましょう。
また、お支払いの際の領収書は保管しておきましょう。
なお、支払方法を変更した場合でも、しばらくはその領収証を保管しておくことを、お薦めします。

Reservation

宿泊予約にもカード。
予約がより確実になります。
ホテルを予約する際、カードでの支払いを伝えるとホテルはカードによる支払いが保証されるため、到着日まで部屋を確保してくれますので安心です。

Deposit

宿泊予約の前に手付金が請求される場合があります。
宿泊予約の前に手付金が請求される場合があります。
人気のあるホテルや夏期などの繁忙期には、手付金(Deposit)を宿泊前に請求する場合があります。
この場合、チェックアウト時の明細で予約料が差し引かれているかを確認しましょう。

Cancel

宿泊予約をキャンセルする時は、早めにホテルに電話連絡しましょう。
ホテル側からは「キャンセル番号(Cancellation Number)」と担当者名を確認し、キャンセルした日とともに手帳に控えておきましょう。
もしも後日「不泊料(No Show Charge)」を請求されても、ホテル側のミスが証明できます。
キャンセルには期限があったり、キャンセル料がかかる場合がありホテルによって異なりますので、予約時に確認されることを、お薦めします。
キャンセル期日を過ぎると、不泊料が請求されますのでご注意ください。

お買物にカード

何を買ったか、きちんとチェック。
売上票の控えは保管しておきましょう。

お客様控は、しっかり保管。帰国後、商品確認をする時も便利です。

現金でお買物をすると、何にいくら使ったのか記録しておくのが面倒でつい忘れがちになってしまいます。
でもカードショッピングなら、この時も便利です。
お店の人から渡される「お客様控(Cardholder Copy または Customer Copy)」に商品内容を記入し、後で確認する際のメモとしてご活用ください。

もしも返品したい場合、取消伝票を作ってもらいましょう。

どんなにお気に入りの商品を買っても、不良品だったら返品します。
これは国内でも海外でも同じことです。
その場合は、「取消伝票(Credit Voucher)」を作ってもらいましょう。
なお、「取消伝票」を作成した場合は、必ず「お客様控」を受け取って保管してください。
また現金払いに変更したり、途中で買うのをやめてしまったという時も、同様の手続きをとりましょう。

別送品がある場合は発送内容が記載されている書類を保管しましょう。

別便で送ってもらうことにした場合、ご利用代金明細書が商品より先に届くことがあります。
トラブルを避けるために、商品購入時に次の事項を書き込んだ書類を受け取りましょう。
また、日本への帰国の際、必ず別送品の申告をしてください。

  1. 発送日・到着予定日
  2. 航空便か船便か
  3. 送料
  4. 保険の有無
  5. 商品の明細
  6. 配送先

免税制度は国によって異なります。

ヨーロッパ地域のVAT(付加価値税)を導入している国では、免税手続きを行なうことにより還付金をカードの決済口座にて受け取るシステムがあります。
ただし、商品・金額・税率・返金手段等は、国によって異なりますので、お店でよく確認のうえ確実に手続きをおとりください。
また、手続き自体に手数料がかかるケースもありますのでご注意ください。

レンタカーもカード

レンタカーを利用する時も、カードならスムーズです。

本人確認の役割を、ここでも発揮。

カードならスムーズにクルマが借りられます。
現金払いでクルマを借りようとすると、保証金を預けるなど、手続きがとても面倒。
時には、貸してもらえないこともあります。
でもカードがあれば大丈夫です。
国際運転免許証や日本の運転免許証、パスポートなどもいっしょに呈示し、契約書の内容をきちんと確認しましょう。
カードを呈示した場合は、保証金を預けることもほとんどありません。
全費用がカードで処理されます。

※万一の場合に備えて、必ず保険に加入しましょう。

※保険に加入したり、クルマを乗り捨てたりする時には、その分が基本料金に加算されます。
またクルマを返す場合は、ガソリン満タンが原則。
止むを得ずガソリン不足のまま返車すると、料金を別途請求されることになります。
レンタカーでのカード利用については契約書にオプション費用を後日支払う旨の内容が記載されており、カード精算時以降に判明した事実に基づいて、後日、ガソリン代・修理代・保険料などを請求される場合があります。

※返却の際は、ご自身でレンタカー会社に返却し、クルマに傷や故障がないことを確認してもらうようにしましょう。
第三者にクルマを返却し、クルマをそのまま乗り回されたり、事故を起こされて、後に請求されることを防ぐことができます。

※カード会社から「ご利用代金明細書」が送られてくるまで、契約書や料金計算書の控えは保管しておきましょう。

レストランで カード

レストランやカフェでは、飲食料金だけではなくチップもカードで払えます。

カードでチップをお支払いになる時、売上票のTIP欄は、必ずご自分で記入してください。

レストランでウェイターが、小計欄のみ記入された売上票を持ってきた時、それは「チップ・プリーズ」の合図。ご自分でチップ欄と合計欄に金額を記入し、必ずミスがないかを確認してください。
もちろん、お客様控は必ず受け取って保管しましょう。
なお、チップはカードで支払えない場合や、売上票合計欄に既にチップ相当額が含まれている場合もあります。

※チップは感謝の気持ちを表わすものです。
たとえばレストランでは料金の10~15%がチップのめやすです。
なお機内サービス、セルフサービスのカフェテリアなどの場合、チップは必要ありません。

※チップ欄や合計欄を空欄にしておくと、店員が断りなくチップを上乗せすることがありますので、必ず記入しましょう。

最後に本人確認

金額を確かめてから、暗証番号入力もしくはサインをしてください。
控えも必ず受け取り、保管しましょう。
※ICカードであっても暗証番号ではなく、サインをいただく場合もございます。

合計金額

カードご利用の際、あらかじめ金額などの記入された売上票が呈示されます。
特に利用日と合計金額の欄はしっかりチェックし、不明点はその場で確認しましょう。
「US$」などの通貨単位が記載されているか必ず確認するようにしましょう。
日本円でお店とのやりとりがあっても、売上票は現地通貨で作成されます。
海外でのご利用代金は、各カード会社所定の方法で換算され、円貨で請求されます。

IC対応端末機の場合は暗証番号を入力(サインのケースもあり)

売上票の金額をチェックしたら、カード裏面と同じサインをしてください。
漢字やひらがなでも問題ありません。
※IC対応端末機にてICカードをご利用の場合には、端末機に表示された金額を確かめてから暗証番号を入力ください。
ICカードであっても暗証番号の代わりにサインを頂く場合もあります。

NO REFUND CANCELLATION

「NO REFUND CANCELLATION」と記載されている場合、返金・返品の要求はできませんのでご注意ください。

お客様控

売上票のお客様控は必ず受け取ってください。
お買物の記録として税関申告する時に利用できますし、後日送られてくる「ご利用代金明細書」との照合にも役立ちます。