JAXA | JAXA商業デブリ除去実証フェーズIIにかかるパートナーシップ型の契約を締結

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JAXA商業デブリ除去実証フェーズIIにかかる
パートナーシップ型の契約を締結

2024年(令和6年)8月20日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、「商業デブリ除去実証(CRD2:Commercial Removal of Debris Demonstration)」フェーズIIの契約相手方として、株式会社アストロスケールを選定し、パートナーシップ型の契約(※1)を8月20日に締結いたしました。

 CRD2は持続的な宇宙活動の実現のため、スペースデブリ(宇宙ゴミ)除去を新規宇宙事業として拓くことを目的として、二段階(フェーズI、フェーズII)で進めております。フェーズIにおいては、デブリ除去のキー技術である、非協力的なターゲット(※2)への接近、近傍制御と、デブリの運動状態や損傷・劣化の状況を把握するための画像データの取得を行いました(※3)。フェーズIIでは、フェーズIで得られた技術や知見等を活かし、世界初の大型スペースデブリ除去の軌道上実証等を行う計画です。

 JAXAは、CRD2を通じ、新規宇宙利用事業の開拓、わが国の民間事業者の国際競争力の獲得、そして持続的な宇宙活動の実現に貢献してまいります。

(※1)

CRD2フーズIIは、フェーズIと同様に、民間事業者の自立・国際競争力確保を促す試みとして、民間事業者が自身の事業戦略に基づき主体的に宇宙機開発・技術実証を行い、JAXAがそれに対して技術的な支援(JAXAの研究開発成果および技術アドバイスの提供、試験設備の供用等)を行うパートナーシップ型の契約により実施いたします。

(※2)

スペースデブリは、それ自身が軌道決定・姿勢制御能力および捕獲されるためのインターフェース等を有していないため、捕獲する側からみて「非協力的なターゲット」です。そのため、これに接近し、近傍制御(スペースデブリの近傍で位置・姿勢を制御すること)を行うことは、それを想定してあらかじめ設計された宇宙機同士でのランデブ・ドッキングに比べてはるかに困難な技術です。

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