2023年 年頭のご挨拶
JAIPA会員の皆さま、新年明けましておめでとうございます。
会長の久保でございます。
2023年の年頭にあたりまして、ご挨拶を申し上げます。
昨年はウクライナ情勢をはじめとして、為替変動、物価・エネルギー価格の高騰などが進み私たちの生活に直結する影響が色々と生じました。2023年も民間需要の減退に伴う経済の停滞、また日銀の金融政策や岸田内閣での防衛力の強化など、わが国にとっては引き続き先行きへの不透明感が継続するものと思われます。
我々インターネットに関わる事業環境に目を向けますと、原材料の調達価格の上昇などの影響が生じながらもDXの普及進展、リモートワークや対面&オンラインのハイブリッドな業務に伴い通信やクラウドのサービス提供機会も定着しました。また衛星通信の潮流やweb3など環境変化に伴う事業機会も台頭しつつあります。 一方で、大規模な通信障害に伴う緊急時のインフラや広報・周知のありようや、また電気通信事業法におけるガバナンス検討などインターネット周辺に関わる異業種も含めた新たな課題も増えて来ています。
JAIPAでもそうした情勢変化を踏まえ、従前より取り組んでおります総務省の各研究会を通じた通信の競争ルールや消費者保護への議論への参画・提言活動に加え、インターネットガバナンスに向けての取り組みや、増加するインターネットトラフィックを健全に利用者に届けるための取り組みを通信事業者、CDN・パートナー事業者を交え業界横断でのワーキンググループ活動などを積極的に行ないました。
インターネットガバナンス活動では、本年2023年10月には国連の主催するInternet Governance Forum/IGFが日本で初めて開催されます。IGFは海外より数千名の参加者が集まり、国境のないインターネットにおける課題の共有、相互理解を深める場で、JAIPA会員の皆さまにも有意義な機会かと存じます。昨年まずは関係業界団体にて日本IGFタスクフォースが設置され、JAIPAも発起人として参画いたしました。今後各種情報発信を行なって参りますので、ぜひ多くの方々のご参画をお願い申し上げます。
本年は各部会やWGでの活動に加え、JAIPAの集い、Cloud Conference、沖縄ICTフォーラムなどの活動においても、これまで以上に会員の皆さま、地域の方々と交流を図りながら、共に変化への対応に取り組んで参りたいと存じます。
そして広報PR部会を中心として各種活動を積極的に発信していく事でより多くの方々にJAIPAの活動をご理解いただき、JAIPAに参画いただけますよう、会員の拡大につきましてもぜひ皆さまのご支援を賜れば幸いです。
JAIPAは本年も全国各地域の皆さまと相互に結束を高め、英知を結集していく事で、会員各社のご成長、ご発展に貢献して参りたいと存じます。
最後になりますが会員の皆さま、ご家族の皆さまのご健勝とご多幸を祈念し、年始のご挨拶とさせていただきます。
本年もJAIPAをどうぞよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会
会長 久保 真