地中に埋設された構造物(パイプ、トンネル,ボックスカルバートなど)は、構造物と地盤の相対変位量に応じて作用する反力が変化する.地盤反力として地盤の弾性的性質を近似した弾性ばねモデルや,弾塑性的性質を近似したバイリニアモデル等がある.地盤ばねの設定方法には、様々な考え方があり、設計者が対象とする構造物や地盤の変位量などの条件により使い分けているのが現状であり,構造種別や作用する外力により変わるため統一的な評価とはなっていない.また最近は3次元の有限要素法が実用化され地盤と地中構造物の一体解析も可能になりつつあり,既往の地盤反力との整合性を明確にしておく必要がある.
近年においては、地盤沈下、地盤震動といった数十センチメートルの変位から、液状化による側方流動や断層変位といった数メートルの変位を対象とすることが増えてきており、地盤反力が主たる外力であることから統一的な考え方が望まれている.
本研究委員会では、地中構造物に作用する地盤反力のこれまでの知見を整理して差異を明確にするとともに,地盤条件や構造物条件,外力の条件を反映した統一的な地盤反力の評価法の確立を目指す.
2021年5月~2023年4月
●委員長
鈴木 崇伸(東洋大学)
●副委員長
鍬田 泰子(神戸大学)
●委員
小野 祐輔(鳥取大学)
岩田 克司((株)エイト日本技術開発)
鈴木 剛史(積水化学(株)
長谷川 延広(JFEエンジニアリング(株))
坂下 克之(大成建設(株))
副島 紀代((株)大林組)
大室 秀樹(配水用ポリエチレンパイプシステム協会)
山田 岳峰(鹿島建設(株))
柴坂 昌紀((株)フソウ)
西岡 英俊(中央大学)
Talebi Farzad(京都大学)
志波 由紀夫(無所属)
五十嵐 徹(ニュージェック)
古川愛子(京都大学)
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