遂に、遂に江火野さんが目覚めた。
初恋ゾンビに登場する江火野さんは、天野めぐみはスキだらけ!に登場する天野さんと並び、今年の幼なじみ界の顔とも呼べる存在となっています。
読者人気も高く、エビナーと呼ばれる江火野さん好きも出現する事態に。
ちなみに、指宿くん好きはイブスキーです。
そんな江火野さんですが、まだ可愛さを隠していたことが、今週号で分かりました。
今まで、江火野さんは恋を知りませんでした。恋を知らずとも、恋に至るまでの道のりの甘酸っぱさで、読者を悶絶させていて。
ある確信が、私にありました。
恋を知った時、江火野さんはもう一段回上に行く。
そしてそれは、今週号で的中します。
江火野さんは、ラブコメのヒロインとして、目覚めてしまったのだ……!!
江火野さんにおまかせ☆
ラブコメのヒロインは、ラブな要素に加えて、コメディー的な要素も求められます。
指宿くんは、そういう意味で立派なラブコメのヒロインです。
ラブはもちろん、コメディー要員としてもばっちり。
おっぱい触られても女性だと気づかれなかったり、水着姿を見られそうになってわかめで体を隠したり。
うん、そう考えるとだいぶ汚れ役もやるヒロインだな。
とにかく、指宿くんは一人でラブをコメらせることもできたりするので、ラブコメのヒロインとして非常に優秀です。
一方、江火野さんはどうでしょうか。
ラブな面は、正直全く問題がありません。
夏祭り⇒プール⇒林間学校⇒先週までの文化祭編と、読者を魅了する恋模様を見事に見せてくれました。
タロウを「好き」と自覚して後に初めて会った時、いつも通りを演じた江火野さん。
でも、その裏側がこれなのだ。
床を転げ回るほど可愛い
※畳じゃなくてフローリングだから結構痛い
恋を自覚してことで、ヒロインとしての可愛さにますます磨きがかかっていく江火野さん。
彼女の赤面力も、想像以上に高まっています。
これから、もっともっと赤面する江火野さんを見られると思うと、エビナーとしてニヤニヤが止まりませんよ!
しかし、今回江火野さんに問いたいのは、「ラブ」ではなく「コメ」の部分。
物語をコメらせてこそ、ラブコメのヒロインと言えるのです。
指宿くんと違い、これまで汚れ役に回ってこなかった江火野さんが、一体どうやって物語をコメらせるのか。
答えは、お姉ちゃんパワーにあったのだ……
かつて、マガジンの名作ラブコメ「スクールランブル」の主人公兼ヒロインの塚本天満が持っていた、お姉ちゃんパワー。
江火野さんもまた、お姉ちゃんパワーの持ち主だったのだ……
江火野さんにとって、指宿くんは女性だとバレる前から、守ってあげなきゃならない弟のような存在でした。
それが今では、指宿くんが女性だと言うことを知って、更に女性であることを隠し続けたいという思いまで知ったしまった、江火野さんが取る行動とは。
もう予想が付く。最強の長女気質が発揮され、お姉ちゃんパワーが発動するのだ!
え、江火野さん……?
そんな演技で大丈夫か?(全然大丈夫じゃない)
これは文化祭編で、見事にジュリエット役を演じた江火野さんと同一人物なのだろうか。
ザルってレベルじゃないよね(笑)
これで本人は、至って普通を装うことができたと思っているのが面白い。
自己評価甘すぎぃ!
夏休み初日に、夏休みの友みたいな問題集に名前だけ書いて、今日は頑張ったなと自己評価するくらい甘い。
うーむ、こんな江火野さんは今まで見たことがなかった。新鮮で笑ってしまいました。
とぼけた顔も、また良い。
コメディー要素も兼ね備えた江火野さんとか、最強にかわいいでしょ!
これに巻き込まれるのが、主人公のタロウじゃなくて、ヒロインの指宿くんというのがまた面白い。
今まで一人でバレずにやってきたので、多分指宿くんは一人でも何とかなる。
というか、ザル演技の江火野さんが援護に回っても、フレンドリーファイアする未来しか思い浮かばない。
あなたのために急いできたの!(指宿くんへの援護射撃)⇒全弾指宿くんに命中(あくまでイメージです)
うん、結局被害にあってるのは指宿くんだね(笑)
やはり、指宿くんは汚れ役が似合うヒロインなのか……
い、いや、江火野さんがちゃんと援護する可能性もある!
駄目みたいですねこれは……
最も、江火野さんが指宿くんを守ろうとするのは、長女気質だけが理由ではありません。
タロウのことが好きだから、タロウに指宿くんが女の子だと知ってほしくないから。
心の何処かで、タロウに指宿くんの秘密を伝えたくないと思っているのも、また確かです。
恋をしたことで、指宿くんの秘密を守ろうとして、ラブコメヒロインとしてのコメディー要素を満たす江火野さん。
指宿くんがいないと成り立たないから、やはり指宿くんは汚れ役ラブコメの申し子なんだな!!
好きという気持ちにたどり着いて
今週は上記で触れた、江火野さんによるコメディー描写がメインですが、江火野さんの恋模様も前半で少し触れられています。
もうね、ベッドの上でタロウとの出会いを思い出している江火野さんが、完全に恋する乙女でかわいい。
好きだと自覚してから初めての夜は、きっと眠りにつくその瞬間までタロウのことを考えていて。
朝起きてすぐに、またタロウのことを思っている。
何気なく描かれているけど、背景をしっかり理解して読むともう、このシーンだけでニヤニヤが自然と込み上げてくる。
タロウとの思い出の中で、進路を決める時のエピソードは、個人的にグッときた。
一瞬の間が、その時の江火野さんの心情を非常によく伝えてくる。こういう部分、峰浪先生は本当に上手で関心する。
進路を聞かれた時、なぜ「・・・」と一瞬の間があったのだろうか。
江火野さん自身、この時は2つのどちらかが良いなんてなくて、全くフラットな状態だったと言っていた。
しかし紡がれた言葉は、タロウたちと同じ高校を希望していると取れる言葉で。
なぜ、そういったかは、当時の江火野さんには分からなかっただろう。
「好意」というには、あまりにもまだ小さな気持ち。
それでも、フラットな選択肢を傾けるきっかけになりうる気持ちが、確かにそこにあったのだ。
そして、「じゃあまた一緒だな」という言葉で、一緒にいる未来を連想して。
それが好ましいものだったから、自然と進路が決まったのでしょう。
あの時は分からなかった気持ち。「今思えば」という、江火野さんのその言葉が妙にくすぐったくて、心地いい。
ずっと前から、今の江火野さんの気持ちにたどり着くまでの道があったんだ……
終わりに
全然感想で触れてないけど、今回は江火野回であり、みさを回です。
凄いな私、全くみさをの存在に触れずに今週の感想を書けるのだから(笑)
また、みさをの好敵手でもある、ハラン先輩も登場します。
ハラン自身も面白いけど、登場するとよく描かれる「ハランヴィジョン」の指宿くんが可愛くて好き。
こんな顔した男の子がいたら、そりゃ道も踏み外すさ。
なお実際は相当怪訝な顔をしていた模様。ハラン先輩、指宿くんにお熱過ぎぃ!
そして来週はなんと、巻頭カラーとのこと。
1年ほど前から応援してきていることもあって、本当に嬉しい。打ち切りの噂なんて無かったんだ!!(当時は本当に心配してました)
今週以上に、どのキャラクターも活躍してくれるはずです。
最強にかわいい江火野さんで、もっと私を魅了してくれ……!