「初恋ゾンビ」ヒロインは私だ!とばかりにイヴの可愛さが爆発してもう……! - いつかたどり着く

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「初恋ゾンビ」ヒロインは私だ!とばかりにイヴの可愛さが爆発してもう……!

どうしようもないくらい、今週はイヴが可愛い。


それが、今週の初恋ゾンビを読んだ感想です。
時間があんまり取れない中で、何とか先週も初恋ゾンビ記事を更新しようと以下記事を書いたは良いものの、イヴのことスルーしすぎ!と読者の皆様に怒られました。

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そうは言っても、指宿くんと江火野さんの恋模様が今は一番気になるし……と思っていたのが先週の私。
今週の私ですか?


イヴが可愛くて、そして切なくて震えています。


先週の記事を書き直したくなるくらい、イヴが輝いていて。
改めて思いました。
初恋ゾンビのヒロインは、イヴ、指宿くん、江火野さんの3人だと言うことを……!

一緒にいれる嬉しさ


文化祭編最終話とも言える今週号は、指宿くんと江火野さんの鍔迫り合いから少し離れた位置にいた、イヴにスポットが当たった話です。
江火野さんと心を通わせたことで、イヴは一時的に眠りに尽き、例のロミジュリのシーンを見ていない状態で。
タロウとしては、「なぜイヴが見ていないか」までは分からないけれど、都合が良いからそのまま黙っていることにします。


が、タロウ母はばっちりそのシーンを見ていて、話がしたくて仕方がありません。
何とかイヴを知らないままでいさせるために、タロウが取った行動は、デートでした。


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このパァアアって表情が可愛い。


天野めぐみはスキだらけ!でも似たような擬音が使われていますが、その言葉で一瞬で笑顔が弾ける感じがして好き。
この漫画のヒロイン勢は、何というか、素直に笑顔が弾けるようなシーンが少ないだけに、イヴのこういう弾ける笑顔は、非常に印象に残ります。
指宿くんなんて、多分7割はすまし顔というか、しかめっ面ですからね。
他のキャラが笑えない分、イブは笑顔を見せているのかもしれない。
キャラの背景としては、彼女が一番切なさを背負ってはいるのだけれど……


母親の話を逸らすことに成功し、デートする必要は無くなったものの、外で待っていたのはジュリエット衣装のイヴ。
ドキッとしたのは、心が揺れた証。
嬉しそうなイヴを前に、今更無しにはできないし、タロウ自身も、悪くないと思ったのでしょう。
二人でふらっと、公園まで出かけます。


公園について、ふとロミオとジュリエットの話をする二人。
そこでのイヴの言葉が、非常に印象的でした。


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どこか寂しそうな表情に、ドキッとした。


創作とは言え、叶わなかった恋を、悲壮な恋を好きじゃないと感じて。
やはり、本質的にイヴは恋が成就することを望む存在なのかもしれません。


なかなか面白いなと思うのは、やはりヒロインによって「ロミオとジュリエット」の感じた方が異なるという部分です。
江火野さんは「恋をするのに壁がある」物語だと感じてからは、すんなりと受け止められて。
恐らくは、好きな部類に入っているでしょう。
悲壮な恋かもしれませんが、江火野さんが成長したことで、物語から心に響く何かを感じることができたので。


指宿くんは、ちょっとはっきりどう思っているかは分からないんですよね。
彼女の「ロミオとジュリエット」の捉え方も、ちょっと聞いてみたい(笑)

ハッピーエンドください

「ハッピーエンドください。」というのが、今週のタイトルです。
作中では、ロミジュリの悲劇の恋を、ハッピーエンドにしようと、イヴがタロウに提案します。


それは、ちょっとした寸劇。
タロウから溢れた言葉。他愛もない言葉。でもそれは、きっとタロウの本心なのだ。


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ああ、きっとタロウとイヴのハッピーエンドは、それしかないのだろうな。


煩わしいことを全部投げ出して、二人で一緒に暮らそう。
何気ない言葉であるけれど、タロウとイヴの二人のハッピーエンドという意味では、それくらいの状況しか思い浮かばない。
周りに見えない、触れられない、イヴをいちばん大切な女性として選択する道は、多分、今の環境を捨てるしかないのだ。
指宿くんも、江火野さんも、家族も振り切って、誰も知らない土地でイヴと暮らす。誰にも邪魔されない場所で、イヴと過ごす。


それくらいしか、今は二人のハッピーエンドが想像できない。
どうしようもなく、「ハッピーエンドください」というタイトルが、切なくて仕方ない。
なぜならば、タロウがその選択をする可能性は、やはり低いからだ。


イヴを大切に想う気持ちは本当でも、他の何かを捨てる選択を、きっとタロウは取れない。
そしてイヴの場合、タロウの1番にならない限り、この世界に今のような状態で存在することさえできなくなってしまうのだ。
1番ハッピーエンドが難しいヒロインのメイン回のタイトルが、「ハッピーエンドください」なんて、切なくて苦しすぎる。


イヴの切なさに、心がザワザワさせられる回でした。

タロウの変化

今週号はイヴ回ですが、文化祭での江火野さんとのやり取りで、タロウも自身の変化を感じている描写がありました。


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自分の知らない江火野さんと出会って、嬉しそうな顔を見て。
しかしその後、タロウの知らないところで指宿くんの秘密を知って大変なことになっていた江火野さんは、劇後はよそよそしくなっていて。
タロウはなぜかそれが、「残念」に感じてしまった。
江火野さんと「何か」あるんじゃないかと、期待してしまっていた。


期待したものが、具体的に何かは分かりません。
でもきっと、もっと心通わせるような「何か」だったのは確かです。
江火野さんのちょっと照れた顔や、嬉しそうな顔、そんなものを見たかったのでしょう。


なぜ自分がそれを期待したか……ということに、タロウはまだたどり着いていない。
この様子だと、まだまだたどり着かなさそうだけど、少しずつ、タロウも気づいていく。
心が惹かれていることに、気づいていくのだ。


ああ、それぞれのヒロインたちの恋が気になって仕方ない!!

終わりに


普段江火野さんや指宿くんメインの記事を書いている当ブログでも、がっつりイブ記事を書くほどに、今週号のイヴには心を動かされました。
笑顔が眩しいのに切ないって、何かもう……ズルい。
絶対心がザワザワするやつでしょ。


タロウと指宿くんの回というものが文化祭編では無かったので、イブスキーの方々は他のヒロインたちと心を通わせていることに危機感を覚えているようです。
指宿くん自身も、江火野さんとのことは把握してても、今週のイヴとのやり取りは完全に認識してませんからね。
文化祭編で一番苦しい想いをしたのに、まだスタートラインにも立てていない。辛い。


来週から新章スタートということですが、江火野さんが指宿くんの正体を知ったことで、物語はどう転がっていくか……注目です。

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