CITPフォーラム オンライン開催
ITフォーラム2025
─CITPフォーラム─
日時:2025年2月7日(金)14:00-17:00
会場:オンライン
生成AI時代、技術者の人生の設計図。
このような変化の激しい時代に、技術者が自分の人生を設計し、ハックしていくためには技術だけに留まらない様々な武器が必要です。
本セッションでは、技術者が自分の人生の設計図を描くうえでのヒントとなる様々なトピックを、多様多彩な登壇者が論じます。
-
[14:00-14:05]オープニング
赤根 大吾(Konami Gaming, Inc. 日本支店制作部ソフトウェア制作課 主査)
【略歴】Konami Gaming, Inc.にて、ゲーミングシステムの設計・開発に従事。高度情報処理技術者(SV、PM、NW、ST)、情報処理安全確保支援士。特定非営利活動法人 日本血管腫・血管奇形患者支援の会 理事。CITPフォーラム代表。 -
[14:05-14:15]Session1「10年を迎えたCITP制度、キャリア形成に果たしてきた軌跡」
2014年に本運用が開始されたCITP制度は今年で10年の節目を迎えました。その間に、本制度はIT技術者の国際資格制度としてIFIP/IP3から認定されました。CITP資格保有者のコミュニティでは、有志による企業をまたいだ交流も盛んに行われています。本講演では、CITP制度がキャリア形成に果たしてきた軌跡と今後の期待について述べます。
旭 寛治(情報処理学会 資格制度運営委員会)
【略歴】1971年(株)日立製作所入社。同社基本ソフトウェア本部長、ストレージソリューション本部長、(株)日立テクニカルコミュニケーションズ代表取締役社長等を歴任。情報処理学会関係では、1999年理事、2005年副会長。2007年より、ITプロフェッショナル委員長としてCITP資格制度の創設を推進。情報処理学会名誉会員、フェロー。 -
[14:20-14:50]Session2「能力主義からタレンティズムへの転換~エンジニアを惑わす「能力」の虚構」
「頑張った人、能力の高い人が報われる」。この一見、良いように思える言い方が長い間、日本社会を惑わしてきた。能力主義の虚構。1970年代に日本企業が行き着いた結論でもある。巷間、日本企業は「能力」により、欧米企業は業績により従業員の処遇を決めると言われるが、そもそも「能力」とは何か?エンジニアにもヒューマンスキルは必要だろうが、本当にそれはそこまで大事か?
我々は一人ひとり異なる個性と能力を持つ。この能力にはある専門性に適するが一方の専門性に適してないものがある。この能力のばらつきが多様性で知的スペックの高度専門化への適応を可能にする。これがタレンティズム(才能主義)の本質だ。エンジニアが迷わないキャリアパスの道しるべを論説する。河路 裕司(トヨタシステムズ)
【略歴】1990年からメガバンクのシステム開発に従事。2003年よりトヨタシステムズにて大規模プロジェクトのプロジェクトマネージャを歴任。2016年からPMOとして組織内のプロジェクトを横断的に指導。同時期からアジャイル開発のSMやアジャイルコーチ、トレーナーとしても活動。また、同社の人材育成部門にてITエンジニアの育成の企画・推進も実施。高度情報処理技術者(PM、SC)、CITP、PMP、CSM -
[14:55-15:25]Session3「キャリアの分かれ道と落とし穴」
仕事をしてキャリアを重ねていく間に、好むと好まざるとに限らず何度か転機が訪れます。
何が自分の背中を押したか、自分の経験談をお話しします。
また、自分の仕事を通じて皆様に気を付けていただきたいことを紹介します。福士 靖子(株式会社ラック 金融犯罪対策センター)
【略歴】(株)ラックにて、主に金融業の業務システム開発案件にプロジェクトマネージャーとして従事。 現在は安心・安全な金融サービスの実現に取り組む。情報処理技術者(AE、DB、PM) -
[15:30-16:00]Session4
笹部 聖也(日本電気株式会社)
【略歴】2013年NEC入社。SDN/NFVシステムの研究/SW開発、クラウドへのLift&Shift、IoT・Web/ECシステムの基盤設計、運用保守等を経て、現在、教育研究システムのPJ管理、スマートキャンパス/シティ・Society5.0の推進に従事。電子情報通信学会(IEICE)、情報処理学会(IPSJ)、プロジェクトマネジメント協会(PMI)、各会員。 -
[16:05-16:35]Session5「生成AI時代のITエンジニアの進化 ~役割・スキル・学び~」
情報サービス産業協会では「情報サービス産業における生成AI利活用に向けた提言」を発表した(2024年10月31日)。生成AIの進化により、ITエンジニアの役割は、プログラミングやプロジェクトマネジメントなどの従来の業務から、より高度な価値創造へとシフトする。必要なスキルは、既存システムへのAI技術の適用や生成AIの統合を行うフルスタック、高品質なトレーニングデータの収集・作成、新たな生成AIモデルの設計・開発・トレーニングなど、多様なスキルが求められる。こうした役割とスキルの進化に伴い、学び方自体も進化させる必要がある。生成AIがもたらす大変革をチャンスと捉え、役割、スキル、学びの進化を通じて積極的に適応することが、ITエンジニアの未来への飛躍への鍵となる。
松田 信之(一般社団法人情報サービス産業協会 参事 人材委員会 委員長)
【略歴】1982年中部電力入社 新規事業を含めた様々なITプロジェクトにかかわり執行役員情報システム部長を経て中電シーティーアイ常務執行役員。2023年6月 日本情報サービス産業協会(JISA)参事、人材委員長、生成AI提言ワーキング副座長、ISO56001イノベーションマネジメントシステム国内審議委員(JISA代表)、同JIS原案構成委員(JISA代表)。高度情報処理技術者(ITストラテジスト、プロジェクトマネジメント)、CITP(14000013) -
[16:35-17:00]登壇者によるまとめ&クロージング
-
赤根 大吾(Konami Gaming, Inc. 日本支店制作部ソフトウェア制作課 主査)
-
旭 寛治(情報処理学会 資格制度運営委員会)
-
河路 裕司(トヨタシステムズ)
-
福士 靖子(株式会社ラック 金融犯罪対策センター)
-
笹部 聖也(日本電気株式会社)
-
松田 信之(一般社団法人情報サービス産業協会 参事 人材委員会 委員長)