2023年開始されている先進的窓リノベ事業。
そこでメーカーによって内窓は違いがあるのか?
LIXILの「インプラス」とYKKの「プラマードU」を比較し、補助金対象の内窓について詳細にご紹介。
性能、カラーバリエーション、特徴、和室用内窓、補助金の注意点に焦点を当て、私達がより適切な選択を行えるよう解説していきます。
内窓の性能は?
内窓の性能は、断熱性、遮音性において、LIXILの「インプラス」とYKKの「プラマードU」に大きな差異はありません。
ただし気密性に関しては少し差があります。
インプラスは断熱性、遮音性、気密性が全てA-4等級。
LIXILインプラス WEBカタログ
対してプラマードUは引違い窓のみA-4等級(※戸先錠は気密性能が落ちてA-3)。
他のFIX窓や内開き窓はA-3となっています。
YKKプラマードU WEBカタログ
気密性に関してはインプラスの方が上ということになります。
とはいえ、どちらも高性能な内窓を提供しています。
カラーバリエーション
両社ともに6色のカラーバリエーションを提供しています。
ただし、微妙な違いがあり、例えば白の場合、LIXILの「インプラス」はクリーム色味があり、一方、YKKの「プラマードU」はより真っ白です。
インプラス・カラーバリエーション
LIXILインプラス WEBカタログ
プラマードU・カラーバリエーション
YKK プラマードU WEBカタログ
わが家の内窓リフォームの体験レポートはコチラ⇩⇩
インプラスフォーリノベーション・カラーバリエーション
また これは少し グレードが上がってしまいますが インプラスフォーリノベーションというデザイン重視の内窓もあり追加で4色となります。
LIXILインプラス WEBカタログ
浴室用窓のカラーバリエーション
また浴室用の窓に関してはLIXILは2色、 YKKの場合はホワイト1色のカラーバリエーションになります。
インプラス
LIXILインプラス WEBカタログ
プラマードU
YKK プラマードU WEBカタログ
デザイン重視の方は実際にショールームに行って確認していただくか、カラーサンプルを取り寄せて自宅で合わせてみることをおすすめします♪
LIXILショールームにて…
内窓の特徴
特徴①取り付け枠の違い
インプラスは枠の幅が67mm、プラマードUは70mmで、3mmの違いがあります。
LIXILインプラス WEBカタログ
YKK プラマード WEBカタログ
窓枠が足りない場合はふかし枠をつけることになり余計にコストがかかってきてしまうので、取り付け枠が足りない場合に関してはインプラスの方が有利ということになります。
ただしプラマードUにはマンション用ふかし枠50があり、見た目がすっきりし、補強も兼ねています。
YKK プラマード WEBカタログ
一方、インプラスは歪み対応のアジャスト上枠を備え、8㎜までの歪みに対応するので古い家にも適しています。
LIXILインプラス WEBカタログ
ただし、引き違い窓以外のタイプやインプラスフォーリノベーションには使用できないので注意が必要です。
特徴②鍵のオプション
プラマードUの引き違い窓には戸先錠という便利なオプションがあり、窓を閉めると自動的に鍵が閉まります。
YKK プラマードU WEBカタログ
センターにある鍵がなくなるので窓がシンプルでスマートな印象になり窓周りのイメージアップにもおすすめ。
ただし、テラスタイプには適用できません。(締め出しを防ぐため)
戸先錠のデメリット
戸先錠はスマートになる反面デメリットも…
両側に戸先錠がくるため、内窓を開け、続いて外窓を開けようとすると戸先錠が干渉するため開けにくくなります。
もう1点はクレセント錠と違い引き違い窓2つを密閉して気密を上げることが出来ません。
つまり、密閉性=気密性が落ちるので、せっかくの内窓の機能が弱まってしまいます…
そういったデメリットも考慮して戸先錠を選ぶのに注意が必要です。
特徴③汚れにくさ
インプラスには汚れにくいダストバリア技術が使用されており、部品にほこりや汚れがつきにくい機能です。
LIXILインプラス WEBカタログ
室内の内窓は静電気が発生しやすく、埃がつきやすいため、この機能は重要です。
LIXILインプラス WEBカタログ
注意点として、プレシャスホワイトのみダストバリアはNGとなっています。
プラマードUには同様の機能が記載されていません。
ですが、わが家の内窓はプラマードU。5ヶ月程経ちますが実際の使用ではホコリが付きやすいな、と感じたことはありません。
和室用内窓
YKKには2種類の組子があり、選択肢としてはプラマードの方が多いです。
荒間格子(アラマコウシ)と横繁吹寄格子(ヨコシブキコウシ)があります。
YKK プラマードU WEBカタログ
一方、インプラスにはいわゆる荒間格子(アラマコウシ)一択になります。
LIXILインプラス WEBカタログ
複層ガラスの中に格子が組み込まれているので掃除の手間がかかりません。
補助金を活用するためには、Low-e複層ガラスを選ぶことが必要です。
インプラス和紙調タイプはLow-E仕様がないので、先進的窓リノベではなく、こどもエコすまいの方の対象になり、補助金額が先進的窓リノベより少なくなります。
例として…
- インプラス和紙調タイプ 定価264,000円(税別)補助金は18,000円(こどもエコすまい)
- 同サイズの高断熱高遮熱仕様 定価98,000円(税別)、補助金は57,000円(先進的窓リノベ)
補助金の対象じゃなくてもいい、ということであれば単板ガラスであれば和紙っぽい雰囲気のデザインもありますので検討されてみても。
窓のリフォーム【Low-E複層ガラス】の選び方!メリット&デメリットを解説⇩⇩
先進的窓リノベ事業にはSランクの内窓
先進的窓リノベ事業をうまく使うことができれば良いグレードの窓を安くつけられることになります。
そのため補助金対象の窓選びがとても重要です。
2023年話題の断熱窓リフォーム補助金「先進的窓リノベ事業」について詳しく解説⇩⇩
個人の方でも簡単に業者さんに伝えられるポイントを整理します!
先進的窓リノベ事業にはランク分けがあり、Sランクがお得です。
補助金制度には SSランク、Sランク、A ランクというものがあり、内窓をつけるということであればSランクを選ぶことが一番コスパが良くておすすめできます。
基本的に、Low-e複層ガラスのガス入りを選べばYKKとLIXILの内窓はSランクです。
ただし、インプラスの場合はガスを入れない引き違い窓とFIX窓であればクリアガラスでもSランク。
インプラスLow-e複層ガラスのガスなしが補助金もそれなりにもらえて商品代が安い。
コスト優先ならこれがおすすめですが、組子ありタイプはYKKだけが補助金対象なので注意が必要です。
LIXIL、YKKともに性能に大きな差はないため、補助金の対象を確認することが肝要です。
この記事を参考に両社の特徴を比較検討し、補助金を有効に利用しましょう。
先進的窓リノベ事業はいつまで⁇
先進的窓リノベ事業の制度は終了時期が設定されており、2023年12月31日までです。
しかし予算に達し次第終了となるため、早めの行動が必要です。
先進的窓リノベ事業 対象の内窓は⁇ プラマードUとインプラス徹底比較と選び方のポイントのまとめ
【アクションプラン】
- メーカーのウェブサイトで詳細情報を確認。
- ショールームで実物を確認する。
- 和室用内窓を検討する場合、ガス入りLow-e複層ガラスを選ぶ。
- 補助金の申請手続きを早めに行う。
【注意事項】
- 補助金申請時には要件を確認し、Sランク以上の内窓を選ぶこと。
- 補助金制度は終了時期があるため、早急な行動が必要。
【結論】
LIXILの「インプラス」とYKKの「プラマードU」は性能に大差はなく、どちらも良い商品です。
そのため、補助金対象になる内窓を選ぶことが肝要です。
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