Omoinotake、Da-iCE…TBS火曜ドラマ主題歌が今年も存在感を放っていることについて - イマオト - 今の音楽を追うブログ -

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Omoinotake、Da-iCE…TBS火曜ドラマ主題歌が今年も存在感を放っていることについて

STARTO ENTERTAINMENT所属のHey! Say! JUMPが、11月27日水曜にサブスクおよびダウンロードを解禁しました。

Apple MusicやLINE MUSICではデイリーチャート100位以内において、Hey! Say! JUMPによる代表曲の複数ランクインを確認できます。

一方で、Spotifyでは他のサブスクサービスよりも順位は低いながら、サブスク解禁日に「DEAR MY LOVER」が200位以内に初登場。翌日はこの曲に代わって「ウィークエンダー」が登場していますが、Hey! Say! JUMP2020年代における代表曲が「DEAR MY LOVER」であることを再認識した次第です。

 

「DEAR MY LOVER」は、Hey! Say! JUMPの作品群で一足早くデジタル解禁された曲のひとつ。昨年リリースのフルアルバム『PULL UP!』に先駆けデジタル限定でリリースされた4曲入りEP『P.U!』にて、既発曲で唯一収められたのがこの作品でした。デジタル初加算週にストリーミング指標を獲得した「DEAR MY LOVER」は、ビルボードジャパン総合ソングチャートで100位以内返り咲きを果たしています。

「DEAR MY LOVER」はドラマ『王様に捧ぐ薬指』の主題歌であり、フィジカルシングルリリースの段階でデジタルを解禁したならば昨年のSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手作品の中で最大級のヒット曲に成れたのではと以前のエントリーで分析しています。今回のサブスク全面解禁にて「DEAR MY LOVER」が注目すべき動きを示したことで、その指摘は間違いではなかったと実感しています。

 

 

さて、Hey! Say! JUMP「DEAR MY LOVER」がよりヒットした可能性について紹介したブログエントリーでは、このように記載しています。

ドラマ『王様に捧ぐ薬指』(TBS)主題歌で、ドラマでは主演の橋本環奈さんの相手役をメンバーの山田涼介さんが務めています。TBS火曜22時台のドラマは恋愛要素が強く、主題歌を務める旧ジャニーズ事務所所属歌手のメンバーは共演者として主演俳優を支え、また主題歌もヒットする傾向にあります。

(※ 当時のブログエントリーではSTARTO ENTERTAINMENTではなく旧事務所名を用いる傾向があったことを補足させていただきます。)

TBS火曜22時台、いわゆる”火曜ドラマ”は10年前に誕生した枠。歴史は浅いながら、『2016年1月期に放送した中原アヤ作の漫画を原作とするラブコメディ『ダメな私に恋してください』がF1層(20歳 - 34歳の女性)、F2層(35歳 - 49歳の女性)の視聴者に受け入れられたことを契機に方向性を転換し、「女性向けの恋愛ドラマ」作品を中心に制作』したことで人気が定着しています(『』内は火曜ドラマ (TBS) - Wikipediaより)。

そして、火曜ドラマの主題歌等関連曲はヒットする傾向にあります。関連曲一覧をSpotifyでプレイリスト化しましたので是非ご活用ください。

ビルボードジャパン年間ソングチャート50位以内にランクインしたTBS火曜ドラマ関連曲>

・Superfly「Beautiful」 2015年度 32位

 (『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』主題歌)

星野源「恋」 2016年度 3位、2017年度 1位、2018年度 46位

 (『逃げるは恥だが役に立つ』主題歌)

・King & Prince「シンデレラガール」 2018年度 12位

 (『花のち晴れ~花男Next Season~』主題歌)

MISIA feat. HIDE (GReeeeN)「アイノカタチ」 2018年度 27位、2019年度 31位

 (『義母と娘のブルース』主題歌)

・Uru「プロローグ」 2019年度 43位

 (『中学聖日記』主題歌)

・back number「HAPPY BIRTHDAY」 2019年度 15位

 (『初めて恋をした日に読む話』主題歌)

Official髭男dism「I LOVE...」 2020年度 4位、2021年度 24位

 (『恋はつづくよどこまでも』主題歌)

あいみょん「裸の心」 2020年度 10位、2021年度 22位

 (『私の家政夫ナギサさん』主題歌)

SEKAI NO OWARI「silent」 2021年度 44位

 (『この恋あたためますか』主題歌)

星野源「不思議」 2021年度 50位

 (『着飾る恋には理由があって』 主題歌)

あいみょん「ハート」 2022年度 35位

 (『婚姻届に判を捺しただけですが』主題歌)

火曜ドラマ関連曲はビルボードジャパン年間ソングチャートにおいて、2015~2017年度に1曲、2018~2019年度に3曲、2020年度に2曲、2021年度に4曲、2022年度に1曲が50位以内に登場。サブスクの浸透、またフィジカルセールス指標見直しに伴い2010年代後半以降社会的ヒット曲の鑑という側面を強めるこのチャートで火曜ドラマ関連曲は毎年のようにランクイン。そして2024年度、2曲が年間チャートに登場するとみられます。

・Omoinotake「幾億光年」(『Eye Love You』主題歌)

 ビルボードジャパン週間ソングチャート トップ10入り 33週 / 100位以内登場 44週

Da-iCE「I wonder」(『くるり~誰が私と恋をした?~』主題歌)

 ビルボードジャパン週間ソングチャート トップ10入り 7週 / 100位以内登場 31週

Omoinotake「幾億光年」は年間ソングチャートでトップ10入りすることが確実視されています。またビルボードジャパンソングチャートが選出に大きな影響を与えると思しき『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)にて、2組とも初出場を果たします。

 

 

ビルボードジャパンは今週金曜に2024年度年間チャートを発表しますが、ソングチャートにおいては様々な映像とリンクした作品が上位に登場するとみられます。その中にあってヒットの王道であるドラマ主題歌が存在感を放ち、また以前ならばフジテレビ(特に”月9”枠)が務めたそのポジションをTBS火曜ドラマが担っていることを興味深く感じるのです。