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【海外ビルボード】米は「I Had Some Help」返り咲き、グローバルはサブリナ・カーペンターが連覇達成

現地時間の7月1日月曜に発表された、最新7月6日付米ビルボードソングチャート(集計期間:6月21~27日)。前週キャリア初の首位獲得を果たしたサブリナ・カーペンター「Please Please Please」は5位へ後退、ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」が首位に返り咲いています。

ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」はストリーミングが前週比3%ダウンの3910万(同指標4位)、ダウンロードが同8%ダウンの12,000(同指標3位)、ラジオが同5%アップの7650万(同指標首位)を記録しています。ラジオはポスト・マローンにとって「Circles」(2019-2020 11週)に次ぐ2曲目、モーガン・ウォレンにとっては初の首位獲得となります。

総合では「I Had Some Help」が通算6週目の首位に。これは2024年においてはジャック・ハーロウ「Lovin On Me」を抜いて最長となります(ただし「Lovin On Me」は2023年にも首位を獲得しており、通算6週首位)。なお、昨年3月から8月にかけて通算16週首位を獲得したモーガン・ウォレン「Last Night」以降、同曲の首位獲得週数を上回る作品は輩出されていません。

ラジオ指標に話を戻すと、「I Had Some Help」はジャンルを横断したラジオ指標、そしてカントリーエアプレイチャートの双方において、1990年以降(総合では1998年のリニューアル以降)首位を記録した6曲目の作品となりました。なお以下の6作品はいずれも、ポップエアプレイ、アダルトポップエアプレイおよびアダルトコンテンポラリーといったポップ/アダルトジャンルのラジオチャートでもトップ10入りを果たしています。

<米ビルボードソングチャートのラジオ指標およびカントリーエアプレイ、双方を制した曲>

 (カッコ内は総合ソングチャートのラジオ指標における首位獲得週数、および首位到達までの週数)

テイラー・スウィフト「You Belong With Me」(2009 首位2週 首位到達21週目)

・レディ・A (旧名:レディ・アンテベラム)「Need You Now」(2010 2週 26週目)

・ビービー・レクサ & フロリダ・ジョージア・ライン「Meant To Be」(2018 5週 14週目)

・ギャビー・バレット feat. チャーリー・プース「I Hope」(2020 1週 35週目)

 (カントリーエアプレイではギャビーのソロとしてクレジットされ、チャーリー・プースは"Pop Remix"バージョンに参加)

・ルーク・コムズ「Fast Car」(2023 4週 16週目)

・ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」(2024 1週 8週目)

上記の6曲のうち、「I Had Some Help」は総合ソングチャートにおけるラジオ指標において最速となる8週目での首位到達を果たしています。

「I Had Some Help」は、米ビルボードが毎夏実施するソング・オブ・ザ・サマーチャート(Songs Of The Summer)において今年度の開始以降5週連続で首位に立っています。

 

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が3→2位となり、最高位を更新。ダウンロード指標は前週比7%アップの22,000となり、通算7週目の首位を獲得しています。これは2020年代においてソロ曲としては最長となり、ソロ以外を含めるとBTS「Dynamite」(2020-2021)および同「Butter」(2021)の18週に次ぐ記録となります。

 

ケンドリック・ラマー「Not Like Us」が6→3位に上昇。これは6月19日に開催されたライブにおいて同曲を5回パフォーマンスしたことが影響しています。

「Not Like Us」はストリーミングが前週比30%アップの4540万となり、同指標4週目の首位に立っています。ダウンロードにおいても前週比101%アップの8,000を記録し、トップストリーミングゲイナーおよびトップセールスゲイナーを獲得しています。

 

サブリナ・カーペンター「Please Please Please」が1→5位に後退、一方で「Espresso」は4位をキープしています。「Please Please Please」はラジオが前週比203%アップの970万となり、トップエアプレイゲイナーを獲得。同曲はポップエアプレイチャートで24位に入ったほか、「Espresso」はそのポップエアプレイチャートで3→2位となり最高位を更新。またそのサブリナによる「Feather」は4月にポップエアプレイチャートを制し、最新チャートでは12位につけています。

サブリナ・カーペンターは3週連続で、総合5位以内に2曲を送り込んでいます。2024年においてこのような記録を保持するのはサブリナのみとなっています。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週2位) ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」

2位 (3位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

3位 (6位) ケンドリック・ラマー「Not Like Us」

4位 (4位) サブリナ・カーペンター「Espresso」

5位 (1位) サブリナ・カーペンター「Please Please Please」

6位 (5位) トミー・リッチマン「Million Dollar Baby」

7位 (7位) ホージア「Too Sweet」

8位 (8位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

9位 (9位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

10位 (10位) ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。7月6日付ではサブリナ・カーペンター「Please Please Please」がGlobal 200で首位をキープ、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.では「Please Please Please」からサブリナ自身による「Espresso」に首位の座が入れ替わっています。

サブリナ・カーペンターは異なる曲でふたつのチャートを同時制覇。これは2023年6月におけるペソ・プルマ以来の記録となりますが、ペソ・プルマはGlobal 200ではエスラボン・アーマードとの「Ella Baila Sola」、Global Excl. U.S.ではビザラップとの「Bzrp Music Sessions, Vol. 55」にて制しており、他の歌手との共演や客演を伴わない曲での記録達成はサブリナが初となります。

 

「Please Please Please」はGlobal 200にて2週目の首位を獲得。ストリーミングは前週比16%ダウンの1億30万、ダウンロードは同10%ダウンの8,000を記録しています。

「Please Please Please」における3週連続ストリーミング1億回超えという記録は、2024年では初となります(2週前の2位初登場時に1億460万、前週は1億1920万)。今年は2週以上再生回数が1億回以上を記録した作品が4曲ありますが、サブリナ・カーペンターは唯一複数曲を保持しています(もう1曲は「Espresso」で、6月に記録達成)。なお他の作品はトミー・リッチマン「Million Dollar Baby」(5-6月)およびケンドリック・ラマー「Not Like Us」(6月)となります。

またサブリナ・カーペンターによる「Espresso」は2週連続で2位に。2週前は首位を獲得しており、サブリナはGlobal 200において3週連続でワンツーフィニッシュを達成した初の歌手となります。なおこれまではペソ・プルマが2023年6月に記録した2週がこれまでの最長記録でした。

 

Global 200ではケンドリック・ラマー「Not Like Us」が11→4位に。これは先述したライブの影響に因るもので、ストリーミングは前週比35%アップの7810万を記録しています。

 

Global Excl. U.S.ではサブリナ・カーペンター「Espresso」が首位に返り咲き。ストリーミングは前週比1%ダウンの6840万、ダウンロードは同3%アップの4,000を記録しています。また前週首位の「Please Please Please」は2位に後退しましたが、サブリナは2週連続でワンツーフィニッシュを達成した初の歌手となりました。なおジョングクは2023年に2週ワンツーフィニッシュを果たしていますが、連続ではありません。

 

またサブリナ・カーペンターは、Global 200およびGlobal Excl. U.S.の双方において2週連続でワンツーフィニッシュを達成した最初の歌手となりました。