イベントレポート
2022.12.02
IKENOBOいけばなアート展@横浜2022を開催しました
(一財)池坊華道会では11月26日と27日に、横浜市イギリス館でIKENOBOいけばなアート展@横浜2022を開催しました。
IKENOBOいけばなアート展は伝統文化であるいけばなと現代的なアート感覚が融合した作品展で、2021年に京都、今年10月に奈良で実施し、今回、関東で初めての開催となりました。
会場となった横浜市イギリス館は1937年に英国総領事公邸として建てられた洋館で、建物内には当時の雰囲気を感じるシャンデリアや家具などが配置されています。本展では神奈川県内の支部に所属する会員32名(14チーム)が参加し、同館の玄関や玄関ホール、階段踊り場、2階展示室など計14ヶ所に作品を展示ました。
洋館での展示となった今回は、バラやグロリオサ、オンシジウムなどの洋花を使った作品が多く見られたほか、季節柄としてクリスマスを意識した作品も出品されました。また、和と洋の違いや花と人の個性をいかすなど、多様性をテーマにした作品も見られました。
2日目には池坊雅史事務総長の巡視が行われ、事務総長からチームでの取り組み方や作品のテーマなどについて質問されると、参加者は制作にあたって苦労した点やテーマに合わせた花材選びなどについて説明しました。来場者からは「いけばなというと花器と剣山を思い浮かべるが、これなら自分の家でも実践できそう」「花をただ挿すだけでなく、空間を意識することが大切ということがわかった」などの声が聞かれました。