商品説明
明治期北海道の兵士たち ― 徴兵・戦没・慰霊
相庭達也 著
定価:7,700円(本体価格7,000円+税)
判型:A5 上製
頁数:280
ISBN:978-4-8329-6897-4
Cコード:C3021
発行日:2024-04-10
●本書の特徴
明治期北海道の人々はどのように徴兵され戦没し慰霊されたのか。屯田兵と第七師団の動向を中心に、「移民社会」北海道での郷土部隊の成立過程とその東アジア史における役割を、合祀名簿や遺品の手帳などの多様な史料から解明する。
●目次
凡例
序章
本書の課題 / 先行研究 / 本書の構成と研究方法
第一章 西南戦争と屯田兵
序
第一節 屯田兵の成立と特性
第二節 西南戦争への出征
第三節 西南戦争での戦没者慰霊
第四節 「札幌手稲平和霊園」に残る戦没者の墓から──小括にかえて
第二章 日清戦争と台湾植民地戦争
序
第一節 北海道からの日清及び台湾植民地戦争への出征
第二節 戦没者とその慰霊
第三節 道内各地での追悼・祝賀・歓迎会の開催とその役割
小括
第三章 日露戦争と北海道護国神社
序
第一節 北海道関係者の日露戦争における戦没者
第二節 北海道護国神社の動向
第三節 「遺骨」・「遺髪」の動きについて
小括
第四章 屯田兵にとっての日露戦争
序
第一節 徴兵令と屯田兵条例
第二節 日露戦争への出征と戦没
第三節 屯田兵への土地増給問題
小括
第五章 サハリン占領戦と樺太守備隊
序
第一節 サハリン占領戦の実態
第二節 北海道出身兵士の『軍隊手帳』から
第三節 樺太守備隊と第七師団
小括
第六章 韓国併合過程における第七師団の動向
序
第一節 北韓軍の動向
第二節 第七師団後備歩兵部隊の動きと戦没者の実態
第三節 韓国併合過程での北韓軍の役割
第四節 義兵闘争の実態とその弾圧
小括
終章
本書の総括 / 今後の課題と展望
あとがき
初出一覧
人名索引
事項索引
●著者紹介
相庭 達也(アイニワ タツヤ)
1960年北海道旭川市生まれ
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
北海道の公立高等学校を4校、計36年間勤務した後、2020年に定年退職
現在 北海道大学大学院文学研究院専門研究員、北海道大学教育学部非常勤講師、酪農学園大学非常勤講師
(本書刊行時の情報です)