商品説明
荒木俊夫著
判型: A5 上製
頁数: 330
ISBN: 978-4-8329-5641-4
Cコード: C3031
発行日: 1994-08-10
●本書の特徴
「人々はいかなる要因から投票を決めるのか」—浮動層や革新票の動向に注目し,パネル調査に基づく多変量解析を始め種々の統計手法を駆使. 数量化できない政治的社会的諸現象とも丹念に突き合わせながら,10年に及ぶ調査をまとめた,投票行動分析の先駆的業績.
●目次
まえがき
第1部 保守化と投票行動
第1章 自民党票の変動——石川真澄氏の所説をめぐって
1 自民党票の変動要因
2 大都市への人口移動と自民党票
3 地方選が事前に行なわれた衆議院選挙の自民党票
第2章 1970年代の政治意識——村上泰亮氏の論考をめぐって
1 保守党獲得票率の横ばいと支持率の回復
2 村上氏における「保守化」の意味
3 76年選挙と79年選挙における固有の要因
4 80年選挙の特異性
第3章 職業・世代と投票行動
はじめに
1 職業と投票
2 社会経済的地位と投票
3 労働組合と職場規模
4 年齢層と世代
第2部 浮動層と革新政党——札幌市の選挙分析
第4章 支持政党——1971年参議院選挙
1 支持政党とデモグラフィック要因
2 支持政党と階層意識
3 両親の支持政党との関係
4 嫌いな政党
5 政党間の違い
6 争点
7 「活動的」な人
第5章 浮動層——1971年参議院選挙
1 党派別得票率
2 浮動層の規定
3 浮動層の社会学的特性
4 浮動層の政治学的特性
第6章 共産党票——1972年選挙
1 共産党への移動票と共産党投票者のデモグラフィックな要因
2 共産党投票者の政治的講堂・態度にみられる特性
第7章 社会・共産両党の退潮——1976年総選挙
はじめに
1 左翼政党から流出した票の特性
2 政治的意見の「保守化」
第8章 テレビ政見放送の影響——1979・80年総選挙
はじめに
1 テレビ政見放送「視聴」の意味
2 テレビ政見放送視聴の投票効果
3 候補者イメージと政見放送
解題………相内俊一
調査の概要………相内俊一
業績一覧
あとがき………阿部四郎
図表索引
●著者紹介
荒木 俊夫
1937年 北海道利尻に生る
1959年 北海道大学法学部卒業
1962年 北海道大学大学院研究科修士課程修了、法学修士
1962年 北海道大学法学部助手
1965年 北海学園大学法学部講師
1967年 北海学園大学法学部助教授
1975年 北海学園大学法学部教授
1978年 北海道大学法学部教授
1990〜92年 北海道大学法学部長
1993年 死去