再放送:2024年1月3日午前3時20分~
2023年8月8日(火)午後1時45分放送 笑顔の先に 突然、体が動かなくなった葉月ちゃん
「笑っていた方が良いことたくさんあるんだよ」。
そう言って、つらいこと、悲しいことも乗り越えてきた。
笑顔の先に待っていたこととは...。
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11歳の誕生日
母の送迎で特別支援学校へ
顔をふく父
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旭川市内に住む渡邊葉月ちゃん(11)。3年前、突然倒れ、ほぼ寝たきりの状態になってしまった。人工呼吸器をつけたため、声も失った。原因は脊髄にできた腫瘍。今の医療では、葉月ちゃんが元通りに回復することはない。
HTBが葉月ちゃんに出会ったのは、倒れてから2年が経った2022年春。体が動かせなくても、声をうまく出せなくても、何事にも前向きに挑戦する葉月ちゃん。笑顔が印象的な女の子。そのパワーはどこから湧いてくるのか?笑顔の裏にある葛藤は?密着取材が始まった。夜中にたん吸引をする母
生活のあらゆることに介護が必要で、ようやく通えるようになった特別支援学校では、以前のようにクラスメートもいない。言葉がうまく伝わらず、悔し涙が止まらないこともあった。葉月ちゃんと家族の日常からは、「医療的ケア児」を取り巻く厳しい現実が見えてくる。
それでも、葉月ちゃんは笑顔を見せる。同じように病気と闘っている人たちに元気を届けたいと、SNSでの発信も始めた。見た人が「笑えればいい」と願って。今では多くの人が彼女の姿、笑顔に勇気をもらっている。
「笑っていた方が良いことたくさんあるんだよ」。
つらいこと、悲しいことも、たくさん経験してきた葉月ちゃんが、当たり前のように放った言葉だ。言葉が伝わらず涙することも
1年余りの密着取材で、葉月ちゃんがいつも笑顔だったわけではない。時に、悩み、悔しがり、涙を見せることもあった。それでも、前を向き、一つ一つ挑戦し続けた結果、6年生になった葉月ちゃんに大きな変化が起きる。3年ぶりに声を出すことができたのだ。
「11年間生きてきて、おしゃべり楽しいって初めて思った」。地域の中学校で授業見学
意思疎通ができることの楽しさを改めて知った葉月ちゃんは、来年春の中学校進学を控え、同級生が大勢いる地域の学校に入りたいと思い始めている。
葉月ちゃんと家族の挑戦の日々から、私たちが学ぶべきこととは?
【スタッフ】ナレーター HTBアナウンサー 森さやか
編集 角田朋美
撮影 石原剛司
ディレクター 鈴木麻友
プロデューサー 広瀬久美子