遺品整理は、故人が生前に使用していた物を整理する大切な作業です。
遺品の量が多い場合には、身内だけでできないこともあり、専門の遺品整理業者に依頼するケースが少なくありません。業者に依頼する場合、ある程度高額な費用がかかるため、より迅速、かつ丁寧に進めてくれる遺品整理業者を選ぶことが重要です。
この記事では、家やマンションの売却などに伴う遺品整理を専門業者に依頼した場合にかかる費用目安について詳しく解説します。サービス内容の内訳や料金を安く抑えるコツも紹介するので、これから遺品整理を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- 遺品整理に適したタイミングやサービス内容
- 遺品整理の費用・料金相場
- 遺品整理を業者に依頼する場合の費用・料金内訳
- 遺品整理を業者に依頼するメリット・デメリット
- 遺品整理の費用・料金を安く抑えるコツ
もくじ
そもそも遺品整理とは?
遺品整理とは、故人が生前に使用していた思い出の品などを整理することです。通常、遺品整理は身内が行いますが、最近は専門業者に依頼するケースも増えています。
遺品整理は、一般的に以下のような品物を整理するケースが多くあります。
- 衣類
- 写真や手紙
- 財産として価値のある品物(通帳など)
- 家財道具 など
遺品整理は、ただ品物を整理・処分するだけでなく、遺族自身の気持ちを整理する役割もあります。そのため、作業は丁寧に行うことが非常に重要です。
ここからは、遺品整理について、以下2つの内容を解説します。
- 遺品整理に適した時期・タイミング
- 遺品整理業者に依頼できる主なサービス内容
遺品整理に適した時期・タイミング
遺品整理に適したタイミングとして、主に以下が挙げられます。
- 親族が集まる葬儀後
- 四十九日後
- 相続前
- 一周忌 など
大切な人が亡くなったばかりでは心の整理がついていないため、遺品整理に手をつけられないケースも少なくありません。遺品整理を行う時期に明確な決まりはないため、親族の気持ちが落ち着いてから取り組むと良いでしょう。
ただし、故人が賃貸住宅で一人暮らしをしていた場合などは、退去期限が設けられているため早めに遺品整理をする必要があります。
遺品整理業者に依頼できる主なサービス内容
遺品整理を有料で引き受けてくれる専門業者では、主に以下のサービスを提供しています。
- 遺品の仕分け
- 貴重品の捜索
- 不用品処分
- 遺品の供養
- 遺品の買取
- 不動産売却における仲介会社の紹介 など
代表的なサービスである遺品の仕分けでは、故人が住んでいた自宅の片付けを行い、必要・不要なものを仕分けしてくれます。
片付け中に貴金属や重要書類などの貴重品を探し出し、遺族に引渡すサービスもあります。
不用品は適切な方法で廃棄やリサイクルを行い、神棚や仏壇などの遺品の供養も引き受けてくれる業者も存在します。
また、故人が一人暮らしの場合、住居が空き家になってしまうケースがあります。そのような場合にも遺族がすぐに対処できるように、不動産売却の仲介会社を紹介するサポートを実施している遺品整理業者も存在します。
不動産売却を検討するなら無料一括査定が便利
遺品整理後に空き家となった不動産を売却するなら、無料一括査定を利用して自分にあった不動産会社に依頼することをおすすめします。
家族や親戚が亡くなった場合に、故人が暮らしていた住居が空き家になってしまうケースは少なくありません。空き家は放置すると維持費用がかかったり、資産価値が低下するなど、さまざまなリスクがあるので早めに整理する必要があります。
空き家を整理する方法はさまざまで、その1つとして第三者への売却が挙げられます。とはいえ、自分だけで売却のプロセスを適切に進めるのは簡単ではありません。
そのような場合に、不動産ポータルサイトが運営する一括査定を利用すれば、プロである不動産会社に売却活動を依頼できます。多くの不動産ポータルサイトは、厳正な審査に通過した不動産会社とだけ提携しているので、安心して依頼できます。
遺品整理が落ち着いたタイミングで、空き家となった不動産の売却を検討している人は、ぜひ一括査定を利用してみてください。
遺品整理の費用・料金相場
遺品整理を専門業者に依頼した場合の費用は、エリアや間取りなどによって異なります。
例えば、Webサイトに掲載されている、ある事業者では1Kで4万円から、3LDKでは20万円からという金額が目安として示されています。
ここからは、遺品整理の費用相場について、以下の項目別に解説します。
- エリア別の費用相場
- 間取り別の費用相場
- 自分で遺品整理をした場合の費用相場
エリア別の費用相場
エリア別における遺品整理の費用相場の目安は2LDKの場合、以下のとおりです。
エリア | 費用相場 |
北海道 | 約8万円 |
東北 | 約14万円 |
関東 | 約9万円 |
甲信 | 約15万円 |
北陸 | 約8万円 |
東海 | 約10万円 |
近畿 | 約8万円 |
中国 | 約10万円 |
四国 | 約14万円 |
九州 | 約13万円 |
沖縄 | 約16万円 |
遺品整理の費用相場はエリアにより違いがあり、沖縄や甲信地方がやや高めの傾向にあります。一方、北海道や関東地方などの費用相場は低い傾向にあります。
ただし、上記はあくまで目安となり、費用は間取りやサービス内容などによって大きく変動します。例えば、1Rや1Kの間取りは3万円程度で依頼できたり、3LDKなど面積が大きい間取りの場合は20万円を超えたりする場合があります。
依頼する遺品整理業者によっても価格が大幅に異なることがあるので、サービス内容と料金が見合っているかを見極めることも必要です。
部屋が広く遺品の量が多いと作業時間や労力も増えるため、費用は高くなります。
間取り別の費用相場
遺品整理を業者に依頼した場合の、間取り別の費用相場は以下のとおりです。
間取り | 費用相場 | 作業人数 | 作業時間 |
1K | 2〜12万円 | 1名程度 | 1〜2時間 |
1DK | 4〜15万円 | 2名程度 | 2〜3時間 |
1LDK | 6〜23万円 | 3名程度 | 2〜3時間 |
2DK | 8〜25万円 | 3名程度 | 3〜4時間 |
2LDK | 10〜42万円 | 4名程度 | 3〜5時間 |
3DK | 12〜45万円 | 5名程度 | 4〜5時間 |
3LDK | 14〜67万円 | 5〜6名程度 | 4〜6時間 |
4LDK | 20〜90万円 | 6名程度 | 5〜7時間 |
上記の費用相場や作業人数、作業時間はあくまで目安です。対応している地域や遺品の量、室内の状況などによって金額が大きく変動します。
特に、間取りが3DKを超えると大型家具の解体作業なども含まれることがあるため、高額な料金がかかる場合があります。
また、多くの遺品整理業者では軽清掃や貴重品の捜索、不用品の回収・処分などが料金プランに含まれます。
他にも、追加料金を支払えば以下のようなサービスも提供してくれる場合があります。
- 相続相談
- リフォーム・ハウスクリーニング
- 家屋の解体
- 遺品の供養 など
上記のようなサービスを受けたい場合は、依頼先の業者に問合せて確認しましょう。
自分で遺品整理をした場合の費用相場
業者に依頼せず、自分で遺品整理をするときの費用相場は以下のとおりです。
項目 | 費用相場 |
ごみ袋代 | 90〜800円程度 |
粗大ごみ処理手数料 | 400~3,000円程度 |
家電リサイクル料 | 990~5,000円程度 |
※参考1:指定収集袋の種類と価格|八王子市公式ホームページ
※参考2:粗大ごみの処理手数料一覧|新宿区
※参考3:再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)|RKC 一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター
不用品を入れるごみ袋代は、1袋あたり数百円程度で購入できます。自治体によっては指定のごみ袋があるので、地域のルールに従いましょう。
粗大ごみ処理手数料は地域によって異なり、無料のエリアもあれば有料となる場所もあります。地域の集積所に捨てられない粗大ごみもあるので注意しましょう。
粗大ごみ処理手数料は品目ごとに設定されており、東京都豊島区の例では以下のとおりです。
粗大ごみの種類 | 粗大ごみ処理手数料 |
● いす(ソファー以外) ● ゴルフ用具 ● 座いす ● 炊飯器 |
400円 |
● 鏡台(高さ40cm以上70cm未満) ● 敷物・ホットカーペット(3畳を超えるもの) ● 自転車(16インチ以上) ● ストーブ(ファンヒーター) |
400~3,000円程度 |
● こたつ(家具調電気こたつ+こたつ) ● コピー機(家庭使用) ● 食器洗乾燥機 ● 洗面化粧台 ● テーブル・座卓(最大辺1.5m以上。ガラス製天板除く) |
1,300円 |
● ソファー(二人以上用) ● ダブルベッド(ベッドマットを除く) |
2,300円 |
※参考:粗大ごみ品目一覧表|豊島区
家電リサイクル料は990〜5,000円程度が目安です。
冷蔵庫やエアコン、洗濯機などはリサイクル回収しなければならないため、処分のみの場合は製品を購入したお店に引取りを依頼しましょう。
購入したお店が不明な場合は、住んでいる自治体のルールに従い処分します。
遺品整理を業者に依頼する場合の費用・料金内訳
遺品整理を業者に依頼する場合は、以下の費用がかかります。見積もりには、以下の内容がすべて含まれているのが一般的です。
- 遺品の処分費用
- 車両費
- 人件費
- その他の費用
遺品の処分費用
遺品を整理する作業費の費用相場は、以下のとおりです。
間取り | 料金 |
1LDK | 8.8万円~ |
2LDK | 16.5万円~ |
3LDK | 22万円~ |
作業費には、遺品の処分費用や家電のリサイクル料金などがプラスされます。遺品の処分費用は業者により違いがあるため、複数社から見積もりを取って比較しましょう。
主な家電のリサイクル料金の料金の目安は、以下のとおりです。リサイクル料金の他に、運搬料もかかります。
品目 | リサイクル料金 |
エアコン | 990円 |
液晶・有機EL・プラズマ式 テレビ | 1,870円 |
冷蔵庫・冷凍庫(小) | 3,740円 |
洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円 |
※参考:再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)|RKC 一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター
リサイクル料金はメーカー、収集・運搬料金は販売店により異なります。
車両費
2トン車を利用した場合の目安費用は2万円程度です。積載量の目安は段ボール20箱分になっています。
処分する遺品の量が多いとトラックの数も増えるため、車両費が高くなります。
人件費
遺品整理は人力で行われるため、部屋の広さに応じて人件費に違いがあります。
作業員1人あたりにつき、1日1.5〜2万円程度かかるのが一般的です。遺品の量が多いと作業員が多くなるため、人件費も高額になります。
その他の費用
遺品整理を依頼する際には、オプションでさまざまなサービスを利用できる場合があります。オプションサービスの料金相場例は以下のとおりです。
なお、料金はあくまで目安となっています。
オプションサービス | 料金相場例 |
自宅での供養・お焚き上げ | 3,000円〜2万円 |
エアコンの取り外し | 無料〜6,000円 |
ハウスクリーニング作業 | 2.8万円~ |
消臭・消毒作業 | 4.4万円~ |
害虫駆除 | 1万円~ |
特殊清掃 | 2万円~ |
仏壇を処分するときは、閉眼供養(※魂抜きの儀式)が必要で、遺品整理業者が僧侶を手配してくれるケースもあります。孤独死などで室内が汚損したときは、特殊清掃できれいにするサービスを受けるという選択肢もあります。
遺品整理を業者に依頼するメリット
遺品整理を業者に依頼するメリットは以下のとおりです。
- 時間や労力がかからない
- 遠方に住んでいても依頼できる
- オプションやサービスが充実している
時間や労力がかからない
遺品整理を業者に任せると、時間や労力がかからない点がメリットの1つです。
自分で行う場合は遺品の仕分けからはじまり、処分まで行う必要があります。以下のように感じている人は、遺品整理業者に依頼するとよいでしょう。
- どこから手をつければいいかわからない
- 遺品を見ていると故人を思い出して辛くなる
- 忙しくて遺品整理をする時間がない
近年、ごみ出しや分別のルールが厳しくなっているので、プロに依頼すれば正しい方法で処分してくれます。また、体力的に疲れないこともメリットといえます。
実家を売却する際の仕分けの大変さについては、以下のエントリで語られているので参考にしてください。
https://lonestar.hatenablog.com/entry/2024/07/02/181817
遠方に住んでいても依頼できる
実家などの遺品整理をする場合、遠方に住んでいると片付けがなかなか進みません。
自分で行う場合、遺品整理は時間がかかるので、家庭の事情によっては頻繁に片付けに行けないケースもあります。遺品整理業者に依頼すれば、近くに住んでいなくても遺品を整理できるので、心の負担も軽くなるでしょう。
オプションやサービスが充実している
遺品整理業者には、さまざまなオプションやサービスを提供している会社も多く見受けられます。
遺品を引き上げた後、家の中をハウスクリーニングできれいにしてくれたり、車やバイクの廃車手続きを代行してくれたりするサービスもあります。
業者ごとに、オプションやサービスの種類を調べてみましょう。オプションやサービスは業者ごとに料金が異なるので、複数社を比較することが重要です。
遺品整理を業者に依頼するデメリット
遺品整理を業者に依頼すると、以下のようなデメリットが考えられます。
- 高額な費用がかかる
- 悪質な遺品整理業者も一定数存在する
高額な費用がかかる
遺品整理を業者に依頼するデメリットの1つは、高額な費用がかかることです。
一人暮らしの場合でも遺品をすべて処分するとなると、膨大な量になってしまいます。一軒家になると、数十万円を超えることも珍しくありません。
作業費の他に、処分費や人件費、運搬料などもかかるため、まとまった資金を用意する必要があります。衣類や小物など家庭ごみで出せるものはなるべく自分で処分して、少しでも処分費用を抑えることが重要です。
悪質な遺品整理業者も一定数存在する
遺品整理業界の中には悪質な業者も一定数存在します。悪質な業者は、以下のような詐欺まがいのアプローチをかけてくるケースがあるので注意しましょう。
遺品整理サービスに関する相談は、消費者センターにも多く寄せられており、以下のようなトラブルが見受けられます。
- 高額な追加料金が発生した
- 処分しない予定の遺品が処分された
- 解約を申し出たら高額なキャンセル料を請求された
- 突然訪問してきて半ば強制的にサービスを勧められた
上記のような悪徳業者を避けるためにも、複数社から見積もりを取り、比較検討した上で選びましょう。見積書に、作業内容や費用を明確に記載しているかをチェックすることも重要です。
遺品整理の費用・料金を安く抑えるコツ
遺品整理業者のサービスは便利な一方で費用が高額になることが多く、少しでも抑えたいものです。料金を安く抑えるコツには、以下のような方法があります。
- 自分でできるものは整理しておく
- 売れそうなものは買取に出す
- 相見積もりをとる
自分でできるものは整理しておく
遺品整理の依頼は、処分する品物が少ないほど料金が安くなります。そのため、業者の手をかけずに片付けられるものは、自分で整理するとよいでしょう。
家族の協力を仰げる場合はトラックを借りて、自治体が運営する廃棄物処理施設に直接持ち込めば粗大ごみでも格安で処分できます。
処分しやすいものは自分たちで行い、大型の家具や家電製品などは専門業者に依頼することをおすすめします。
売れそうなものは買取に出す
遺品整理する品物の中には、着物や骨董品など買取に出せるものがあるケースもあります。
それほど価値がないと思っていても、査定に出してみると予想外に高額な買取価格がつくことも少なくありません。めぼしい品物があったら、遺品整理を依頼する前に専門の買取業者に査定してもらうとよいでしょう。
業者によっては、遺品整理の費用から買取金額を差し引いてもらえるケースもあります。
相見積もりをとる
遺品整理の業者を選ぶ際は、複数社から見積もりをとるようにしましょう。なぜなら、1社だけではサービス内容に見合った価格であるかを判断するのが難しいからです。
少なくとも2〜3社に見積もりを依頼し、確認するときは作業価格だけでなく、追加料金やキャンセル料についても確認しておくと安心です。
なお、「見積もり金額が安い=優良業者」であるとは限らないので注意してください。
遺品整理の費用・料金に関するよくある質問
最後に、遺品整理の費用・料金に関する以下の質問に回答します。
- 遺品整理に100万円かかることはある?
- 遺品整理の費用は誰が払う?
- 優良な遺品整理業者の見分け方は?
- 遺品整理において捨ててはいけないものは?
遺品整理に100万円かかることはある?
遺品整理をする住宅の間取りや整理・処分する品物の量などによっては、料金が100万円近くかかるケースもあるでしょう。
前述のとおり、遺品整理業者のサービスは処分する遺品の量やオプションサービスの有無により、料金が大きく変動します。特に、3LDK以上の間取りになると、処分量や作業者の人数も増えるので、高額になる場合があります。
ただし、どう考えても100万円はかからないようなサービス内容で請求が生じた場合は、悪質な業者であるおそれがあります。
不正な請求による後悔を防ぐには、見積もりを複数社に依頼して妥当な金額かどうかを確認することが重要です。
遺品整理の費用は誰が払う?
遺品整理の費用を負担するのは原則、相続人となります。なお、遺品は故人の財産でもあるため、基本的に相続人全員の合意が必要です。
遺品整理で故人が残した貴金属やブランド品、骨董品など高価な品を売却した場合は、相続放棄ができなくなることがあるため注意しましょう。
遺品整理費用の負担割合は、処分前に全員で誰がどのくらいを負担するのかを決めておくと、支払いのときにトラブルになりません。
遺品整理費用は、各相続人で均等に分担して支払うのが一般的です。
優良な遺品整理業者の見分け方は?
優良な遺品整理業者を見分けたいときには、以下のポイントをチェックしましょう。
- 実績が豊富である
- 料金が費用相場にあっている
- 希望どおりのサービスをしてくれる
実績が豊富な業者なら、迅速かつスムーズに遺品整理を行えます。料金がサービス内容に見合っているかは、複数社から見積もりを取って比較検討しましょう。
満足のいくサポートを受けたい場合は、以下の点を調べましょう。
- 遺品整理士などの資格保有者が在籍している
- 自治体の情報に登録されている
- 実績・サービス・料金などの情報が充実した自社ホームページを運営している
遺品整理士は、遺品整理に関する専門的な知識を持っているため、高度なサービスを受けられる可能性があります。
自治体のホームページなどに登録・掲載されている遺品整理業者は、一般的に信頼性が高いといえるでしょう。自社のホームページで、サービス内容や料金などの情報を豊富に掲載している業者もおすすめです。
遺品整理において捨ててはいけないものは?
遺品整理をする際に処分してはいけないものは、以下のとおりです。
- 遺言書
- 身分証明書・年金手帳
- 通帳・キャッシュカード
- クレジットカード
- 不動産の権利証 など
遺言書を意図的に処分すると、罪に問われることがあるため注意しましょう。故人のマイナンバーカードや被保険者証などは、役所に死亡届を提出する際に必要となります。
通帳やキャッシュカードは、預貯金の引き出しや相続手続き、口座の凍結解除などで使用します。クレジットカードを解約するときには、記載されている番号をカード会社に知らせなければなりません。
実家を売却する際には権利証が必要なため、手元に残しておくことを推奨します。
遺品整理を業者に依頼するなら料金だけで判断しないことが重要
遺品整理を業者に依頼する場合は高額な費用がかかるため、複数社から見積書を取って適正な価格であるかを比べることが重要です。
ただし、料金が安いからといって、優良業者であるとは限りません。なぜなら、見積もりの段階では安い金額を提示していても、後から大きく乖離した料金を請求してくる悪質な業者も一定数存在するからです。
また、見積もり時の料金は安くても処分量や追加のサービスなどによって金額は大きく変動します。無理なく支払える範囲、かつ必要なサービスを受けられる業者を選びましょう。
なお、遺品整理後に空き家になった実家を売却する場合は、LIFULL HOME'Sの不動産一括査定をぜひご利用ください。LIFULL HOME'Sでは、独自の掲載基準をクリアした信頼できる不動産会社とだけ提携しています。
全国で約4,500社(2024年10月時点)と提携しているので、自分にあった不動産会社に査定を依頼できます。
記事執筆・監修
矢口 美加子(やぐち みかこ)
宅地建物取引士、整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級の資格を保有。建築・不動産会社で事務をしながら、家族が所有する賃貸物件の契約や更新業務を担当。不動産ライターとしてハウスメーカー、不動産会社など一部上場企業の案件を中心に活動中。