住みたい街、これから住む街を選ぶ時、あなたが重視することは何ですか?

家族構成や世代によって重視することは異なるでしょう。しかし、住みたい街を選ぶ時に着目するポイントには、いくつか共通する要素があります。

今回はそれを踏まえて、自分にとって住みたい街、住むべき街に必要な要素を紹介します。
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交通利便性
リタイアしたシニア世代の場合、極端に不便なエリアでなければそれで十分という考え方もあります。しかし、仕事に子育てに趣味にと、毎日をアクティブに過ごす現役世代は、アクセスが便利な駅の周辺に住みたいという思いが強いようです。

 

都市部は駅間が短い上にJR、私鉄、地下鉄など複数駅を利用できるケースが多く、駅から徒歩5~10分くらいが交通利便性をはかるひとつの目安になります。

 

一方、近郊~郊外の場合は駅間が長くなり、交通機関も限られてくるため、駅から徒歩10~15分くらいが分かれ目になります。

生活利便性
毎日の買い物や、銀行・病院・学校などへのアクセスを重視する人もいれば、家族や友人と楽しく食事をしたい時に使える飲食店や、余暇を過ごすのに適した公園やスポーツ・レジャー施設、図書館の有無を重視するなど、人によって求めるものが異なります。

 

生活利便性を考える時は、自分や家族が生活を営む上で何を大切にしているのかの優先順位を意識するとよいでしょう。

 

一般的に交通利便性の良い駅周辺は、生活利便性も高いケースが多いようです。

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居住快適性
住む街を選ぶ時にチェックしたい居住快適性は、騒音や日当たりです。駅周辺など人が多く集まる場所は交通利便性や生活利便性に優れている一方で、人の声や車の音などが気になることがあります。

 

高い建物が隣接している場合は、期待する日当たりや風通しを得られないこともあるでしょう。

 

歴史がある街など古くから人が住んでいるエリアは、居住環境に工夫がなされているケースが多いため、居住快適性が高い傾向があります。

 

静かな場所を希望する人は、駅の近くや商店街などから離れると、理想の場所を見つけやすくなるでしょう。

安全性
安全性には、日常生活での安全性と、災害時の安全性があります。日常生活の安全性とは防犯性のこと。犯罪の有無や発生率だけでなく、商店街や街灯があるなど夜遅くても心配せずに歩ける環境か、終電や終バスが遅くまであるかなどもチェックしておきたいポイントです。

 

一方、災害時の安全性は、地盤や建物の性能などに起因します。地盤が安定しているエリアや、地震の揺れを抑えてくれる免震装置が備わっている建物を選ぶことで得ることができます。

 

特定のエリアで長く生活することを考える時、安全性はとても重要なポイントになります。

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資産性
資産性は、購入して居住する場合に当てはまる要素です。エリアによっては、購入時から資産価値が大きく減じてしまう場合も。コスト全般を考えるなら、資産性についても考えておくことが大切です。

 

資産性の高い住宅であれば、何らかの理由で転居することになった際、売却せずに賃貸に出し、収益物件として活用することもできます。つまり資産性は収益性にもつながるのです。

 

資産性は、買う時、売る時、貸す時にクローズアップされるので、購入を考えている場合は、おろそかにできない要素です。

街の雰囲気
これまで、下町と山の手というようにやんわりと区別されていた街の雰囲気。しかし、最近では商業地の真ん中にマンションが建っていることもあり、居住できる場所は多様性を見せています。

 

また、人気の街と一言で言っても、駅周辺の繁華街と一軒家が多く建ち並ぶ住宅街部分では雰囲気が異なります。

 

住む場所との相性の良し悪しは、その後の住み心地に影響を与えます。住みたい街を選ぶ場合は、自分や一緒に暮らす家族と街の雰囲気が合っているかどうかも見極めたいところです。

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再開発エリア
商業施設が少なかったり交通の便が良くなかったりと、これまで人が多く住むイメージがなかったところが再開発によって新たな人気住宅地に生まれ変わるということが数多くあります。

 

たとえば、15年ほど前から開発が進む湾岸エリアがその典型例です。住宅地として活用されてこなかったところに次々とタワーマンションが建設されています。

 

このような再開発エリアは、新駅が開業するなど、交通利便性が飛躍的に向上する場合があり、新たな人気エリアに発展する可能性も。街としての人気が高まれば、マンションなどの価格が急激に高まることも考えられます。

子育て環境
昨今ではとくに少子化対策として、子育て環境の整備が注目されるようになっています。人口減少が続く中、自治体が安定した税収を得ながら行政サービスを展開するために、子育て世代がより安心して快適に過ごせる環境づくりは急務といえるでしょう。

 

たとえば、託児施設の充実です。待機児童問題に悩むことなく、育児休暇後から短期間で社会復帰できる環境が整っていることが人気の街の条件になることも少なくありません。
子育て支援の条件は自治体によって異なるため、よくチェックしてみましょう。

 

また、子どもが大きな声を出したり、走り回ったりしても迷惑にならないよう、できれば一戸建てを建てられる・購入できる街を選びたいと思う人もいるでしょう。
子育て環境を重視する場合は、さまざまな視点を総合して考えることが大事です。

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お受験や教育環境
子育て環境にもいえることですが、子どもの教育環境を重視し始めると、住みたい街の条件も自ずと変わってくるのではないでしょうか。

 

お受験や教育環境を考える場合、中高一貫校や、有名大学への進学率が高い学校に通いやすいエリアを選ぶのが一般的です。また、希望の学校に入学するための学習塾が近くにあるかどうかも見逃せないポイントでしょう。

 

受験に関する情報は、限定情報として一部で共有されることが多く、該当する学校に近いエリアの教育関連のコミュニティに属していないと知り得ないケースもあります。

 

情報を得るためには、希望する学校や学習塾があるエリアに住む、もしくは通えるところに住むことがポイントといえそうです。

これらを加味し、自分や家族が今後何を大切にしていくかを考えて住みたい街を選ぶことで、理想的な暮らしに近づくことができるはず。

 

多くの人が住みたい、住んで夢や希望を実現させたいと考える街には、単なる住みやすさだけではなく、住みたくなる明確な理由や根拠があるのです。

 

どこに住むかということは、少し大袈裟にいうと、これからの人生設計に大きな影響を与えることでもあります。

 

「住みやすそうだから」「楽しそうだから」「飲食店が充実しているから」といった近視眼的な見方だけではなく、中長期に渡って、自分と家族が楽しく、快適に生活できるかどうかという視点で住むべき街を選ぶことをおすすめします。

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更新日: / 公開日:2018.11.09