一般的な賃貸物件では、契約期間が2年程度のことが多く、ある程度長く住むことが前提とされています。
そのため、出張や研修などの事情で、短期で借りられる物件を探すときには、通常とは違った探し方をする必要があります。
今回は短期で借りられる賃貸物件の種類と選び方のポイントについて見ていきましょう。
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短期で利用できる住まいの選択肢
短期で利用できる住まいには、具体的にどのような種類があるのでしょうか。ここでは、主な選択肢について解説します。
短期賃貸マンション
短期賃貸マンションとは、その名のとおり、1ヶ月単位などの短期で借りられるマンションのことを指します。
通常の賃貸物件とホテルの中間に位置するような仕組みであり、2年契約の縛りがないため、短い期間でも利用できるのが特徴です。1ヶ月単位でなく、1週間や数日単位で借りられるマンションもあります。
ホテル
ホテルは契約の手続きが手軽であり、数日単位での短期滞在に適した選択肢といえます。また、ビジネスホテルなどでは、出張での利用を想定して30日単位の長期滞在プランを設けているところもあります。
シェアハウス
シェアハウスとは、一軒家などの1つの建物を複数人で借りる形式の物件を指します。
基本的には個室をプライベートスペースとして使い、水回りなどの共有スペースは、ほかの同居者と一緒に使うというスタイルが多いです。
一般的な賃貸物件と比べて家賃が安く、初期費用も抑えられるので、短期滞在のコストを抑えたいときの有力な選択肢になり得ます。
民泊
民泊とは、一般的な一戸建て住宅やマンションに宿泊する方法を指します。契約形態は物件ごとにフレキシブルなので、比較的短期間であっても借りられるケースが多いです。
短期で借りられる物件を選ぶ際のポイント
短期での入居とはいえ、治安や住み心地にはこだわりたいところです。家賃はもちろん、立地や周辺環境にもきちんと目を向けておきましょう。
特に短期賃貸では、慣れない土地に住むケースが多いので、周辺エリアの下調べは入念に行うことが大切です。
そのうえで、シェアハウスでは、面識のない第三者と生活をするという自覚を持って、貴重品の管理や安全性の確保などを意識する必要があります。
また、民泊では、責任者が賃貸物件の運営に不慣れな場合があったり、ゴミや騒音問題などでトラブルが発生したりすることもあるので、十分に注意しましょう。
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短期賃貸マンションの仕組みと特徴
ここからは、短期滞在におけるメインの選択肢として、短期賃貸マンションの仕組みや特徴を詳しく見ていきましょう。
短期賃貸マンションの仕組み
短期賃貸マンションとは前述のとおり、1ヶ月などの短い単位で契約できる賃貸物件のことです。具体的な仕組みとしては、最初に利用する期間を設定して、家賃や必要な費用をまとめて前払いしておくのが特徴です。
一般的な賃貸マンションとの違い
一般的な賃貸マンションと比べると、建物の設備や性能にはそれほど大きな違いはありません。もともとは通常の物件であったものの、途中から短期で借りられるようにしたというケースも多いです。
一方、契約方法やサービス形態には大きな違いがあります。特に大きく異なるのは、生活に必要な家具・家電が一通り備わっている点です。
身の回り品を準備するだけですぐに新生活をスタートできるので、短期滞在に適した仕組みといえます。また、入居手続きもシンプルで、通常の賃貸物件のような細かな入居審査は行われません。
インターネット上の手続きと書類のやりとりのみで借りられるケースも多いです。
短期賃貸マンションが利用される主なシーン
短期賃貸マンションは、以下のようなケースで利用されています。
- 出張や短期の単身赴任
- 旅行時の拠点
- 自宅をリフォームする間の仮住まい
- 一人暮らし、同棲前のお試し
- 受験や就活で上京する際の滞在先
短期で借りられるという手軽さから、短期賃貸マンションにはさまざまな用途があります。単身用だけでなく、複数人で入居できる物件もあるので、リフォーム時の仮住まいといった家族単位での利用も可能です。
短期賃貸マンションのメリット・デメリット
短期賃貸マンションの特徴について、ここではメリットとデメリットの両面から詳しく見ていきましょう。
メリット
短期賃貸マンションには以下のようなメリットがあります。
メリット
- 家具、家電が備え付けられている
- 初期費用が安く抑えられる
- ライフラインの手続きが不要
- 保証人、保証会社利用が不要
- ホテルに滞在するよりコストが抑えられる
短期賃貸マンションには、家具・家電が備え付けられているため、大がかりな引越しは必要ありません。オプションで小物家電などの貸し出しを行っている物件もあるため、荷物を大幅に減らすことができます。
また、通常の賃貸物件と比べて初期費用は安く、水道・電気・ガスなどのライフラインは運営会社が開通手続きを行ってくれます。そのため、すぐにでも新生活をスタートできる手軽さが大きなメリットです。
さらに、ホテルに滞在する場合と比べると、トータルコストが安くなるのも魅力です。
デメリット
続いて、デメリットについても見ていきましょう。
デメリット
- 費用を一括前払いしなければならない
- 家賃は通常より割高
- 内見できないケースが多い
短期賃貸マンションは、基本的に契約期間分の家賃や清掃費などの料金をまとめて前払いする必要があります。そのため、入居時にはある程度のまとまったお金を用意しておかなければなりません。
また、一般的な賃貸物件と比べると、家賃は相場より割高に設定されています。初期費用も踏まえれば、短期なら安く収まることが多いですが、半年以上の期間にわたって入居するなら通常の物件の方が安くなるケースもあります。
さらに、短期賃貸マンションは入居者の入れ替えが多いため、内見できないケースが少なくありません。しっかりと室内を確認してから見極めたい場合は、あらかじめ内見できるか問合せをしておくといいでしょう。
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短期賃貸マンションを契約する際の注意点
短期賃貸マンションは、短期利用に適した便利なサービスである一方、通常の物件とは異なるルールに注意する必要があります。
最後に、主な注意点を4つに分けて見ていきましょう。
契約期間は必ずしも延長できるとは限らない
先ほども解説したように、短期賃貸マンションは最初に入居期間を決めます。契約期間が満了すると、その後は必ずしも延泊できるとは限らないので、あらかじめスケジュールを明確にしておくことが大切です。
違約金の発生条件を確認する
契約期間の途中で解約・退去をする場合、物件によっては違約金が発生し、前払いした分の家賃が返金されないこともあります。途中退去に関するルールは物件ごとに違うため、契約内容をあらかじめチェックしておきましょう。
公共料金の取扱いについて確認する
短期賃貸マンションの水道光熱費は、基本的に定額制となっています。料金は賃料に含まれる場合と、月額で支払う方法の2パターンあり、使いすぎてしまった場合には別途で請求される可能性もあります。
具体的な相場は1日当たり800円、月額で2万4,000円程度ですが、入居人数が増えると料金が加算されていくのが一般的です。費用の仕組みは運営会社ごとに異なるので、契約する前にホームページなどで確認しておきましょう。
まとめ
- 短期で借りられる物件には短期賃貸マンションやシェアハウス、民泊などがある
- 短い入居期間であっても、立地や周辺環境はきちんとチェックしておく
- 短期賃貸マンションはあらかじめ入居期間を決めて、費用をまとめて前払いするのが一般的
- 家具・家電備え付け、契約手続きが簡単など短期入居に適した仕組みが整っている
- 短期賃貸マンション特有のシステムをきちんと理解しておく
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更新日: / 公開日:2017.12.02