平屋の間取りを考えるときに、意外と迷いやすいのが「和室を設けるべきか」という点です。今回は、平屋に和室を設けるメリットや、和室を取り入れた間取りの事例、設置にかかる費用などを解説します。

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まずは、平屋に和室を取り入れるメリットについて見ていきましょう。

 

畳はクッション性が高く、肌触りもよいため、子どもが駆け回って遊んでも安心で、昼寝をする場としても重宝します。

 

足を伸ばして休憩したり、洗濯物を畳んだり、さらには、来客時に客間として使えるなど、幅広い目的で使用できるのがメリットです。天然のい草の畳は香りがよいので、リラックスして過ごせるでしょう。

 

最近の畳は、縁のあり・なしだけでなく、色の種類が増えているので、好みに合わせて組み合わせを楽しめます。

 

アクセントクロスや間接照明を組み込んで和室をデザインすることで、リラックス感の高い、癒しの空間をつくれます。

 

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平屋に和室を取り入れた間取り例を紹介します。家づくりの参考にしてみてください。

 

和室をLDKの横に設けた、人気の間取りです。LDKは19畳ですが、和室の扉を開けると全体で23.5畳の空間になります。

 

和室を子どもの遊び場にすれば、キッチンなどで家事をしながら目が行き届くので安心です。おもちゃを広げていても、扉を閉めれば見えなくなるので、急な来客時にも助かります。

 

リビングから続くスキップフロアを和室にした事例です。「スキップフロア」とは、階段でつなげた半階空間です。床に段差を設けることで、立体的でおしゃれな空間を演出でき、半個室のような空間をつくれるのがメリットです。

 

ほどよいプライベート感がありつつ、家族の気配を感じながら過ごせるので、子ども部屋にも適したスペースといえます。

 

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せっかく和室を取り入れるなら、使い勝手やデザインにもこだわりたいところです。ここでは、和室をワンランクアップさせるデザインのアイデアを紹介します。

 

窓は部屋全体のイメージを左右する大切なポイントです。

 

 

日本の伝統建築で取り入れられてきた丸窓を選ぶとおしゃれな雰囲気に。

 

 

床面に近い地窓(じまど)を取り入れると落ち着きのある空間をつくれます。

 

畳のデザインで、和室の印象は大きく変わります。また、和紙や人工素材を選ぶか、天然のい草を選ぶかによってメンテナンス性も変わります。

 

最近はフローリングとも調和しやすいシンプルでモダンな雰囲気の人気が高く、ベージュやグレー系のカラー畳で、縁なしがおすすめです。

 

小上がりとは、空間の一角を一段高くしたスペースです。一般的にリビングに隣接することが多く、30~40cm程度の段差を設けます。

 

小上がりがあると「段差部分を収納に使える」「段差に座ってくつろげる」「立体的な空間づくりができる」といったメリットがあります。

 

ただし、「段差によりバリアフリー性が損なわれる」「小さな子どもや高齢者は転落リスクがある」「自動お掃除ロボットを上げ下げする必要がある」といったデメリットもあるので、よく検討して採用しましょう。

 

アクセントカラーを和室に取り入れると、おしゃれな雰囲気が高まります。色や柄のバリエーションが豊富なので、趣のある雰囲気からモダンな雰囲気まで自由に表現できます。

 

また、漆喰などの伝統的な要素を取り入れると落ち着いた和空間を演出できるため、つくりたい和室のイメージに合わせて選びましょう。

 

床の間は伝統的な和室における特徴の一つですが、最近は、段差のない板のみを設置したシンプルな床の間が増えています。

 

花を生けるだけでなく、オブジェなどを飾って楽しめるので、和室の雰囲気づくりに一役買ってくれるでしょう。

 

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和室は、畳の素材やグレード、部屋の広さ、縁あり・縁なしなどによって費用が変わります。ここでは、和室の費用目安を見ていきましょう。

 

畳の費用は6畳ほどの広さの場合、「一般的な縁あり畳で6万~7.2万円」「琉球畳で10万~12万円」程度とされています。

 

畳は種類やグレードによって価格が上下するので、どの種類を選ぶのか、つくりたい部屋のイメージや予算に合わせて決めましょう。

 

また、障子は3万円前後、既製品の和紙ブラインドは1.5万円前後なので、シンプルな6畳の和室ならトータル20万~40万円前後が目安となります。

 

洋室から和室にリフォームする場合は、施工方法によって費用が大きく異なります。

 

たとえば、フローリングの上から畳を重ねて敷く場合には、6畳程度だと10万円以内と比較的安く抑えられます。

 

フローリングを撤去する場合は13万円以上、壁のリフォームも同時に行う場合は少なくとも30万~60万円程度は見ておきましょう。

 

平屋には2階建て以上の住宅にはない特徴やメリットがあり、近年人気が高まっています。とはいえ、新築住宅全体から見れば数は決して多くなく、どの住宅メーカーでも豊富なノウハウや経験を持っているというわけではありません。

 

そのため、平屋の施工事例が豊富な会社や、平屋に強い会社を見極めることが大切です。LIFULL HOME’Sでは、以下のページから平屋の建築を得意とする住宅メーカーを効率よく探すことができます。

 

気になる住宅メーカーについては、より詳しい情報が掲載された無料のカタログを取り寄せることもできるので、情報収集にご活用ください。

 

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和室のメリットは?

 

和室は、くつろぐ場所として使うだけでなく、子どもの遊び場から客間まで幅広い用途で使用できます。また、リビングの隣に設けることで、広々とした空間づくりができるのがメリットです。

平屋に和室を取り入れるときのアイデアは?

 

伝統的な和室にするか、和モダンな雰囲気にするかを決めて、畳の素材や色、壁紙や窓のデザインなどを選びましょう。小上がりの和室にすれば、空間が立体的に見えて、床下に収納スペースをつくれます。

 

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