大阪市此花区のタウン情報／ご当地あれこれ検索｜ホームメイト

大阪市の中部西端に位置する「此花区」（このはなく）は、内陸部は北側が淀川、南側は安治川に挟まれており、ほぼ全域が平地となっています。かつては淀川河口の三角州に多くの中州が存在しており、特に伝法（でんぽう）付近は漁業が盛んな村として繁栄しました。江戸時代になると川が開削され港としての機能は薄れていき、近代には工場などの大規模開発が進展。ただ、今日においても漁業協同組合が組織されており、刺し網や定置網などの漁業が行われています。主な海産物はシラスやイカナゴ、スズキなどです。また、農業もあまり盛んではないものの、区内にはイチゴ狩りが楽しめる観光農園が立地。水耕栽培によって作られたみずみずしくて新鮮な野菜も販売されています。

「伝法口」と呼ばれた伝法川の河口にはかつて、航路を示す標識が設置されており、そこは大阪市街へ遡上できない大型船から小舟に積み替える地として機能していました。江戸時代には廻船業を営む者が多く存在し、此花区の地は上方から江戸に荷物を輸送する「樽廻船」の発祥地として知られています。

その後、明治時代中期になると工業化が急速に進展。財閥系企業による大規模開発も進められ、沿岸部一帯に工業地帯が形成されます。1922年（大正11年）には東洋一と呼ばれた「春日出発電所」が完成。阪神工業地帯の中心的存在として、多くの工場や事業所が置かれるようになります。昭和時代に入ると、北港の埋立て造成がスタート。住友電工や住友金属など「西六社」といわれる大規模工場群が完成します。戦後は重工業からハイテク産業への転換が進められ、2001年（平成13年）には「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が開業。また、大阪湾に浮かぶ人工島「夢洲」には大規模なコンテナターミナルが置かれており、物流基地として機能しています。

此花区は東西に長い区域を持ち、区内にはJR大阪環状線や桜島線などの鉄道が走っています。中心駅はJRと阪神なんば線が乗り入れる「西九条駅」。高架下は商業施設として整備されており、周辺にも焼肉屋やラーメン屋などの飲食店をはじめ多くの商業施設が立地しています。

また、区内には複数の商店街があるのも特徴。阪神なんば線の千鳥橋駅前には「此花住吉商店会」があり、食料品店や精肉店、鮮魚店など多種多様な店舗が軒を連ね、いつも買い物客でにぎわっています。

一方、区域西部の沿岸部には観光施設が充実しており、なかでも「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は日本有数のレジャースポット。周辺は「ユニバーサル・シティーウォーク大阪」として整備されており、レストランやショップ、ホテルなど商業機能が集積。複合商業地区として、国内外から多くの観光客が訪れます。

大阪市24区のひとつ「此花区」（このはなく）は、大阪市の中西部に位置しています。区域西側は大阪湾の埋立地が広がり、人工島「舞洲・夢洲」では開発が盛んです。レジャー施設や商業施設などが数多く立地しており、なかでも「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」（USJ）は人気の観光スポット。2001年（平成13年）の開園以降、日本で最も注目されているテーマパークのひとつです。年々、新たなアトラクションがオープンしその規模は西日本最大級。有名なハリウッド映画の魅力を存分に味わえるアトラクションやイベントは、老若男女問わず大人気です。2021年（令和3年）には「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がオープン。任天堂の世界観が細部にまで再現されているエリアで、マリオカートのアトラクションやキノピオのレストランなど見どころが盛りだくさん。テーマパークの周辺には、ホテルやショッピングスポットも充実しています。

また、USJの西側にかかる「此花大橋」は人気のドライブスポット。此花区北港（ほくこう）から大阪港にかかる全長1.7kmの吊り橋で、橋の上からは大阪湾や港町の風景を一望できます。橋の上からの夜景も必見。昼とは一変してロマンチックな景色が広がり、ドライブデートにおすすめです。