動物が死んだとき必ずすること/ホームメイト

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動物が死んだとき必ずすること/ホームメイト

どんな動物も、生を受けたと同時に、いずれは死にゆく運命を背負います。それに、例外はありません。ただ、動物園では、飼育している動物が病気や事故などで死亡したとき、必ずすることがあるようです。それを紹介しましょう。

その死を無駄にしない

その死を無駄にしない

人間社会では、誰かが亡くなると必ずすることとは、お葬式ですね。しかし、動物の場合は、そうではありません。病理解剖をして死亡の原因を確かめることです。

死因を明らかにすることにより、適切に飼育・管理されていたか、他の個体に感染する病気ではないかなど、様々な事柄を検証します。

また、家畜動物と違い、飼育事例の少ない野生動物種では、体の構造ひとつとっても貴重なデータになります。一頭、一匹、一羽の死を無駄にせず、別の生命に生かすために、病理解剖は欠かせない大切な作業のひとつです。

しかし、大型動物の解剖は、想像以上に大変なようです。例えば、ゾウ。その体を病室に入れることは無理ですから、現場での解剖となります。クレーンが手配され、高いところから体をつりながらの解剖です。全員防護服をまとい、獣医など医療スタッフだけでなく、飼育係も総出で作業にあたります。あるアフリカゾウのときには、16時ぐらいに始まった解剖は、まず22時すぎまでかかって検査が終了。骨格や内臓を全て搬出し終えたときには、深夜0時をまわっていたそうです。

解剖後の有効活用

解剖後の有効活用

解剖が終わった動物の遺体は、感染などの危険性がないものは、大学・研究機関や博物館などに提供したり、標本をつくって動物園で解説に使ったりするなど、部分的にも有効活用されています。それ以外のものは全て焼却されます。

ちなみに、ほとんどの日本の動物園にある「動物慰霊碑」は、鎮魂の意味で建立されており、「お墓」ではありませんから、そこに骨や遺体が埋葬されているわけではありません。

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