スキー場情報
スキー板の種類/ホームメイト
スキー板には、種目に応じて様々な種類があり、競技の特徴に合わせて、アルペン競技用、モーグル競技用、スキージャンプ用の板に分けられています。それぞれ目的に応じたスキー板を選ぶのが重要です。
アルペンスキーのスキー板
アルペン競技に特化した、滑降中心に考えられたスキー板です。特にターン技術を必要とする滑走が上手くできるよう、スキー板の先と後ろの両端部分が太めに、逆に中央部分は細い形状となっており、スキー板にブーツを完全に固定するタイプのスキー板です。1980年までは200cmが平均的な長さでしたが、カービングスキーが登場した1990年からは、使いやすい150~180cmのものが一般的となりました。これより短い物は、スキーボード、ショートスキーなどと呼ばれます。
モーグルスキーのスキー板
モーグル競技用のスキー板で、コブのついた斜面を滑ることに特化した形状になっています。コブの衝撃を吸収できるよう、一般の板に比べるとやわらかくなっており、重さも操作性を高めるため軽くなっています。また、板の長さは、一般的なコブの間隔(3.5mピッチ)から180cm前後が適正な長さです。
スキージャンプ用のスキー板
スキージャンプ用のスキー板は、ジャンプの飛距離を伸ばすために様々な工夫がされています。幅も広く長さもあるため、揚力を得て落下を遅くすることで飛距離を出すことが最大の特徴です。スキー板裏面にあるスピードを上げるための溝や、板の軽さなどが飛距離を上げるポイントです。このため、各メーカーはスキージャンプのルールに抵触しない、かつ飛距離の出るスキー板を作るために試行錯誤しています。
ツインチップスキーのスキー板
スキー板の先と後ろの両端が、上に反り返っているのがツインチップスキーの特徴です。この形状により、後ろ向きの滑走やジャンプ、着地がしやすくなっています。主に、後ろ向きになりやすいフリースタイルスキーで使用されます。
歩行のしやすさを重点に置いたスキー板
テレマークスキーなど、滑走だけでなく、歩行のしやすさを目的に作られたスキー板です。ブーツをスキー板に完全に固定するアルペンスキーと違い、ブーツのつま先だけを固定するタイプのスキー板で、かかとを浮かせることができるため、様々な状況にバランス良く対応できます。歩行のみを目的としたクロスカントリースキーも、ブーツ先端のみが固定されたタイプのスキー板です。
その他のスキー板
他にも、整備されていない雪山で滑走するためのバックカントリースキーや、新雪を滑走しやすくするために設計されたファットスキー、モノスキー用の板などがあります。これらはどれも沈まないように板の幅が広い設計になっています。こうしたスキー板の特徴や目的を理解しておけば、スキーをより楽しむことができます。