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ペットのお手入れ・ブラッシング編/ホームメイト
ブラッシングは、毎日行なうのが理想です。全身に直接触れることで、皮膚の状態や様々な体の異常に気づきやすくなるためです。ペットのお手入れを行なってあげることは、健康を維持するために飼い主が果たすべき責任です。スキンシップを兼ねて、できれば子犬や子猫のうちからブラッシングする習慣を作っておきましょう。
ブラッシングの効果
ブラッシングには大きく3つの効果があります。まずひとつは、被毛と皮膚を美しく保つということ。ほこりや汚れを取り除き清潔を保つことでノミやダニなどの寄生虫を防ぎ、皮膚病の予防になります。次に、皮膚の血行を良くするという効果です。ブラシの刺激がマッサージの代わりとなり、新陳代謝を促します。そして、最後の効果は飼い主とペットの絆を深めるという最大の効果です。人の手の温度は心地良く、さらに声をかけたりふれ合ったりすることでペットは気にかけてもらっているという安心感を覚えます。小さな頃からブラッシングに慣れさせて、コミュニケーションの時間として一緒に楽しんでいきましょう。
ブラシの種類
犬や猫の品種により毛の質や長さが異なるので、それぞれの品種に合ったブラシを選び、用途によって使い分けることが大切です。
- ラバーブラシ
- ピンがゴムでできており、浮いた抜け毛をからめ取ります。換毛期によく使用されているようです。グローブタイプの物もあり、皮膚のマッサージにも最適。ブラシの歯が短いので、剛毛の品種や短毛種向きでしょう。
- 獣毛ブラシ
- 素材には馬や豚などの動物の毛を使用しており、一本一本が柔らかく細かいのが特徴です。毛のツヤを良くする効果があります。静電気が起きにくいため、シャンプー後などの仕上げに重宝します。
- スリッカーブラシ
- 曲がった細い針金のようなピンが植え込まれ、抜け毛やもつれ毛を効果的に取り除くことができます。皮膚に当たると痛がるため、力を入れ過ぎないよう軽くとかします。抜け毛の多い換毛期にはなくてはならない存在です。
- コーム
- 金属製の平たいクシです。ブラッシングの最後、毛並みを整えるときに使用します。粗い目と細かい目の両方を備えたタイプが便利です。
ブラッシングの注意事項
第一に気をつけたいのが、力を入れすぎてペットの体に傷をつけてしまったり、もつれを無理に引っ張ったりして犬や猫に負担をかけないということ。ブラッシング時に嫌な思いをすると、ブラシを見るだけで逃げ回るようになってしまいます。特に長毛種は毛がからまりやすく、毎日のブラッシングは欠かせません。どうしても毛玉やもつれがほぐれないときは、トリミングサロンへ連れて行きトリマーに任せるのもひとつの方法です。また、季節の変わり目になると、抜け毛が目立つ品種もいます。家で行なうと掃除が面倒だからと言って、公園やベランダなど周りの人に迷惑となるような場所でのブラッシングは避けましょう。