温泉・スーパー銭湯情報
温泉と温泉街/ホームメイト
温泉は基本的に低い土地に湧き出すことから、温泉地の多くは山に囲まれた谷地に立地しています。そして、温泉が湧き出してくる泉源を中心として、長い時代を経て、社寺や温泉旅館、食堂、土産物屋、遊技施設などが軒を並べるようになり、魅力的な町並みを形成しています。
泉源広場
温泉地で町並みの中心となるのは、最初に温泉が湧き出す泉源(湯元)。そこに湯小屋が建てられ、地元の人々が集まる共同浴場として始まった温泉地も多くあります。そして、それを取り囲むように温泉旅館などが建ち並ぶようになり、温泉街として発展してきたのです。
草津温泉の湯畑や野沢温泉の麻(お)釜(がま)のように、屋外の源泉広場として観光名所となっているところもあります。
野沢温泉(長野県)のミニ温泉広場「湯らり」
野沢温泉には30あまりの源泉がありますが、その中心的な泉源地は「麻釜」と呼ばれ、野沢温泉のシンボルとなっています。
そのすぐ近くには、散策の途中でひと休みできるミニ温泉広場「湯らり」があります。足湯の他、砂利が敷き詰めたられたところを歩く歩行浴もあり、歩き疲れた足を癒してくれます。
社寺
多くの温泉地には、その周辺の山腹に、町を取り囲むように神社あるいは寺院が建てられています。かつて、湯治と信仰は深いつながりがあり、入湯後、温泉寺に参拝するのが常でした。
病気が治ることを願って、あるいは病気が治癒したことを感謝して建てられることも多く、一般的な集落よりも社寺の数が多くなっています。
石段・坂道
多くの温泉地は谷地にあることから、その町並みの至るところに石段や坂道がみられます。特に、周辺の山腹に位置する社寺へのルートは階段がつきものです。
伊香保温泉(群馬県)の石段街
伊香保温泉は、長さ300メートル、365段もの石段が続く石段街で有名。「365日、毎日たくさんの宿泊客が訪れますように」と願ってつくられた石段の両側に、温泉旅館や土産物屋などがぎっしり建ち並び、古き良き温泉場の情緒をかもし出しています。
石段を登る途中には、「黄金の湯」の湧き出す湧出口や、温泉水が流れる「湯滝」をのぞくことができ、鉄分を含んだ源泉を飲むことができる飲泉所もあります。石段をのぼりつめた先には、伊香保神社がひっそりとたたずんでいます。
商業施設
温泉地を訪れた人々は、温泉に入るだけでなく様々な活動をしながらゆったりとした時間を過ごします。そのための、土産物屋や食堂、遊技施設などが軒を並べ、町並みに賑わいの要素を付け加えています。
温泉街に忘れてはならないのは、昭和時代の温泉街には必ずあったスマートボールや射的場。時代遅れとしてすたれてしまいましたが、渋温泉(長野県)や湯原温泉(岡山県)など、近年になって復活させている温泉街もみられます。
湯原温泉(岡山県)の「射的場ドラゴン」
湯原温泉の温泉街には、「射的場ドラゴン」という名で射的店が復活。旅館組合が運営する射的場としては全国初で、湯原の旅館に泊まれば無料券がもらえることになっています。
射的の他にピンボールなどの遊びも楽しめ、大人も子どもも大はしゃぎすること間違いなしです