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おそるべし!玉川温泉/ホームメイト
玉川温泉は、雄大な自然に包まれた十和田湖八幡平国立公園内の南端に位置する、湯治客のための巨大な1軒宿です。大噴と呼ばれる湧出口から、泉温98℃の超強酸性の高温泉が、すさまじい音とともに1分間に9,000リットルも噴出。幅3メートルの湯川となって流れ出しているのです。1ヵ所の泉源から噴出する湯量としては日本一を誇ります。
ラジウムを微量に含むとともに、強酸性でありながら塩酸を主成分とする世界でもまれな泉質で、数多くの病気に効果が高いと全国各地から多くの湯治客が訪れます。
国内最強の強酸性泉
玉川温泉の湯は、pH約1.2という国内最強の強酸性泉で、その成分の濃さは釘が1日でボロボロになるほど。
皮膚への刺激が強く湯ただれを起こす場合もあることから、最初は50%程度に薄めた湯に浸かり、徐々にからだに慣らしていくという入浴法が薦められています。また、入浴後は、一般的には「上がり湯をはしないように」と言われています。ところが、玉川温泉では皮膚の弱い部分の炎症を抑えるため、「上がり湯」をして温泉成分を洗い流した方がよいとされています。
さらに、飲泉の場合、歯のエナメル質が溶けるおそれがあるので、ストローを使って飲むか、飲用後、十分にうがいをする必要があります。
驚くべき湯治の効果
玉川温泉の強烈な温泉がもつ高い効能が、海外からも注目を集めています。湯治に適する温泉成分は医学的にも証明されていますが、それ以上に、西洋医学では完治が難しいがんや難病に至るまで、その進行を抑えたり、あるいは治癒させたりする力があるとされているのです。
入浴した場合には、皮膚病をはじめ、リウマチ・神経痛、貧血症、消化器疾患などに効くと言われています。また、細胞を活性化させて、人間が本来もつ自然治癒力を高めるとともに若返させる効果があるとされています。
一方、飲用した場合、温かい温泉水は胃潰瘍や慢性胃炎、慢性下痢症、胃酸過多症、糖尿病などに、冷たい温泉水は便秘や胃酸減少症、鉄欠乏症貧血などに、その効果が認められています。
ブームとなった岩盤浴
岩盤浴とは、地熱の高い岩盤の上にゴザを敷いて横になって行なう温熱浴です。1日に1、2回、1回あたり30~40分程度が望ましいとされています。タオルケットや毛布をからだの上にかけて熱を逃がさないようにし、時々からだの向きを変える必要があります。これは、低温火傷を防ぐためです。
岩盤浴は、温熱作用による鎮痛効果や新陳代謝の促進の他、ラジウムを含むことから神経痛やリュウマチなどの関節系疾患やがんに効果があるとして、人気が高まっています。
このような素晴らしい効能があるにもかかわらず、国立公園内にあるので、利用料はなんと無料です。
特別天然記念物の「北投石」
玉川温泉を象徴するのが、日本ではここでしか産出されないという北投石。これは、微量のラジウムを含む温泉水の沈殿物が岩面に付着し、長い年月をかけて層を成して成長してきた硫黄華と呼ばれる石です。地球上には玉川の他、台湾とチリにしかないと言われ、国の特別天然記念物に指定されています。
ラジウムというのは放射性物質で、放射線を出しています。微量の放射線には、老化の原因となる活性酸素を除去する酵素を活性化させる働きがあり、これをからだにあてると細胞が活性化して免疫力が高まり、がんなどに効果を発揮すると考えられています。