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温泉の正しい入浴法/ホームメイト
温泉にはいつ入るのがいい?入浴時間はどれぐらい?湯あたりってどうして起こるの?など、知っているようでよくは知らないことがあります。
ここでは、温泉の正しい入浴法についてご説明します。
食事や飲酒の直後は避ける
激しい運動をした直後、食事や飲酒の直後、空腹時の入浴は控えるようにしましょう。
入浴すると、血管が拡がり、血流が促進されます。皮膚の表面に血液が集まり、その分、胃や腸に回る血液量は減少し、その結果、消化吸収の働きが低下します。したがって、食後すぐ入浴すると胃もたれしやすくなります。食後の場合、少なくとも1時間程度の休憩をとってから入浴するようにしましょう。
湯尻から湯船に入る
温泉のお湯が湯船に注ぐところを湯口、お湯が湯船の外にあふれ出る、湯口から一番遠いところを湯尻といいます。湯船に入る場合、しっかり「かけ湯」をした後、湯尻から入るようにしましょう。
お湯が一番汚れている湯尻は、一番ぬるいところでもあります。湯口の近くから入るのは先に入浴している方に対して失礼にあたり、また、お湯が熱いため血圧が急上昇してしまう危険があります。
ぬるめの湯尻から入り、徐々に湯口の方に移動するのが、日本の伝統的かつ科学的な入浴法なのです。
まずは半身浴から
「かけ湯」をしたからといって、一気に熱い湯にからだを沈めるのは避けるようにしましょう。
湯船の中では全身にかなりの水圧がかかります。水圧により血管や内臓が圧迫されるため、心臓に大量に血液が流れ込み負担が大きくなってしまうのです。ですから、湯船の縁などに座ってからだの半分だけをお湯につける半身浴から始めましょう。
胸のあたりまでゆっくり入り、半身浴の姿勢のまま数分間、温まります。その後、肩までつかる全身浴に移り、温泉成分をからだ全体に吸収させましょう。
一気に長湯せず、分割浴を
入浴時間は、最初は5~6分、長くて10分が目安となります。額に汗が少しでもにじんできたら湯船から一度上がり、5分ほど休憩をとるようにしましょう。
続けて10分間入浴するよりも、休憩をはさみながら3分間の入浴を3回するというような、小刻みな入浴を繰り返す分割法がおススメです。分割浴は、脈拍や心拍数を急激に上昇させない、からだにやさしい入浴法で、温熱効果が持続し、湯ざめしにくいという特長があります。
湯上がり
湯上がりに気を付けたいのが、湯ざめしないようにすること。お湯から上がったら、乾いたタオルでからだや頭髪の水分をしっかりぬぐって、湯ざめ防止を心がけましょう。
また、温泉を楽しんだ後は、ゆったりと横になってからだを休めましょう。入浴後、気分は爽快になりますが、意外と体力を消耗しているものです。
その際、冷房や扇風機の風に直接当たって火照ったからだを急激に冷やすと、体調を崩す原因となります。窓から入ってくる自然の風に当たりながらゆったりと涼み、自然に汗が引くのを待つのがベストです。
湯あたり
温泉には湯あたりがつきものですが、湯あたりは温泉入浴の刺激に対するからだの自然な反応です。
だるさや食欲不振、頭重感、下痢や便秘などの消化器症状など、人によって症状は様々です。刺激の強い酸性泉や硫黄泉では、肌が赤くなったりかゆくなったりする湯ただれや、関節痛、腹痛などを引き起こす場合もあります。
多くの場合、一時的なものなので、不快な症状があらわれたら、からだが回復するのを待って入浴を再開するようにしましょう。